FrontPage > FlightGearマニュアル > 第4章
このドキュメントは http://www.flightgear.org/Docs/getstart/getstartch4.html の日本語訳です。
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この章では、プログラムを制御して飛行機を操縦するメインシステムについて説明します。 この章は、読者が既に他のシミュレータでの飛行に慣れていると想定しています。 もしあなたが飛行に関して全くの素人なら、節7のチュートリアルがFlightGearでの飛行を習得するのに良い資料になります。
標準的なキーを説明した印刷用の短いリーフレットが以下にあります。
http://www.flightgear.org/Docs/FGShortRef.pdf (英語)。 シミュレータのヘルプメニュー内に、主なキーボード操作の解説があります。
航空機の種類によっては、フライトを開始する前にエンジンを始動する必要があります。 以下に汎用のインストラクションを記します。 もっと詳しい解説は、航空機のヘルプやチュートリアルを確認してください。
エンジンを始動したら、パーキングブレーキが掛かっているか確認してください もしそうならば、"B" ボタン (Shift-b) を押して解除してください。
ピストンエンジンの航空機なら、マグネトを '{' と '}' キーで操作してください。大半の航空機において、's'キーでスターターを回します。多発機においては、どのエンジンを操作するか選択できます。'~' キーで一度に全てのエンジンを選択できます。一般的なマグネトは4つの位置があります - OFF, LEFT, RIGHT,BOTH です。それゆえ、始動するエンジンが選択されたら、 '}' キーを3回押して、 's' キーを押しつづけてください。˜’
しばしば、パワフルなWWII時代の戦闘機の始動手順はより複雑である事に注意してください。詳しくは、航空機のヘルプを見てください。
大抵、ターボプロップエンジンの始動は、'm'キーを使ってcondition lever を Off から Idleに動かす必要があります。
ジェット機の始動はもっと著しく複雑で、航空機が違えばコントロールも違います。
(訳注: 本節では、原文に対して一部の項目を追加、修正しています。 -toshi)
FlightGear はジョイスティックやヨーク、ラダーペダルをサポートしていますが、キーボードだけを使用してorマウスと組み合わせて飛ばすこともできます。詳細は以下に記します。しかしながら、航空機をコントロールするには、いくつかの操作のためにキーボードが必要になるでしょう。
これらのキーバインドはハードコードされた (決め打ちされた) ものではなく、ユーザによる調整が可能です。FlightGear メインディレクトリ内にある keyborad.xml ファイルを通じて設定のチェックや変更ができます。このファイルは、人間か読めるプレーン ASCII ファイルです。初心者がこのファイルを修正するのは、恐らくあまり良い考えではありませんが、上級ユーザにとっては、好みの キーバインドに変更する上で役に立つことでしょう。例えば、他のシミュレータに合わせる場合です。。
飛行している飛行機をキーボードでフルに操縦するためには、Num Lock キーを ON にし、ウィンドウモードでシミュレーションが実行中の場合は FlightGear のウィンドウを選択 (focus) しておく必要があります 以下のキーは主要な操縦翼面をコントロールします。
キー | 動作 |
---|---|
9 / 3 | スロットル |
4 / 6 | エルロン (補助翼: 主翼に取り付けられている) |
8 / 2 | エレベータ (昇降舵: 水平尾翼に取り付けられている) |
0 / Enter | ラダー (方向舵: 垂直尾翼に取り付けられている) |
5 | エルロン・エレベータ・ラダーを中央に戻す |
7 / 1 | エレベータトリム |
下記のキーでエンジンをコントロールします。
キー | 動作 |
---|---|
! | 第1エンジン選択 |
@ | 第2エンジン選択 |
# | 第3エンジン選択 |
$ | 第4エンジン選択 |
~ (チルダ) | 全エンジンの選択 |
{ | 選択エンジンのマグネト発電機スイッチを1つ下げる |
