Re: ビジネスジェットのオートパイロットについて
toshi
投稿数: 1540
zeroさん、こんばんは。
ひとまず、希望の方位と高度でオートパイロットを動作させることができるかを試してみることをお勧めします。
手順は前回の投稿の中で示したとおりですが、うまくいかなかったり、疑問点があるようでしたら遠慮なくおっしゃってください。
なかなか興味深い新機能ですので、できるだけ調べた上でフォローしたいと思います。
Autopilot > AutoPilot Settingsの設定画面に出てくるボタンのうち、いくつかのボタンの役割は、nasalスクリプトファイルの中にコメントとして書かれていましたので引用しておきます。
(CitationXの場合)
Aircraft/CitationX/Nasal/flightdirector.nas より引用:
以下は、もう少し詳しい話になります。
機体ファイルを調べてみたところ、どうもCitationXやCitation-Bravoに使われているアビオニクス[1] Primus 1000 の設定ファイルのフォルダ位置を 1.9.0 のリリース直前の2008/12/8に開発者が移動したことがきっかけとなって、いくつかの不具合が生じているように見受けられました。
[1] アビオニクス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%B9
不具合を完全に修正するのは容易ではなさそうなのですが、いくつかの修正をおこなうことで、CitationXのオートパイロット画面のFMSボタンを使い、AutopilotメニューのRoute Managerに入力したウェイポイントにしたがって自動操縦させることができそうなことが分かりました。
修正方法と動作確認方法を以下に書いておきますので、興味のある方はお試しください。
ちなみに私の動作環境はFlightGear 1.9.1であり、他のバージョンに対しては有効でない可能性が高いです。
また、この修正はCitationXに対するものです。
---------------------------------------------------------------------------------------
◎CitationXのオートパイロット画面のFMSボタンを機能させるための修正方法 (FlightGear 1.9.0/1.9.1向け)
※元に戻せるようにバックアップを取っておきましょう。
1. Aircraft/CitationX/Nasal/flightdirector.nas の修正
http://cvs.flightgear.org/viewvc/data/Aircraft/CitationX/Nasal/flightdirector.nas?r1=1.2&r2=1.3 の通りに36行目(黄背景)を修正する(左が修正前、右が修正後)。
これにより、CitationXのオートパイロット機能がCitation-Bravoのファイルに依存する問題が解消するはず。
2. Aircraft/CitationX/Systems/autopilot-dlg.xml の修正
93行目を次のように修正します。
(修正前)
(修正後)
105行目を次のように修正します。
(修正前)
(修正後)
◎動作確認方法
1. KSFOでCitationXを起動し、エンジン始動
2. Autopilot > Route Managerに
KHAF@2000
(ハーフムーンベイ空港、高度2000フィートの意)と入力し[Add]
3. Autopilot > AutoPilot Settings
[FMS]にチェック、[NAV]と[VNAV]ボタンをクリック
4. 離陸して高度がある程度上がったら[A/P]ボタンをクリック
5. ハーフムーンベイ空港に勝手に飛んでいくことを確認
---------------------------------------------------------------------------------------
以上の修正にあたっては、cvsブラウザ[2]やgitブラウザ[3]を通じて機体データの変更履歴をチェックすることでヒントを得ました。
なお、Route Managerには複数のウェイポイントを入力可能なのですが、ダイアログ画面上ではなぜかひとつしか表示されません。
これに対する解決策はまだ見つけていません。
[2] cvsブラウザ CitationX
http://cvs.flightgear.org/viewvc/data/Aircraft/CitationX/
[3] gitブラウザ CitationX
http://mapserver.flightgear.org/git/?p=fgdata;a=tree;f=Aircraft/CitationX
ひとまず、希望の方位と高度でオートパイロットを動作させることができるかを試してみることをお勧めします。
手順は前回の投稿の中で示したとおりですが、うまくいかなかったり、疑問点があるようでしたら遠慮なくおっしゃってください。
なかなか興味深い新機能ですので、できるだけ調べた上でフォローしたいと思います。
Autopilot > AutoPilot Settingsの設定画面に出てくるボタンのうち、いくつかのボタンの役割は、nasalスクリプトファイルの中にコメントとして書かれていましたので引用しておきます。
(CitationXの場合)
Aircraft/CitationX/Nasal/flightdirector.nas より引用:
