IFR について
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IFR について
msg# 1
Hit
投稿数: 51
Hit です。
hide さんの「手探り航法・旅日記」
サンフランシスコ湾・ナビ訓練http://www.jp.flightgear.org/modules/newbb/viewtopic.php?viewmode=thread&topic_id=54&forum=3&post_id=318#318
を参照してください。
今、頭を悩ましている点が OBS 設定した場合の計器の読み取り方あるいは、これと連動する機体の動作についてです。
Cockpit View で、Ctrl + c とキー入力すると操作可能なスイッチ類が黄色の枠で囲まれて表示されます(トグルキーです)
>無線の周波数を調べるには、メニューバーの「ATC/AI」欄から、「Frequencies」を選ぶと、・・・
・ATIS と TOWER の各周波数が表示されます(単位 = MHz)
・COMM に ATIS と TOWER の各周波数を入力します(>メニューバー「Equipment」の「Radio settings」でダイレクトに
入力する方が、ずっと速くて楽です)
・ATIS が空港の気象状況を「お嬢様がお知らせします」
・TOWER が ATC で、機種によっては何の操作しなくても(周波数が入力されていて、COMM で TOWER の周波数が選択されて
いること)、画面上部に表示される場合もありますが、基本操作は Shift + 7 ですからこれを行った方が良いでしょう
(受信出来ていれば、ATC Communication のダイアログボックスが表示されますので、選択してください・・・私の PC
では、メニューバーと ATC の指示表示文字が一部重なってしまいますので F10 でメニューバーを消しています。また、
ATC の指示表示は2秒ほどで消えてしまいますから素早く読んでください)
>これらのリグ(無線機器)には、すでに周波数が表示されていますが、・・・
設定ファイルがデフォルトで入力しています(どこの空港を選択しても、デフォルトの周波数となっています・・・よね?)
>一番下はオートパイロットで、この操作パネルから実際に、ほとんどの設定ができるようですが、・・・
私も理解出来ていませんが、「ローカライザを利用してのアプローチ(VOR)?」で hide さん何かヒントになりますか?
>メニューバー「Weather」を開き「Weather condition」・・・
この詳細設定がよく理解出来ません・・・任意角度・高度から、ただ強風を吹かせることしかわかりませんです。
>NAV1には、KSFOへの着陸に使うRWY-28Lの方位・280度を入れます・・・
基本的なことがわかっていません・・・私単純に、28 なら 方位 280 度とか、10 なら 方位 100 度等と思っていましたが
実際にはそうではありませんよね?
>ADFは…この機体のものは、ジャイロ・コンパスに連動して方位盤が動く型なのかと思ったら、・・・
>そうそう、ジャイロ・コンパス右下の赤い「HDG」ノブを使うと、コンパス方位盤上の赤いマーク・・・
・前記したように、ここがよく理解出来ません。
・ADF のほうは、NDB を入力したら他にはなにもせず、「ただ針の向きが上になるように飛行」すると NDB 上空を通過
(この時、針が大きく振り出すと同時に --- と鳴ります)してくれますが、多分応用操作が私わかっていないのだと思います。
・ジャイロ・コンパスのほうは、「HDG ノブ」は自分が OBS 設定した方位の「ど忘れ防止の目印」のためにあるものだと思っ
ていました・・・OBS で設定したところを真上にすると機種がこの方位に向くっていうのが?
・言葉が間違っているかも・・・「ホーミング」は出来ているが「トラッキング」が出来ていないという事でしょうね(まだ、
風による進路への影響は考慮していないという、前提付きです!)
hide さんの「手探り航法・旅日記」
サンフランシスコ湾・ナビ訓練http://www.jp.flightgear.org/modules/newbb/viewtopic.php?viewmode=thread&topic_id=54&forum=3&post_id=318#318
を参照してください。
今、頭を悩ましている点が OBS 設定した場合の計器の読み取り方あるいは、これと連動する機体の動作についてです。
Cockpit View で、Ctrl + c とキー入力すると操作可能なスイッチ類が黄色の枠で囲まれて表示されます(トグルキーです)
>無線の周波数を調べるには、メニューバーの「ATC/AI」欄から、「Frequencies」を選ぶと、・・・
・ATIS と TOWER の各周波数が表示されます(単位 = MHz)
・COMM に ATIS と TOWER の各周波数を入力します(>メニューバー「Equipment」の「Radio settings」でダイレクトに
入力する方が、ずっと速くて楽です)
・ATIS が空港の気象状況を「お嬢様がお知らせします」
・TOWER が ATC で、機種によっては何の操作しなくても(周波数が入力されていて、COMM で TOWER の周波数が選択されて
いること)、画面上部に表示される場合もありますが、基本操作は Shift + 7 ですからこれを行った方が良いでしょう
(受信出来ていれば、ATC Communication のダイアログボックスが表示されますので、選択してください・・・私の PC
では、メニューバーと ATC の指示表示文字が一部重なってしまいますので F10 でメニューバーを消しています。また、
ATC の指示表示は2秒ほどで消えてしまいますから素早く読んでください)
>これらのリグ(無線機器)には、すでに周波数が表示されていますが、・・・
設定ファイルがデフォルトで入力しています(どこの空港を選択しても、デフォルトの周波数となっています・・・よね?)
>一番下はオートパイロットで、この操作パネルから実際に、ほとんどの設定ができるようですが、・・・
私も理解出来ていませんが、「ローカライザを利用してのアプローチ(VOR)?」で hide さん何かヒントになりますか?