} | 選択エンジンのマグネト発電機スイッチを1つ上げる |
s | 選択エンジンのスターターを起動 |
M / m | 選択エンジンの混合比(ミクスチャ)を薄く(リーン)/濃く(リッチ)する |
N / n | 選択エンジンのプロペラの回転数を減らす/増やす (プロペラピッチをコース/ファイン) |
以下のキーは副次的な航空機のシステムをコントロールします。
キー | 動作 |
---|---|
b | 全ブレーキの作動 |
, / . | 左/右車輪のブレーキ (差動ブレーキに有用) |
l (小文字のL) | 尾輪ロック オン/オフ切替 |
B | パーキングブレーキ オン/オフ切替 |
g / G | 着陸装置 (脚) アップ/ダウン |
Space | Push To Talk (PTT)(訳注:FGComを使用中に、送信時に押しながら話す) |
- / _ | マルチプレイのチャットメニュー/エントリーを開く |
] / [ | フラップ 下げ/上げ |
j / k | スポイラーを折りたたむ/展開する |
Ctrl-B | スピードブレーキの状態を切り替えます。 |
オートパイロット (自動操縦) を制御するには以下のキーを使います。
キー | 動作 |
---|---|
Backspace | オートパイロットのオン/オフ切替 |
Ctrl+A | 高度を設定高度に保持 オン/オフ切替 |
Ctrl+G | 高度をグライドスロープ1に追従 オン/オフ切替 |
Ctrl+H | 機首方位を Heading Bug の設定方位に保持 オン/オフ切替 |
Ctrl+N | 機首方位を NAV1 ラジアルに追従 オン/オフ切替 |
Ctrl+P | ピッチ角を保持 オン/オフ切替 |
Ctrl+S | 設定スロットルに保持 オン/オフ切替 |
Ctrl+T | 高度を地形に追従(対地高度を保持) オン/オフ切替 |
Ctrl+U | 高度を1000ft上昇 (緊急用) |
F6 | 機首方位を現在の機首方位・ウェイポイントに保持 オン/オフ切替 |
F11 | オートパイロット設定ダイアログの表示 |
8 / 2 | 高度調整 |
4 / 6 | 針路調整 |
9 / 3 | 自動スロットルの調整 |
訳注: Ctrl+P を追加。 -toshi
表4: オートパイロットの操作
Num Lock を無効にすると、視点を変えることができます。 シフトキー+<テンキーパッド>で次のように視点が変わります。
テンキー | 視界方向 |
---|---|
Shift-8 | 前方 |
Shift-7 | 左前方 |
Shift-4 | 左 |
Shift-1 | 左後方 |
Shift-2 | 後方 |
Shift-3 | 右後方 |
Shift-6 | 右 |
Shift-9 | 右前方 |
さらに、スクリーンの上の表示を調整するためのいくつかのオプションがあります。
キー | 動作 |
---|---|
P | 計器パネル オン/オフ切替 |
c | コックピット 3D/2D切替 (両方ある場合) |
S | パネル形式 フル/ミニ切替 |
Ctrl-c | パネル/コックピットのクリック可能な場所の表示の切替 |
h | HUD 色切替、オン/オフ切替 |
H | HUD 輝度変更 |
i / I | HUD (ヘッド・アップ・ディスプレイ) 小/大 |
x / X | ズームイン/ズームアウト |
v / V | ビューモード変更 順/逆送り |
Ctrl-v | パイロット視点にセット |
z / Z | 視程(霧の濃さ)変更 順/逆送り |
F10 | メニュー オン/オフ切替 |
Shift-F10 | フルスクリーンモード/ウインドウモードの切替 |
最後に、以下にシミュレータの一般的な操作を記します。
キー | 動作 |
---|---|
b | 全ブレーキの作動 |
, / . | 左/右車輪のブレーキ (差動ブレーキに有用) |
l (小文字のL) | 尾輪ロック オン/オフ切替 |
B | パーキングブレーキ オン/オフ切替 |
g / G | 着陸装置 (脚) アップ/ダウン |
Space | Push To Talk (PTT)(訳注:FGComを使用中に、送信時に押しながら話す) |
- / _ | マルチプレイのチャットメニュー/エントリーを開く |
] / [ | フラップ 下げ/上げ |
j / k | スポイラーを折りたたむ/展開する |
Ctrl-B | スピードブレーキの状態を切り替えます。 |
