FrontPage > FlightGearマニュアル / 付録A
このドキュメントは http://www.flightgear.org/Docs/getstart/getstartap1.html の日本語訳です。
以下の項で、いくつかの問題をオペレーティングシステムに応じて分類する試みをしましたが、もしある問題に直面したら念のために「あなたの」OS以外の部分も見るほうが賢明かもしれません。 もし問題を抱えている最中なのでしたら、Cameron Moore 氏によってメンテナンスされているFAQ をまず最初にチェックすることを強くお勧めします。
訳)FAQ (日本語)
さらに、ソースコードに含まれている docs-mini ディレクトリには、特別の問題に対する数々のアイデアや解決法が含まれています。 これらはまた、FlightGear をより深く理解するために適した読み物でもあります。
助けを求めるための最適な場所は通常はメーリングリストであり、特に [Flightgear-User] メーリングリストです。 Git 版の FlightGear を実行しているのでしたら、[Flightgear-Devel] メーリングリストに登録したくなるかもしれません。 登録申し込みに関する説明は以下にあります。
あなたが対応しようとしている問題に他の誰かが既に対処しているのはよくあることですので、メーリングリストのアーカイブを検索することに時間をかける価値はあります。
http://www.mail-archive.com/flightgear-users%40flightgear.org/ (英語)
http://www.mail-archive.com/flightgear-devel%40flightgear.org/ (英語)
また、ヘルプ、インストラクションとアーカイブを読むためにFlightGearフォーラムを検索することも考慮すべきでしょう。
数多くの開発者とユーザがリストを読んでいるので、大抵は質問に対して返答があります。 しかしながら、
私のシステムで FlightGear をコンパイルできません。どうすれば良いですか?
という類のメッセージは、もっと詳細に言及しないと答えることは困難ですよね。 問題を報告する際にメッセージに含めることを考える事項をここに示します。
FlightGear が生成する出力のトレースを取るには、次のコマンドがお手軽かもしれません (いくつかの OS では修正が必要だったり全く動かないかもしれませんが)。
%FG_ROOT/BIN/fgfs >log.txt 2>&1
最後に意見を一つ: これらのメーリングリスト/フォーラムにバイナリを投稿することはどうか避けてください! リストの購読者は広く分布していて、帯域が小さく、かつ/または従量制接続のユーザがいます。 巨大なメッセージは、メーリングリストの管理者によって拒否されるかもしれません。 よろしくお願いします。
もし1fps (フレーム毎秒)以下くらいで実行していると FlightGear が報告するのなら、概して OpenGL をサポートしたハードウェアが動作していません。 これにはいくつかの理由が考えられます。 第1に、古いカードには OpenGL ハードウェア ドライバが存在しないかもしれません。 その場合は、新しいボードを入手することを強くお勧めします。
第2に、ドライバが正しくインストールされていることをチェックしてください。 いくつかのカードでは、windowsの「標準」ドライバに加えて、OpenGL サポートのドライバを追加する必要があります。
最新バージョンの PLIB (> バージョン 1.8.4) をコンパイルしてインストールしていることを確認してください。 pu.h のようなヘッダは /usr/include/plib の下でないといけません。 libplibpu.a のようなライブラリは /lib の下にあるはずです。 PLIB ヘッダ/ライブラリがどこか他の場所にはぐれていないかを念入りにチェックしてください。
Linux ディストリビューションの全種にアクセスできるわけではないため、問題になりえる原因についての考察を以下に記します。(この項には Kai Troester 氏による貢献が含まれています。)
これは特に、FlightGear が必要とするライブラリを手動でインストールすることを選んだ場合の多くで共通するトラブル原因です。 とりわけ確認することは、Mesa ライブラリが 3DFX ボードに対するサポートを含んでおり、その GLIDE ライブラリが見つけられる場所にインストールされていていることです。 もし、ldd `which flightgear` で見つからないライブラリが報告される場合はこのトラブルにはまっています。
また、 PLIB の最新版がシステムに常に維持されていることを確認するべきです。多くの人たちが、単に plib が古くなっているために FlightGear のコンパイルに無残に失敗しています。
XFree86 release 4.0 以前をお使いの場合、3DFX チップがベースのいくつかのアクセラレータボード (あるいは特殊なカーネルモジュール) にアクセスできるようにするため、FlightGear のバイナリを root に setuid してやる必要があるかもしれません。 つまり、以下を実行して FlightGear のバイナリに適切な権限を与えるか、
あるいは 3DFX モジュールをインストールすることができます。 後者が「クリーンな」解決策であり、強く推奨します!chown root.root /usr/local/bin/fgfs
chmod 4755 /usr/local/bin/fgfs
FlightGear は起動時に数多くの診断を表示します。 良くないものや見つからないファイルがその中に含まれていたら、それらがインストールされることになっている本来の方法で (つまり最新バージョンを適切な場所に) インストールしたことを確認してください。 FlightGear が必要とするデータファイルの標準的な場所は /usr/local/lib の下です。 必要とされる全てについて必ず最新バージョンを獲得してください!
お手元の gcc が最新の (公式) バージョンであることを確認してください。 古いバージョンの gcc はたびたびトラブルの元になります! 一方で、報告によると RedHat 7.0 のいくつかのバージョンには暫定版の GCC が含まれているために FlightGear のコンパイルで特定の問題が生じます。
Windows エクスプローラ で fgfs.exe をダブルクリックしたり、MS-DOS シェルで呼び出して実行ファイルを直接起動しようとしているかもしれません。 エクスプローラを通じてダブルクリックしても (autoexec.bat か何かで環境変数 FG_ROOT を設定しない限り) 決して動作しません。 そうではなく、fgrun をダブルクリックしてください。 更なる詳細は 第3章 を参照してください。
トラブルの別の原因として、FlightGear で必要なベースパッケージ ファイルの最新版をダウンロードしなかったか、またはそれらを一切ダウンロードしなかったのかもしれません。 シーナリ/テクスチャファイルのフォーマットはまだ開発中でありたびたび変更になるかもしれないのでよく見てください。 更なる詳細は 第2章 を参照してください。
次に、もし実行時にトラブルが起きるなら、 tar.gz ファイルを解凍するのに windows ユーティリティを使わないでください。 もしそうしたのなら、代わりに Cygnus シェルで tar xvfz を試してください。
コマンドライン上で「=」を含んだコマンドラインオプションを通すのは問題があります。 その代わりとして、オプションを含んだバッチファイルを作成してそれを実行してください。
デフォルトでは、FlightGear は GNU GCC でビルドします。 GNU GCC の Win32 移植版は Cygwin として知られています。 MSVC や MSC DevStudio に必要な Makefile に関するヒントとしては以下をご覧ください。
原理的には、ソースコードとともに提供されるプロジェクトファイルで FlightGear をコンパイルすることができるはずです。ftp://ftp.flightgear.org/pub/fgfs/Source/ (訳注: リンク先修正)
これには本当のバグを含むいくつかの理由があります。 けれども、何かほかのことを試したり、または問題を報告する前に、Cygwin コンパイラの最新版を持っていることを試してください。 バンドルファイルが変更されているかもしれないので、疑わしい場合にはあらためて setup.exe を起動して最新版をダウンロードしてインストールしてください。
編集メモ