>メニューバー「Weather」を開き「Weather condition」・・・
この詳細設定がよく理解出来ません・・・任意角度・高度から、ただ強風を吹かせることしかわかりませんです。
>NAV1には、KSFOへの着陸に使うRWY-28Lの方位・280度を入れます・・・
基本的なことがわかっていません・・・私単純に、28 なら 方位 280 度とか、10 なら 方位 100 度等と思っていましたが
実際にはそうではありませんよね?
>ADFは…この機体のものは、ジャイロ・コンパスに連動して方位盤が動く型なのかと思ったら、・・・
>そうそう、ジャイロ・コンパス右下の赤い「HDG」ノブを使うと、コンパス方位盤上の赤いマーク・・・
・前記したように、ここがよく理解出来ません。
・ADF のほうは、NDB を入力したら他にはなにもせず、「ただ針の向きが上になるように飛行」すると NDB 上空を通過
(この時、針が大きく振り出すと同時に --- と鳴ります)してくれますが、多分応用操作が私わかっていないのだと思います。
・ジャイロ・コンパスのほうは、「HDG ノブ」は自分が OBS 設定した方位の「ど忘れ防止の目印」のためにあるものだと思っ
ていました・・・OBS で設定したところを真上にすると機種がこの方位に向くっていうのが?
・言葉が間違っているかも・・・「ホーミング」は出来ているが「トラッキング」が出来ていないという事でしょうね(まだ、
風による進路への影響は考慮していないという、前提付きです!)
投票数:15
平均点:6.67
Re: IFR について
msg# 1.1
ゲスト
hideです。
Hitさん、たくさんのご教示やご指摘を、大変ありがとうございま
した。
CTRL+C(操作可能な機器表示)やSHIFT+7(無線交信)などの
キーは、私はまだ使ったことがなくて、非常に参考になりました。
>ATC の指示表示は2秒ほどで消えてしまいますから素早く読んで
ください)
これは「P」でポーズを掛けると、ゆっくり読めます。
オートパイロットの設定につきましては、メニューバーからと、
ショートカットキーと、操縦席の操作パネルと、いずれからも出来
るようですが、操作パネルで設定したことが、メニューには反映さ
れず、機体も反応しなかったりで、どうも今ひとつ分かりません。
機能的にはかなり充実していて、高度・速度・針路(真方位入力、
NAV1トラッキングなど)の保持、ILS進入ができるようですね。
「ALT」を2度押すと、上昇率と降下率の保持も可能らしいです。
「BARO」は気圧補正ですが、「ARM」って何でしょうね…どこかで
マニュアルが読みたいです。
○
>>メニューバー「Weather」を開き「Weather condition」・・・
> この詳細設定がよく理解出来ません・・・任意角度・高度
>から、ただ強風を吹かせることしかわかりませんです。
…これは、おっしゃる通り、風のレイヤーを幾つか設定できるよ
うになっていますね。ランダムに発生させた風がもし強すぎれば、
ここで調整できる、というのが主な用途でしょうか。(172Pは追い
風が約30Ktに達すると機尾が下がり、滑走路に尻餅をついてしまい
ます)
本物そっくりの精密なフライトプランを作る場合は、風の影響を
補正する推測航法がベースになりますので、風向・風速のデータを
入手する(或いは任意に作る)ために、この天候設定メニューを利
用するといいでしょう。
「Weather condition」の他の欄について、分かる範囲で書きま
すと、「Vis」では視程が変えられます。うんと数字を小さくする
と濃霧になります。
「Turb」はタービュランス(乱気流)の程度、「Temp」は気温で
すから、これでアイシング(着氷)の起きやすさを、加減できるの
でしょうか。
右端の「Alt(inHg)」は高度計の補正値のことで、デフォルトの
29・92は、水銀柱29・92インチ(日本風に言えば760mmHg)、つまり
1気圧です。実機では飛行のたびに、その日の気圧を高度計に入力
し、海面で高度ゼロを正しく示すように調整をしますが、その操作
を再現するための設定欄だろうかと思います。普通はデフォルトの
まま、変更する必要はないでしょう。
○
>>NAV1には、KSFOへの着陸に使うRWY-28Lの方位・280度を入れます
>・・・
>基本的なことがわかっていません・・・私単純に、28 なら 方位
>280 度とか、10 なら 方位 100 度等と思っていましたが
>実際にはそうではありませんよね?