FlightGearは2つのタイプのオートパイロットをサポートしています。(通常オートパイロットを持っていない機種を含めて)全ての航空機で作動する汎用オートパイロットと、コクピット内から操作される機種毎のオートパイロットです。
汎用オートパイロット (自動操縦) を制御するには以下のキーを使います:
キー | 動作 |
---|---|
Backspace | オートパイロットのオン/オフ切替 |
Ctrl+A | 高度を設定高度に保持 オン/オフ切替 |
Ctrl+G | 高度をグライドスロープ1に追従 オン/オフ切替 |
Ctrl+H | 機首方位を Heading Bug の設定方位に保持 オン/オフ切替 |
Ctrl+N | 機首方位を NAV1 ラジアルに追従 オン/オフ切替 |
Ctrl+P | ピッチ角を保持 オン/オフ切替 |
Ctrl+S | 設定スロットルに保持 オン/オフ切替 |
Ctrl+T | 高度を地形に追従(対地高度を保持) オン/オフ切替 |
Ctrl+U | 高度を1000ft上昇 (緊急用) |
F6 | 機首方位を現在の機首方位・ウェイポイントに保持 オン/オフ切替 |
F11 | オートパイロット設定ダイアログの表示 |
8 / 2 | 高度調整 |
4 / 6 | 針路調整 |
9 / 3 | 自動スロットルの調整 |
訳注: Ctrl+P を追加。 -toshi
表6: オートパイロットの操作
Ctrl+Tは、飛行機を巡航ミサイルのように行動させるので特におもしろいと思います。 Ctrl+Uは、墜落する!と思ったときとても便利です。
キー | 動作 |
---|---|
p | ポーズ (一時停止) オン/オフ切替 |
a / A | ゲーム進行スピード アップ/ダウン |
t / T | 時刻 (時計) 進行スピード アップ/ダウン |
w / W | 時刻 1分進める/戻す |
F3 | スクリーンショットを保存 |
ESC | プログラムの終了 |
訳注: w / W を追加しました。-toshi
表7: 追加のオートパイロットの操作
いくつかのキーボード(キーマップ)では"."の代わりに","を使用するので注意してください。
オートパイロットを有効にすると、いくつかのテンキーは異なる動作をし、むしろオートパイロット自身の調整をします。
メニューやコックピット内をただクリックすること以外に、FlightGearのマウスにはもっと重要な機能があります。
マウスモードは3種類あります。ノーマル(デフォルト)、操縦、視界操作です。右クリックでモードの切り替えを行えます。
ノーマルモードでは、メニューとパネル操作を行う事が出来ます。このモードでは、通常の矢印マウスカーソルが表示されます。
操作するには、対応するノブ/レバーの上でマウスの左/中ボタンをクリックしてください。
無線のノブまたはスロットルのようなスライダーは、左側をクリックすると値が減少し、右側をクリックすると増加します。 小さく増減させるにはマウスの左ボタンをクリックし、大きく増減させるには中ボタンをクリックしてください。 (訳注:原文では"right button"ですが、右クリックだとモードが変わる --sambar)
無線など、一部の操作はマウスホイールもサポートしています。
Ctrl-Cを押すとクリック可能な場所と物をハイライト表示します。
操縦モードでは、マウスの移動で飛行機の操縦ができます。このモードでは十字形マウスカーソルが表示されます。
このモードの時は、マウスを左右に動かすとエルロンとロールの操作をします。このモードの時は、マウスを前後に動かすとエレベータと飛行機のピッチ変更の操作をします。
マウスの左ボタンを押し続けている間、マウスを左右に動かすとラダーを操作します。マウスの中ボタンを押し続けている間、マウスを前後に動かすとスロットルを操作します。
最後に、スクロールホイールはエレベータトリムの操作に使用されます。
ジョイスティックを持っているのなら、このモードを利用することはまず無いでしょうが、キーボードよりは飛行機の操作がしやすいです。もしマウスで飛行機を操縦する場合--enable-auto-coordination を有効にして、エルロンとラダーを連携させる事を推奨します。これを利用するには、シミュレータ起動時にコマンドラインオプションに --enable-auto-coordination を追加するか、ランチャーでauto-coorinationを選択します。