#############################################################################
# Flight Director/Autopilot controller.
# Syd Adams
#
# HDG:
# Heading Bug hold - Low Bank can be selected
# NAV:
# Arm & Capture VOR , LOC or FMS
# APR : (ILS approach)
# Arm & Capture VOR APR , LOC or BC
# Also arm and capture GS
# BC :
# Arm & capture localizer backcourse
# Nav also illuminates
# VNAV:
# Arm and capture VOR/DME or FMS vertical profile
# profile entered in MFD VNAV menu
# ALT:
# Hold current Altitude or PFD preset altitude
# VS:
# Hold current vertical speed
# adjustable with pitch wheel
# SPD :
# Hold current speed
# adjustable with pitch wheel
#
#############################################################################
以下は、もう少し詳しい話になります。
機体ファイルを調べてみたところ、どうもCitationXやCitation-Bravoに使われているアビオニクス[1] Primus 1000 の設定ファイルのフォルダ位置を 1.9.0 のリリース直前の2008/12/8に開発者が移動したことがきっかけとなって、いくつかの不具合が生じているように見受けられました。
[1] アビオニクス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%B9
不具合を完全に修正するのは容易ではなさそうなのですが、いくつかの修正をおこなうことで、CitationXのオートパイロット画面のFMSボタンを使い、AutopilotメニューのRoute Managerに入力したウェイポイントにしたがって自動操縦させることができそうなことが分かりました。
修正方法と動作確認方法を以下に書いておきますので、興味のある方はお試しください。
ちなみに私の動作環境はFlightGear 1.9.1であり、他のバージョンに対しては有効でない可能性が高いです。
また、この修正はCitationXに対するものです。
---------------------------------------------------------------------------------------
◎CitationXのオートパイロット画面のFMSボタンを機能させるための修正方法 (FlightGear 1.9.0/1.9.1向け)
※元に戻せるようにバックアップを取っておきましょう。
1. Aircraft/CitationX/Nasal/flightdirector.nas の修正
http://cvs.flightgear.org/viewvc/data/Aircraft/CitationX/Nasal/flightdirector.nas?r1=1.2&r2=1.3 の通りに36行目(黄背景)を修正する(左が修正前、右が修正後)。
これにより、CitationXのオートパイロット機能がCitation-Bravoのファイルに依存する問題が解消するはず。
2. Aircraft/CitationX/Systems/autopilot-dlg.xml の修正
93行目を次のように修正します。
(修正前)
<script>citation.primus.dc550_set("fms");</script>
(修正後)
<script>efis.primus.ctl_set("fms");</script>
105行目を次のように修正します。
(修正前)
<script>citation.primus.dc550_set("nav");</script>
(修正後)
<script>efis.primus.ctl_set("nav");</script>
◎動作確認方法
1. KSFOでCitationXを起動し、エンジン始動
2. Autopilot > Route Managerに
KHAF@2000
(ハーフムーンベイ空港、高度2000フィートの意)と入力し[Add]
3. Autopilot > AutoPilot Settings
[FMS]にチェック、[NAV]と[VNAV]ボタンをクリック
4. 離陸して高度がある程度上がったら[A/P]ボタンをクリック
5. ハーフムーンベイ空港に勝手に飛んでいくことを確認
---------------------------------------------------------------------------------------
以上の修正にあたっては、cvsブラウザ[2]やgitブラウザ[3]を通じて機体データの変更履歴をチェックすることでヒントを得ました。
なお、Route Managerには複数のウェイポイントを入力可能なのですが、ダイアログ画面上ではなぜかひとつしか表示されません。
これに対する解決策はまだ見つけていません。
[2] cvsブラウザ CitationX
http://cvs.flightgear.org/viewvc/data/Aircraft/CitationX/
[3] gitブラウザ CitationX
http://mapserver.flightgear.org/git/?p=fgdata;a=tree;f=Aircraft/CitationX
投票数:18
平均点:5.56
投稿ツリー
-
ビジネスジェットのオートパイロットについて
(zero, 2009-5-31 0:04)
- Re: ビジネスジェットのオートパイロットについて (sambar, 2009-6-8 18:54)
-
Re: ビジネスジェットのオートパイロットについて
(toshi, 2009-6-9 1:13)
- Re: ビジネスジェットのオートパイロットについて (sambar, 2009-6-9 1:49)
- Re: ビジネスジェットのオートパイロットについて (zero, 2009-6-10 23:09)
- Re: ビジネスジェットのオートパイロットについて (toshi, 2009-6-11 1:40)
- Re: ビジネスジェットのオートパイロットについて (zero, 2009-6-12 21:15)
-
Re: ビジネスジェットのオートパイロットについて
(toshi, 2009-6-13 1:42)
- Re: ビジネスジェットのオートパイロットについて (Tat, 2009-6-13 12:50)
- Re: ビジネスジェットのオートパイロットについて (zero, 2009-6-13 19:26)
- Re: ビジネスジェットのオートパイロットについて (toshi, 2009-6-14 17:51)