滑走路の方位ですが、これはまったくご指摘の通りです。
Atlasを航空図代わりに使って、フライトプランを立てる場合、大き
な不便が三つあります。一つは縮尺表示が無くて距離が分からない
こと、二つ目は磁気方位が分からない(偏差の記入がない)こと、
そして三つ目がご指摘の、滑走路の正確な方位(と長さ)が分から
ないことです。今回の「サンフランシスコ湾・ナビ訓練」では、事
前に出発点と到着点の滑走路に機体を置いて、ざっと方位を確認し
ました。
次に、ADFの設定や読み方です。
ご指摘の通り「針を真上に保てば、選択したNDB局に到着する」と
いうのが、ADFの使い方の基本です。これをホーミングといいます
が、以下にトラッキングとの違いをご説明します。
ホーミングは、横風の場合にコースが狂うのです。例えば真北に
あるNDB局に向かって飛んでいて、強い西風を受けている場合、機体
は東に横滑りします。するとADFの針は、真上から左にずれます。こ
こでパイロットが左へ進路変更して、真上に戻します。すると機首
は確かにNDB局を向きますが、同時にまた、最初の真北の針路よりは
西にずれます。東に流されては、針路を西へ補正…を繰り返します
と、飛行経路は東へ弓なりにふくらんだ形になり、最終的には、真
南ではなく少し東寄りから、NDB局の上空に進入します。これでも
普通はいいのですが、風下側に高い山があると危険です。
そこで、最初に東へ流されていることに気づいた時点で、ホーミ
ングより大きい修正舵角を取って、もとの真北へ向かうコース上に
戻り、機首をやや西寄りに向けて横風に対抗しつつ、流されずに真
北へ飛ぶのがトラッキングです。
VORでも同様に、トラッキングとホーミングがあります。しかし
VORは、あらかじめラジアルを1本選択して、その上に乗って飛ぶ
ので、「何も考えずに針を中央に保つ」と、自然にトラッキングに
なります。しかし「コースからずれるたびに、風上に変針する代わ
りにOBSを操作して、針を中央に戻す」という飛び方をすると、ホ
ーミングになります。(普通は多分、しないと思いますが)
次に、ADFやVOR指示器のOBSについて、少し整理しましょう。
VOR局は、全周に向かって1度間隔で、360本の放射状ビーム(こ
れをラジアルと言います)を出しています。VOR指示器のOBSを動か
して方位盤を回し、ある角度を真上に持ってくると、その方位のラ
ジアルを選択的に受信します。他の電波は受けません。別の言い方
をすると、ただ周波数を選択しただけではだめで、OBSで適切なラ
ジアルを選ばないと、電波を受信して、局の方角を知ることは出来
ません。
これに対しADFは無指向性で、周波数さえ合わせれば、針が常に
無線局の方角を向きます。ADFのOBSは、単に指示器外周の方位盤を
回転させるだけです。通常は、現在の機首方位を常に真上に合わせ
ておきます。(方位盤がジャイロ・コンパスと連動し、常に機首方
位を、自動的に真上に表示するタイプの計器もあります)
機首方位を真上にセットした状態では、ADFの針の向きを読めば
自機から見たNDB無線局の方位が、正確に数値で分かります。これ
が分かると、いろいろ便利です。例えば、自機の位置を測定するこ
とが可能になります。
ADFに2つの局をセットして交互に受信し「A局は自機から135度
の方位、B局は270度の方位にある」と分かったとします。ここで航
空図上のA局とB局から、それぞれ受信方位の180度逆の線を引くと、
2本の線の交点が自機の位置です。(航空図には、NDBやVOR局すべ
てに、直径約8センチの、磁気方位を示す目盛りの入った方位盤=
これをコンパス・ローズと呼びます=が印刷されており、上記のよ
うな作図が簡単にできます)
またジャイロ・コンパスのバグ(赤マーク)は、単に「ど忘れ防
止」の目印で、特に何かの機能と結びついているわけでは、ありま
せん。つまみを動かしても、マークが移動する以外の機能はありま
せん。
…こんなご説明でも、ご参考になるでしょうか?
○
172Pのコクピット装備品で、新たに使い方が分かったものがあり
ますので、或いはご存じと思いますが、ご報告します。
スロットルレバーの左にある、短いレバーはキャブヒートです。
クリックで手前に引き出すと、キャブレターを加熱し、凍結を防止
します。冷却風の効き目が強い降下時、着陸前などにONにします。
(使わないと、エンストするかどうか…疑問ですが)
その左には、灯火類のスイッチが並びます。ストロボライトや翼
端灯は点きますが、着陸灯は点灯しないようです。下列いちばん左
はピトー管のヒーターです。
スロットル右の、赤いノブが付いたレバーは、ミクスチャー(混
合比)・コントロールです。全部押し込んだ位置が、始動時や低空
で使う「フルリッチ」(最大濃度)です。手前に引くと「リーン」
(希薄)になります。高度3000ft以上では、エンジン回転数が最大
になる位置まで、徐々に手前に引き出します。
スロットルのさらに下に、縦に取り付けられた、ハンドルの一部
のようなものが見えますが、これは昇降舵のトリム・タブを動かす
ホイールです。上をクリックすると、昇降舵がやや機首下げ位置で
安定します。下をクリックすると、昇降舵がやや機首上げ位置で安
定します。ジョイスティックがある方は、これを使うと、あらゆる
速度範囲で昇降舵のバランスが取れて、ちゃんとスティック中立で
水平飛行が可能になるので、役に立つと思います。(実際は、ジョ
イスティックの付属ボタンで操作した方が、はるかに便利ですが)
マウスやキーボードでも使えますが、やたらにいじるとかえって
バランスを崩す恐れもあります。
Hitさん、たくさんのご教示やご指摘を、大変ありがとうございま
した。
CTRL+C(操作可能な機器表示)やSHIFT+7(無線交信)などの
キーは、私はまだ使ったことがなくて、非常に参考になりました。
>ATC の指示表示は2秒ほどで消えてしまいますから素早く読んで
ください)
これは「P」でポーズを掛けると、ゆっくり読めます。
オートパイロットの設定につきましては、メニューバーからと、
ショートカットキーと、操縦席の操作パネルと、いずれからも出来
るようですが、操作パネルで設定したことが、メニューには反映さ