視界操作モードでは、マウス操作で周辺を見渡す事ができます。このモードでは、両矢印カーソルが表示されます。
単純にマウスを動かすことで視点の方向を上下左右に変えることができます。 特にコックピット内を見渡したり、窓の外を見るのに有用です。スクロールホイールはズームイン/ズームアウトに使用できます。左ボタンをクリックすると視点をリセットし、前を向きます。
中ボタンを押しつづけている間にマウスを動かすと、上下左右に視点自体を動かします。中ボタンとCtrlキーを押しつづけた状態でマウスを前後に動かすと、視点自体を前後に動かします。
何らかの変更を適用した後にメニューを隠したい場合は単に F10 を押してください。
メニューには、以下のサブメニューとオプションが存在します。
FlightGearの中の航空機は、2次元計器パネルと3次元コックピットの両方を持つことができます。 3次元コックピットを使うとパイロットの視界をよりリアルに実現できますが、小さなモニターを読むのが難しくなります。
デフォルトのセスナ 172P (c172p) は3次元と2次元の両方のコックピットを持っています。 3次元コックピットは FlightGear を起動したときにデフォルトで有効になりますが、メニューから View -> Toggle 2D Panel を選ぶか "P" キーを押すと、2次元計器パネルがオーバーレイします。
セスナ機の計器パネルについてのすべての機能を完全に記述することはこのガイドの範囲を超えていますので、主な飛行機器と計器について最低限の概説をします。
パネルのレバーとノブはすべてマウスで操作できます。 マウスの左ボタンまたは中ボタンで、操作したいノブやレバーをクリックしてください。
どんなシミュレータのパイロットも知らなければならない最も重要な計器から始めましょう。 計器パネル (図5) の中央上列に、飛行機のピッチとバンクを表示している人工の地平線 (水平儀) があります。 ピッチ目盛とバンク目盛が 10、20、30、60 および 90 度のところに振られています。
水平儀の左に対気速度計があります。 速度をノット単位(1 ノットは時速 1.852 キロメートル)で表示するだけでなく、あなたが考慮しなければならない特徴的な速度範囲を示した円弧があります。 まず、緑の円弧は、フラップを完全に格納した状態における通常飛行時の速度範囲を示します。 白い円弧は、フラップを使ったときの速度範囲を示します。 黄色い円弧は、穏やかな大気状態でのみ許される速度範囲です。 最後にある赤い円弧は、少なくとも飛行機を壊したくなければ決して超えてはならない速度を示します。
対気速度計の下に旋回計が見えます。 中央の飛行機はあなたの飛行機のロールを示しています。 飛行機の翼を左か右の目盛りにあわせた場合は、標準旋回、つまりちょうど2分で360度旋回することを意味します。
旋回計の中の飛行機の下にあるのは傾斜計です。 これは、ラダーとエルロンが連携しているかどうかを示します。 旋回中は、管の中のボールが中心にとどまるようにエルロンとラダーを常に操作しなければなりません。 さもないと、飛行機は横滑りしてしまいます。 簡単なルールで言うなら「ボールに乗りなさい」、すなわち、ボールが左にあるなら左のラダーペダルを踏んでください。
ペダルを持っていなかったり、エルロンとラダーの間の比率を適切に扱う経験が無いのであれば、--enable-auto-coordination オプションを使って FlightGear を起動することができます。
水平儀の右側にあるのは高度計で、海からの高さ (地面ではない!) を百フィート単位で表示します。 その下には昇降計があり、1分あたりの上昇レートあるいは下降レートを百フィート単位で示します。 高度計よりも昇降計のほうが便利に思える場面もあるかもしれません。 ですが、昇降計の表示には常に、ある程度のタイムラグがあることを覚えておいてください。
昇降計のかなり下にあるのはプロペラ回転計で、1分あたりの回転数 (RPM) を百の単位で示します。 緑色の弧は、長時間の飛行に最適な領域を示すマークです。
主要な計器の仲間としては他に、水平儀の下に位置するジャイロコンパスコンパスが加わります。 これともう1つ、パネルの上に磁気コンパスがあります。
以上のT字に配置された4つの計器は特別に重要です。 対気速度計、水平儀、高度計、およびコンパスは飛行の間、定期的に監視すべきです。
