フライトデータの記録と再生
playbackExプロトコル †
playbackプロトコルを拡張したplaybackExプロトコルを使い、
フライトデータをファイルに記録、再生します(JP FlightGearオリジナル)。
ダウンロード †
- 定義ファイル(playbackEx.xml)をダウンロードします。
- 解凍したplaybackEx.xmlファイルを
$FG_ROOT/protocol/
に保存してください。
- 例: C:\Program Files\FlightGear\data\protocol
- 必要に応じて、再生確認用のフライトデータのサンプルをダウンロードします。
- Ex070515_c172p_5Hz.zip (準備中)
- 機種: c172p
- 記録周波数: 5Hz (10Hzで再生してください)
- シーナリーデータ: e130n30
- 記録時間: 1'00"
- Ex070515_c172p_10Hz.zip
- 機種: c172p
- 記録周波数: 10Hz (20Hzで再生してください)
- シーナリーデータ: e130n30
- 記録時間: 1'00"
- サンプルの記録内容
- 0秒後: 起動
- 約5秒後: エンジン停止
- 約10秒後: エンジン始動
- 約15秒後: 滑走開始
- 約45秒後: 離陸
- 60秒後: エンジン停止状態で終了
記録 †
- FlightGearウィザード (FlightGear Launcher, fgrun)を使用する場合
Advanced... ボタンから下記の項目を設定します。
- Input/Output
- Protocol: generic
- Medium: file
- Direction: out
- Hz: 10
- File: Exflight.fgfs
- Generic: playbackEx
- コマンドラインオプションを使用する場合
--generic=file,out,10,Exflight.fgfs,playbackEx
- このオプションは、playbackExプロトコルを使って10Hz(毎秒10回)で
FDM(flight dynamics model)を記録し、Exflight.fgfsファイルに書き込むことを意味しています。
- 注意点
- 設定周波数が高すぎると、記録処理が間に合わなくなる場合があります。
- 動作環境により、設定周波数を調整する必要が生じる可能性があります。
再生 †
- 記録時と同じ機種を選択します。
- 空港は、Tower view を使わない限り、適当に選択します。
- コマンドラインオプションを使用する場合
--generic=file,in,20,Exflight.fgfs,playbackEx
--fdm=external
- このオプションは、playbackExプロトコルを使って記録されたExflight.fgfsファイルを読み込み、
20Hzで再生することを意味しています。
- 注意点
- 周波数が高すぎると、再生処理が間に合わなくなる場合があります。
- 本来は記録時と同じ周波数を設定すべきですが、現時点では
記録時の2倍の周波数を設定しないと正常に再生しません
(FlightGear 0.9.10 for Winで確認)。
参考 †
- 既知の問題
- 再生時に、下記のパラメータは正常に読み込まれません(playback.xmlでも同じで
す)。
そのため、例えば離着陸時にタイヤが「きゅっ」と鳴るはずのところで音が出
ないなどの不具合があります。
- Light関連のパラメータは対応していません。
- 火器類のパラメータには対応していません。
- 空母Nimitz等の AI Model のパラメータには対応していません。
- バージョン履歴
- 2007/05/17 ver0.1
- playback.xmlに対して、主にエンジン関連のパラメータを追加。
- 初期インストール済みの機体に概ね対応(したつもり)。
- 記録時の位置精度を1桁向上(分解能:約10cm --> 1cm)。
- 緯度、経度の形式を%.7fにした。
- 再生時の位置精度を向上(分解能:約1m --> 1cm) <--
float, %.7fの形式では指定できなかったので、
文字列(string, %s)として無理やり解決。
- 参考情報
- README.IO
- README.general
- README.config