れず、機体も反応しなかったりで、どうも今ひとつ分かりません。
機能的にはかなり充実していて、高度・速度・針路(真方位入力、
NAV1トラッキングなど)の保持、ILS進入ができるようですね。
「ALT」を2度押すと、上昇率と降下率の保持も可能らしいです。
「BARO」は気圧補正ですが、「ARM」って何でしょうね…どこかで
マニュアルが読みたいです。
○
>>メニューバー「Weather」を開き「Weather condition」・・・
> この詳細設定がよく理解出来ません・・・任意角度・高度
>から、ただ強風を吹かせることしかわかりませんです。
…これは、おっしゃる通り、風のレイヤーを幾つか設定できるよ
うになっていますね。ランダムに発生させた風がもし強すぎれば、
ここで調整できる、というのが主な用途でしょうか。(172Pは追い
風が約30Ktに達すると機尾が下がり、滑走路に尻餅をついてしまい
ます)
本物そっくりの精密なフライトプランを作る場合は、風の影響を
補正する推測航法がベースになりますので、風向・風速のデータを
入手する(或いは任意に作る)ために、この天候設定メニューを利
用するといいでしょう。
「Weather condition」の他の欄について、分かる範囲で書きま
すと、「Vis」では視程が変えられます。うんと数字を小さくする
と濃霧になります。
「Turb」はタービュランス(乱気流)の程度、「Temp」は気温で
すから、これでアイシング(着氷)の起きやすさを、加減できるの
でしょうか。
右端の「Alt(inHg)」は高度計の補正値のことで、デフォルトの
29・92は、水銀柱29・92インチ(日本風に言えば760mmHg)、つまり
1気圧です。実機では飛行のたびに、その日の気圧を高度計に入力
し、海面で高度ゼロを正しく示すように調整をしますが、その操作
を再現するための設定欄だろうかと思います。普通はデフォルトの
まま、変更する必要はないでしょう。
○
>>NAV1には、KSFOへの着陸に使うRWY-28Lの方位・280度を入れます
>・・・
>基本的なことがわかっていません・・・私単純に、28 なら 方位
>280 度とか、10 なら 方位 100 度等と思っていましたが
>実際にはそうではありませんよね?
滑走路の方位ですが、これはまったくご指摘の通りです。
Atlasを航空図代わりに使って、フライトプランを立てる場合、大き
な不便が三つあります。一つは縮尺表示が無くて距離が分からない
こと、二つ目は磁気方位が分からない(偏差の記入がない)こと、
そして三つ目がご指摘の、滑走路の正確な方位(と長さ)が分から
ないことです。今回の「サンフランシスコ湾・ナビ訓練」では、事
前に出発点と到着点の滑走路に機体を置いて、ざっと方位を確認し
ました。
次に、ADFの設定や読み方です。
ご指摘の通り「針を真上に保てば、選択したNDB局に到着する」と
いうのが、ADFの使い方の基本です。これをホーミングといいます
が、以下にトラッキングとの違いをご説明します。
ホーミングは、横風の場合にコースが狂うのです。例えば真北に
あるNDB局に向かって飛んでいて、強い西風を受けている場合、機体
は東に横滑りします。するとADFの針は、真上から左にずれます。こ
こでパイロットが左へ進路変更して、真上に戻します。すると機首
は確かにNDB局を向きますが、同時にまた、最初の真北の針路よりは
西にずれます。東に流されては、針路を西へ補正…を繰り返します
と、飛行経路は東へ弓なりにふくらんだ形になり、最終的には、真
南ではなく少し東寄りから、NDB局の上空に進入します。これでも
普通はいいのですが、風下側に高い山があると危険です。
そこで、最初に東へ流されていることに気づいた時点で、ホーミ
ングより大きい修正舵角を取って、もとの真北へ向かうコース上に
戻り、機首をやや西寄りに向けて横風に対抗しつつ、流されずに真
北へ飛ぶのがトラッキングです。
VORでも同様に、トラッキングとホーミングがあります。しかし
VORは、あらかじめラジアルを1本選択して、その上に乗って飛ぶ
ので、「何も考えずに針を中央に保つ」と、自然にトラッキングに
なります。しかし「コースからずれるたびに、風上に変針する代わ
りにOBSを操作して、針を中央に戻す」という飛び方をすると、ホ
ーミングになります。(普通は多分、しないと思いますが)
次に、ADFやVOR指示器のOBSについて、少し整理しましょう。
VOR局は、全周に向かって1度間隔で、360本の放射状ビーム(こ
れをラジアルと言います)を出しています。VOR指示器のOBSを動か
して方位盤を回し、ある角度を真上に持ってくると、その方位のラ
ジアルを選択的に受信します。他の電波は受けません。別の言い方
をすると、ただ周波数を選択しただけではだめで、OBSで適切なラ
ジアルを選ばないと、電波を受信して、局の方角を知ることは出来
ません。
これに対しADFは無指向性で、周波数さえ合わせれば、針が常に
無線局の方角を向きます。ADFのOBSは、単に指示器外周の方位盤を
回転させるだけです。通常は、現在の機首方位を常に真上に合わせ
ておきます。(方位盤がジャイロ・コンパスと連動し、常に機首方
位を、自動的に真上に表示するタイプの計器もあります)
機首方位を真上にセットした状態では、ADFの針の向きを読めば
自機から見たNDB無線局の方位が、正確に数値で分かります。これ
が分かると、いろいろ便利です。例えば、自機の位置を測定するこ
とが可能になります。
ADFに2つの局をセットして交互に受信し「A局は自機から135度
の方位、B局は270度の方位にある」と分かったとします。ここで航
空図上のA局とB局から、それぞれ受信方位の180度逆の線を引くと、
2本の線の交点が自機の位置です。(航空図には、NDBやVOR局すべ
てに、直径約8センチの、磁気方位を示す目盛りの入った方位盤=
これをコンパス・ローズと呼びます=が印刷されており、上記のよ
うな作図が簡単にできます)
またジャイロ・コンパスのバグ(赤マーク)は、単に「ど忘れ防
止」の目印で、特に何かの機能と結びついているわけでは、ありま
せん。つまみを動かしても、マークが移動する以外の機能はありま
せん。
…こんなご説明でも、ご参考になるでしょうか?