これら以外に、いくつかの補助的な計器があります。 一番左に時計がありますが、これは明らかに、旋回率を決定する際に重要な道具となります。 時計の下にあるいくつかのもっと小さいゲージは、エンジンの技術的な状態を表示します。 それらの中で間違いなく最も重要なのは、どんなパイロットでもご存知の燃料計です。
点火スイッチはパネルの左下隅にあり (図4参照)、"OFF"、"L"、"R"、"BOTH"、および"START"の5つのポジションがあります。 最初の位置は説明不要でしょう。 "L"と"R"は2基のエンジンを示しているのではなく (実際、セスナ機は1基だけです)、安全目的のために存在している2台のマグネトを示しています。 この2つのスイッチ位置は飛行前に試験目的で用いられます。 通常の飛行の間はスイッチは"BOTH"の位置にあるべきです。 一番右側の位置はバッテリー駆動のスタータ (FlightGearでは"s"キーで操作可能) を使うためのものです。
大半のフライトシミュレータと同様に、計器の種類は実機よりも少し多めです。 ジャイロコンパスコンパスの下の赤い部分はブレーキの状態を示しており、ブレーキがかかっている時に点灯します。 ブレーキ表示ランプの下の計器は操縦桿(ヨーク)の位置を示します。 これは、現実の操縦桿を押している時に本来感じるはずの力を感じることができないことに対するある種の補完として役立ちます。 3本ある矢印は、操縦桿やペダルをスロットルと連動させながらエルロン左/右、ラダー左/右、エレベーター上/下の3本の軸を合わせていってください。 (心得その1: 3本の針は飛行機の実際の位置を反映しない!) 左の垂直な矢印はエレベータートリムを示します。
パネルの右手の側面はラジオスタックが配置されています。ここで、あなたはオートパイロット装置と同様に2台のVOR受信機(NAV)、NDB受信機(ADF)、および2個のコミュニケーションラジオ(COMM1/2)を見つけられるでしょう。
コミュニケーションラジオは航空交通施設とのコミュニケーションに使用されます。それはただ特別な周波数帯で動作する普通のラジオトランシーバーです。 使用周波数は"COMM"フィールドに表示されます。通常、2個のCOMトランシーバーがあります。これは、あなたがまだ前のラジオ局に接触している間に、次に受信するラジオ局の周波数帯を準備できるようにするためです。
また、ATIS(Automatic Terminal Information Service)メッセージを表示するのにCOMラジオを使用することができます。ただ関連空港のATISの周波数にダイヤルをセットするだけです。
(ATISとは:航空機が離着陸に必要な気温,風向,風速,視程などの気象情報や使用滑走路,進入方式,航行援助施設の運用状況など,その空港の情報を放送するサービス。情報は顕著な変化がなければ30分ごとに,進入方式または使用滑走路の変更あるいは気象データ等の重要な変化があった場合は,そのつど更新される。このサービスにより,パイロットは管制官を煩わすことなく空港の情報を入手できる。また交通量の多い空港では,管制業務の負担が軽減される利点がある。この放送にはVORの音声チャンネルまたはATIS専用のVHF通信が利用される。 台風の時などに受信すると、最大瞬間風速や気圧などがわかったりして役に立ちます。)
VOR(Very High Frequency Omni-Directional Range)受信機は飛行の間、コースの誘導に使用されます。送り主の周波数は"NAV"フィールドに表示されます。 VORはその基地局の周りにいる航空機の位置を割り出す為に利用します。それは無指向性ラジオ電波のと方向性のある電波の2種類を使います。(方向性のある電波は時計回りに回転して発信されています。)2つの信号の位相差で、 VOR基地局の周りの360度の円で航空機の角度を評価します。それぞれの基地局が発信した電波をNAV1とNAV2で受信し、航空機の位置を割り出します。これは VOR基地局と航空機の位置関係を表示するだけで、飛行機のオリエンテーションに関して何も情報発信していません。
2つのCOM/NAV受信機と、その下のNDB受信機は、 ADF(自動方向探知機)と呼ばれています。 そこにも、基地局の周波数を表示するフィールドがあります。ADFもナビゲーションに使用することができます。しかし、VORとは反対に基地局からの航空機の位置ではなく、基地局までの直線方向を示します。これは2個の NAVゲージの下にあるゲージに表示されます。