○
172Pのコクピット装備品で、新たに使い方が分かったものがあり
ますので、或いはご存じと思いますが、ご報告します。
スロットルレバーの左にある、短いレバーはキャブヒートです。
クリックで手前に引き出すと、キャブレターを加熱し、凍結を防止
します。冷却風の効き目が強い降下時、着陸前などにONにします。
(使わないと、エンストするかどうか…疑問ですが)
その左には、灯火類のスイッチが並びます。ストロボライトや翼
端灯は点きますが、着陸灯は点灯しないようです。下列いちばん左
はピトー管のヒーターです。
スロットル右の、赤いノブが付いたレバーは、ミクスチャー(混
合比)・コントロールです。全部押し込んだ位置が、始動時や低空
で使う「フルリッチ」(最大濃度)です。手前に引くと「リーン」
(希薄)になります。高度3000ft以上では、エンジン回転数が最大
になる位置まで、徐々に手前に引き出します。
スロットルのさらに下に、縦に取り付けられた、ハンドルの一部
のようなものが見えますが、これは昇降舵のトリム・タブを動かす
ホイールです。上をクリックすると、昇降舵がやや機首下げ位置で
安定します。下をクリックすると、昇降舵がやや機首上げ位置で安
定します。ジョイスティックがある方は、これを使うと、あらゆる
速度範囲で昇降舵のバランスが取れて、ちゃんとスティック中立で
水平飛行が可能になるので、役に立つと思います。(実際は、ジョ
イスティックの付属ボタンで操作した方が、はるかに便利ですが)
マウスやキーボードでも使えますが、やたらにいじるとかえって
バランスを崩す恐れもあります。
投票数:15
平均点:4.67
Re: IFR について
msg# 1.1.1
hide
居住地: 兵庫県
投稿数: 650
しまった、ついゲストさんで投稿しました。さっきのは本物のhideです…。
投票数:9
平均点:6.67
Re: IFR について
msg# 1.1.1.1
Hit
投稿数: 51
Hit です。
hide さん、返信ありがとうございます。
>ATC の指示表示は2秒ほどで消えてしまいますから素早く読んでください
>>これは「p」でポーズを掛けると、ゆっくり読めます。
冷静に考えれば、ご指摘の通りですね・・・今まで「えっ、何だって?」というので、何度も Shit + 7 とキーインすると
ATC が「Report Final」と怒ったように言われ、最終的には「No transmission available」と表示されちゃいます・・・が、
しつこつ Shift + 7 をキーインすれば、またリポートくれますけれど(汗!)
>オートパイロットの設定につきましては、・・・
この件は、今回使用した機体 Cessna 172P Skyhawk(1981 model) という事で記述しますが、このリグ自体を操作した場合
リグの表示は各ボタンを操作したように表示も変化しますよね。しかし、機体の動作は指示通りにならないようで・・・
>「ARM」って何でしょうね・・・
「アラーム」だと思うのですが、例えば「ALT」で 120 と設定しておき、「ARM」のボタンを押すと表示が出ますよね。
エレベータが設定値に固定されるので、エレベータの操作が出来なくなります。スロットルで、高度を 200ft 以下に
なるようにすると表示は変化しますが「アラーム音」は鳴りません・・・。
何故、「高度」と言ったか、それは「ALT」は「Altitude」の事かなぁーと思ったものですから?
この機体の「リグと機体動作の連動」については、開発途上なのかも知れません?
>「Weather condition」の他の欄について・・・
ATIS の「お嬢様のリポートを聞くと」・・・visibility の事も言ってますね。私、単に「視界」のことだけしか浮かばなか
ったので、ここで「霧」の濃度調節できるなんて知りませんでした!
IFR 訓練のために、「視界不良状態を作るには」・・・「雲」と「霧」ではどちらが良いでしょうか?
ADF と CDI の件の「ホーミング」と「トラッキング」について、何度も同じ説明を求めて申し訳なく思っています、
ありがとうございます。OBS 設定をして機種方向を決める、と思っていたのですが・・・
>ADFのOBSは、単に指示器外周の方位盤を回転させるだけです。
>またジャイロ・コンパスのバグ(赤マーク)は、単に「ど忘れ防止」の目印で、特に何かの機能と結びついているわけでは・・・
ここが、肝心!・・・ですね。
これは「B737 の NAV について」での記述ですが、
>ビームが示すコースに乗る飛び方を「VORの、ラジアル270度をインターセプトする」と言います。
この訓練をするには、何処の空港がいいですか?
atlas で、FIX ボタンを押すと 「△マーク箇所」が多数表示されますよね。
これは、どの電波の交差点でしょうか?(全然、的外れの事を言っているかも知れませんが・・・)
>方位盤がジャイロ・コンパスと連動し、常に機首方位を、自動的に真上に表示するタイプの計器もあります
実は、これが頭にこびり付いてまして、どの機体でも連動するものと思っていたものですから混乱してます。
>機首方位を真上にセットした状態では、ADFの針の向きを読めば自機から見たNDB無線局の方位が、正確に数値で分かります。
これについては、正確ではないと思いますが atlas を表示させ定規に分度器を乗せた形で本当に ADF の指針通り? というので
確認したことがあります(実物の航路図って、ペケペケ・チャート・・・例えば、エンルート・チャートとかは、とても高価!)
>172Pのコクピット装備品で、新たに使い方が分かったものがありますので・・・
>スロットルのさらに下に、縦に取り付けられた、ハンドルの一部のようなものが見えますが、これは昇降舵のトリム・タブ・・・
hide さんも、見つけられましたか! 私一人で、ニヤニヤしていたのですが・・・!
昇降舵のトリム・タブ操作については、私の安っぽいジョイスティックに割り当てています・・・これ、いいですよね!
hide さん、返信ありがとうございます。
>ATC の指示表示は2秒ほどで消えてしまいますから素早く読んでください
>>これは「p」でポーズを掛けると、ゆっくり読めます。
冷静に考えれば、ご指摘の通りですね・・・今まで「えっ、何だって?」というので、何度も Shit + 7 とキーインすると
ATC が「Report Final」と怒ったように言われ、最終的には「No transmission available」と表示されちゃいます・・・が、
しつこつ Shift + 7 をキーインすれば、またリポートくれますけれど(汗!)
>オートパイロットの設定につきましては、・・・
この件は、今回使用した機体 Cessna 172P Skyhawk(1981 model) という事で記述しますが、このリグ自体を操作した場合
リグの表示は各ボタンを操作したように表示も変化しますよね。しかし、機体の動作は指示通りにならないようで・・・
>「ARM」って何でしょうね・・・
「アラーム」だと思うのですが、例えば「ALT」で 120 と設定しておき、「ARM」のボタンを押すと表示が出ますよね。
エレベータが設定値に固定されるので、エレベータの操作が出来なくなります。スロットルで、高度を 200ft 以下に
なるようにすると表示は変化しますが「アラーム音」は鳴りません・・・。
何故、「高度」と言ったか、それは「ALT」は「Altitude」の事かなぁーと思ったものですから?
この機体の「リグと機体動作の連動」については、開発途上なのかも知れません?
>「Weather condition」の他の欄について・・・
ATIS の「お嬢様のリポートを聞くと」・・・visibility の事も言ってますね。私、単に「視界」のことだけしか浮かばなか
ったので、ここで「霧」の濃度調節できるなんて知りませんでした!
IFR 訓練のために、「視界不良状態を作るには」・・・「雲」と「霧」ではどちらが良いでしょうか?
ADF と CDI の件の「ホーミング」と「トラッキング」について、何度も同じ説明を求めて申し訳なく思っています、
ありがとうございます。OBS 設定をして機種方向を決める、と思っていたのですが・・・
>ADFのOBSは、単に指示器外周の方位盤を回転させるだけです。
>またジャイロ・コンパスのバグ(赤マーク)は、単に「ど忘れ防止」の目印で、特に何かの機能と結びついているわけでは・・・
ここが、肝心!・・・ですね。
これは「B737 の NAV について」での記述ですが、
>ビームが示すコースに乗る飛び方を「VORの、ラジアル270度をインターセプトする」と言います。
この訓練をするには、何処の空港がいいですか?
atlas で、FIX ボタンを押すと 「△マーク箇所」が多数表示されますよね。
これは、どの電波の交差点でしょうか?(全然、的外れの事を言っているかも知れませんが・・・)
>方位盤がジャイロ・コンパスと連動し、常に機首方位を、自動的に真上に表示するタイプの計器もあります
実は、これが頭にこびり付いてまして、どの機体でも連動するものと思っていたものですから混乱してます。
>機首方位を真上にセットした状態では、ADFの針の向きを読めば自機から見たNDB無線局の方位が、正確に数値で分かります。
これについては、正確ではないと思いますが atlas を表示させ定規に分度器を乗せた形で本当に ADF の指針通り? というので
確認したことがあります(実物の航路図って、ペケペケ・チャート・・・例えば、エンルート・チャートとかは、とても高価!)
>172Pのコクピット装備品で、新たに使い方が分かったものがありますので・・・
>スロットルのさらに下に、縦に取り付けられた、ハンドルの一部のようなものが見えますが、これは昇降舵のトリム・タブ・・・
hide さんも、見つけられましたか! 私一人で、ニヤニヤしていたのですが・・・!
昇降舵のトリム・タブ操作については、私の安っぽいジョイスティックに割り当てています・・・これ、いいですよね!
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Re: IFR について
msg# 1.1.1.1.1
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hideです。
Hitさん、またご教示をありがとうございました。
「ARM」は、なるほどアラームなのですね。このあたりは知識が
ありませんが、例えばオートスロットルで速度保持を掛けていて、
同時に大きな降下率を設定した場合、エンジン制御では減速に限り
があり、速度超過に陥りますね。また上昇率を過大に設定した場合
は、ある高度に達すると推力不足になりますので…こうした場合に
当然、警報が必要になるのは、よく理解できます。
FlightGearは、いろいろな意味合いで、目下いちばん好きなフラ
イトシムですが。オートパイロットの機能や使い勝手が、さらに熟
成されることを切に望みます。他のソフトですと、パネルのクリッ
クだけで、速度や高度の設定値を自在に操作できて、スティックに
触れずに、ほぼ任意の操縦が可能なものもありますね。東大名誉教
授で、航空関係の面白本をたくさん書いている、加藤寛一郎さんも
ある本で「現代の航空機は事実上、キーボードで操縦されている」
と、オートパイロットの充実ぶりを書いていましたが、確かにシミ
ュレーションの世界も、もはやそんな感じです。
○
>これは「B737 の NAV について」での記述ですが、
>>ビームが示すコースに乗る飛び方を「VORの、ラジアル270度を
インターセプトする」と言います。
>この訓練をするには、何処の空港がいいですか?