COMM1表示の上に外・中央・内側のマーカービーコンを受信して表示する青・黄・白の3つのLEDが見つけられるでしょう。 これらは着陸の間、滑走路の入り口を示します。 これらは周波数の入力を必要としません。
ラジオの下にオートパイロット装置を見つけられるでしょう。 そこには5つのキーがあります。 WL=「ウィングレベラー」、HDG=「機首方位」、NAV、APR=「グライドスロープ」、ALT=「高度」。 これらのキーを有効にするとそれぞれの対応するプロパティを保持します。
あなたは、マウスを使用することでラジオの数値を変えることができます。値を変えるには対応する数値の下にある円形のノブの左もしくは右はしをクリックしてください。左側にあるスイッチノブでアクティブ/予備を切り替える事ができます。
これらの機器とそれらのナビゲーションの用途や作業の詳細を記述する事はこのガイドを超えています。これらの航空航法に関心があるのでしたら計器飛行(シミュレーション)の本を参照することをお勧めします。 これはまだ製作中ですが、FlightGear Flight School(日本語訳: FlightGearフライトスクール)は参考になるでしょう。
VFR(有視界飛行方式)に応じて厳密に飛ぶのであれば、ラジオ器具を見ずに飛行することができます。それでも物足りないと思われる方々がIFR(計器飛行方式) で飛べるように、FlightGearは航法支援装置に送られる世界中の膨大なデータベースを含んでいます。
そして、最後にパネルの右下にスロットル、ミクスチャ、およびフラップコントロールを見つけるでしょう。 (フラップはマウスを使用しても設定できます)
キーボードならば、構成ファイルを使用することでパネルを再設定することができます。これらは飛行機特有の設定でなければならないので、対応する飛行機のディレクトリの下で、構成ファイルを見つけることができるでしょう。例として、c172-panel.xml は FlightGear/Aircraft/c172/Panels でデフォルトのセスナ機C172に関する構成ファイルを見つけられます。それをカスタム設計するための付随のドキュメンテーションはディレクトリ docs-mini の下にJohn Checkによって書かれた README.xmlpanel ファイルです。
いまのところ、飛行機の主な飛行パラメータを表示する2つのオプションがあります。 1つは先ほど説明した計器パネル、もう一つがこれから説明するHUD(ヘッドアップディスプレイ)です。 通常の一般的な航空機と民間機ではHUDは用いられません。 むしろ近代的な軍用ジェットに装備されています。 しかし、一般的な航空機であってもHUDを使用して飛ぶことはより簡単であることに気付く人がいるかもしれません。 セスナのパイロットのうちの何人かは本当にこの装置を付けたいと思っているかもしれませんが、一般的な民間機にHUDを実装するには技術が単純に高価すぎます。
HUD(図7参照)は主な飛行パラメータを全て表示します。 中央にピッチ指示計(単位は度)があり、その上にエルロン指示計、下にラダー指示計があります。 ピッチ目盛の左側にエレベータに対応する目盛があります。 最下部には簡単な傾斜計があります。
一番左には2つの目盛があります。 外側の目盛はスロットルの位置を示し、内側は速度(単位はノット)を表示します。 セスナ172はおよそ55kts(ノット)で離陸します。 一番右の2つのスケールは高度を示しており、左側は地面からの、右側は海面からの高度です。
さらに、HUDはいくつかの追加情報を表示します。左下には、日付と時間を表示しています。 上には現在の位置の緯度と経度を表示します。
HUDの色を変えるには「H」か「h」キーを使用することで可能です。 「i/I」キーを使用することで、 HUDを最小もしくは最大にできます
FlightGearで探検できるどこか面白い場所をお探しなら(追加のシーナリーをダウンロードする必要があるかもしれません)、次をチェックしてみてください。
スタートしたい空港を直接入力するためのメニュー項目をお使いください。
最後に、プレイを終了して飛行機を離れようとしているのでしたら、単にESCキーを押すか、プログラムを終了するメニュー項目を使ってください。 テキストウィンドウ上でCtrl-Cを使い、シミュレータを単に"kill"するのはお勧めしません。
編集メモ