>atlas で、FIX ボタンを押すと 「△マーク箇所」が多数表示され
ますよね。
>これは、どの電波の交差点でしょうか?
VORを利用する際、ほとんどの使い方が、何らかの形で、インター
セプトと言えそうですので、特段「どこの空港」ということもない
かと思いますが、「△マーク」については、確かに地域により、多
い少ないの差があります。
三角マークは、無線施設以外の「位置通報点」で、▲が必ず位置
を管制塔に通報しなければならない場所、△は管制塔から要請があ
ったときだけ通報するもの、のようです。無線施設のない場所に
設けられる関係上、主に海上の、しかも交通の多い場所にあります
ので、航空図を見ますと、国内では特に、東京南方の海上に多数分
布しています。FIXと通称されるようですが、「最終進入フィクス」
のように、無線施設を何らかの参照点にしている時も、やはりFIXと
呼ぶ場合があるようで、このあたりが少々分かりにくいですね。
△マークの位置の定義ですが、VORやNDBの特定のベアリングが交
差している場合のほか、「○○VORから○nm」といった定義の仕方も
併用されています。
分度器でコースを測るのは、私も大変実用的だと思います。ただ
Atlasの図は真方位(上が真北)ですが、無線施設のラジアルや、
空港の滑走路方位は、すべて磁気方位で計りますので、そのままで
は厳密には、航法に使えません。(あまり細かく方位を気にせず、
無線施設を飛び石づたいにしても、ちゃんと目的地に着けますが)
私はそのうち、短距離でもいいから、もう少し実機に近い、厳密
な推測航法をやってみたいと思っていまして、そのためのフライト
プランの立て方を、少しずつ頭の中で工夫している最中です。この
ためには、世界のあらゆる場所で変化する偏差(磁気方位と真方位
の差)と、風向・風速の正確な補正が必要です。偏差については、
いつか改めて書くつもりですが、以下のおすすめサイトで、世界中
の偏差を知ることが出来ます。FlightGearで十分実用になります。
http://www.geo-orbit.org/sizepgs/magmapsp.html
…ここに線図で示された、偏西・偏東の数値を、Atlasの図面上
から分度器で拾った方位に足したり引いたりすると、正確なコンパ
ス針路が得られます。
○
あ。ジョイスティックは、やっぱり、いいですねえ。
私はMSサイドワインダーの、フォース・フィードバック・プロを
使っていたのですが、ちょっと古くてUSB対応ではなく。最初は
ゲームポート端子のPCカード変換器を入れていました。ところが
WinXPになった時、このコンバーターがバージョンアップされず、
スティックが認識されなくなりました。実を言いますと現在、なん
とノートのタッチパッドで操縦中です。まあ、やはり不便です。
MS製は、けっこう精密で頑丈で気に入っていたのですが、スティッ
ク市場から撤退してしまい、残念至極です…お勧めの製品がありま
したらぜひ、教えてください。
Hitさん、またご教示をありがとうございました。
「ARM」は、なるほどアラームなのですね。このあたりは知識が
ありませんが、例えばオートスロットルで速度保持を掛けていて、
同時に大きな降下率を設定した場合、エンジン制御では減速に限り
があり、速度超過に陥りますね。また上昇率を過大に設定した場合
は、ある高度に達すると推力不足になりますので…こうした場合に
当然、警報が必要になるのは、よく理解できます。
FlightGearは、いろいろな意味合いで、目下いちばん好きなフラ
イトシムですが。オートパイロットの機能や使い勝手が、さらに熟
成されることを切に望みます。他のソフトですと、パネルのクリッ
クだけで、速度や高度の設定値を自在に操作できて、スティックに
触れずに、ほぼ任意の操縦が可能なものもありますね。東大名誉教
授で、航空関係の面白本をたくさん書いている、加藤寛一郎さんも
ある本で「現代の航空機は事実上、キーボードで操縦されている」
と、オートパイロットの充実ぶりを書いていましたが、確かにシミ
ュレーションの世界も、もはやそんな感じです。
○
>これは「B737 の NAV について」での記述ですが、
>>ビームが示すコースに乗る飛び方を「VORの、ラジアル270度を
インターセプトする」と言います。
>この訓練をするには、何処の空港がいいですか?
>atlas で、FIX ボタンを押すと 「△マーク箇所」が多数表示され
ますよね。
>これは、どの電波の交差点でしょうか?
VORを利用する際、ほとんどの使い方が、何らかの形で、インター
セプトと言えそうですので、特段「どこの空港」ということもない
かと思いますが、「△マーク」については、確かに地域により、多
い少ないの差があります。
三角マークは、無線施設以外の「位置通報点」で、▲が必ず位置
を管制塔に通報しなければならない場所、△は管制塔から要請があ
ったときだけ通報するもの、のようです。無線施設のない場所に
設けられる関係上、主に海上の、しかも交通の多い場所にあります
ので、航空図を見ますと、国内では特に、東京南方の海上に多数分
布しています。FIXと通称されるようですが、「最終進入フィクス」
のように、無線施設を何らかの参照点にしている時も、やはりFIXと
呼ぶ場合があるようで、このあたりが少々分かりにくいですね。
△マークの位置の定義ですが、VORやNDBの特定のベアリングが交
差している場合のほか、「○○VORから○nm」といった定義の仕方も
併用されています。
分度器でコースを測るのは、私も大変実用的だと思います。ただ
Atlasの図は真方位(上が真北)ですが、無線施設のラジアルや、
空港の滑走路方位は、すべて磁気方位で計りますので、そのままで
は厳密には、航法に使えません。(あまり細かく方位を気にせず、
無線施設を飛び石づたいにしても、ちゃんと目的地に着けますが)
私はそのうち、短距離でもいいから、もう少し実機に近い、厳密
な推測航法をやってみたいと思っていまして、そのためのフライト
プランの立て方を、少しずつ頭の中で工夫している最中です。この
ためには、世界のあらゆる場所で変化する偏差(磁気方位と真方位
の差)と、風向・風速の正確な補正が必要です。偏差については、
いつか改めて書くつもりですが、以下のおすすめサイトで、世界中
の偏差を知ることが出来ます。FlightGearで十分実用になります。
http://www.geo-orbit.org/sizepgs/magmapsp.html
…ここに線図で示された、偏西・偏東の数値を、Atlasの図面上
から分度器で拾った方位に足したり引いたりすると、正確なコンパ
ス針路が得られます。
○
あ。ジョイスティックは、やっぱり、いいですねえ。
私はMSサイドワインダーの、フォース・フィードバック・プロを
使っていたのですが、ちょっと古くてUSB対応ではなく。最初は
ゲームポート端子のPCカード変換器を入れていました。ところが
WinXPになった時、このコンバーターがバージョンアップされず、
スティックが認識されなくなりました。実を言いますと現在、なん
とノートのタッチパッドで操縦中です。まあ、やはり不便です。
MS製は、けっこう精密で頑丈で気に入っていたのですが、スティッ
ク市場から撤退してしまい、残念至極です…お勧めの製品がありま
したらぜひ、教えてください。
投票数:20
平均点:4.50
Re: IFR について
msg# 1.1.1.1.1.1
hide
居住地: 兵庫県
投稿数: 650
hideです。
ごめんなさい、Hitさんへのご返事が一部抜けていました。
>IFR 訓練のために、「視界不良状態を作るには」・・・「雲」と
>「霧」ではどちらが良いでしょうか?
これまでは、ナビゲーションのお話ばかり書いていましたので、
「視界不良の中で、計器だけを見て姿勢を保つ」というIFRの側面
を、実はあまり考えていませんでした。
水平儀を始め、計器を使って飛行姿勢や針路を保つ練習には、ま
ったく何も見えないことが大切ですね。昔の練習機は、後席に幌を
付けて、練習生の視界を完全に遮って訓練したようです(もちろん
離着陸は教官がします)。
ただし、目の前の滑走路は見なくてはだめですから、霧を出して
視程100〜200mくらいで練習するのは、いかがでしょう。
でも。ここまで視界を悪くすると、けっこう難しいですね。今日
実験してみたら、なかなかうまく降りられず、とうとう50ftくらい
の超低空で海上を這い回り、やっと宮古島を見つけて草原に不時着
しました。
完全な無視界条件では、ジョイスティックか、完成度の高いオー
トパイロット(針路や速度、高度の設定変更ボタンを、パネル上で
クリックすることにより、容易に間接的な操縦が出来るもの)か、
或いはAtlasのいずれかを使うことによって、全体的な難易度を少し
落とした方が、どうも飛びやすいですね。
飛んで楽しい、という意味では霧よりも、低空に適宜じゃまな雲
を出して、スリルを楽しむのが結構好きです。
ごめんなさい、Hitさんへのご返事が一部抜けていました。
>IFR 訓練のために、「視界不良状態を作るには」・・・「雲」と
>「霧」ではどちらが良いでしょうか?
これまでは、ナビゲーションのお話ばかり書いていましたので、
「視界不良の中で、計器だけを見て姿勢を保つ」というIFRの側面
を、実はあまり考えていませんでした。
水平儀を始め、計器を使って飛行姿勢や針路を保つ練習には、ま
ったく何も見えないことが大切ですね。昔の練習機は、後席に幌を
付けて、練習生の視界を完全に遮って訓練したようです(もちろん
離着陸は教官がします)。
ただし、目の前の滑走路は見なくてはだめですから、霧を出して
視程100〜200mくらいで練習するのは、いかがでしょう。
でも。ここまで視界を悪くすると、けっこう難しいですね。今日
実験してみたら、なかなかうまく降りられず、とうとう50ftくらい
の超低空で海上を這い回り、やっと宮古島を見つけて草原に不時着
しました。
完全な無視界条件では、ジョイスティックか、完成度の高いオー
トパイロット(針路や速度、高度の設定変更ボタンを、パネル上で
クリックすることにより、容易に間接的な操縦が出来るもの)か、
或いはAtlasのいずれかを使うことによって、全体的な難易度を少し
落とした方が、どうも飛びやすいですね。
飛んで楽しい、という意味では霧よりも、低空に適宜じゃまな雲
を出して、スリルを楽しむのが結構好きです。
投票数:17
平均点:4.12