FrontPage > FlightGearマニュアル > 第4章
このドキュメントは http://www.flightgear.org/Docs/getstart/getstartch4.html の日本語訳です。
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この章では、プログラムを制御して飛行機を操縦するメインシステムについて説明します。 歴史を振り返ると、キーボード操作が最初に開発されました。 今でも、キーボードだけでシミュレータの大部分を制御することができます。 その後、いくつかのメニュー項目が補足され、とりわけ初心者にとってよりアクセスしやすいインタフェースとなり、また追加の機能ができました。
リアルな飛行感覚を得るためには、ジョイスティックかヨーク+ラダーペダルを入手することを間違いなく検討すべきです。 どの場合でも、--controle-mode オプション (joystick, keyboard, mouse) で操作するデバイスを指定できます。 デフォルトは joystick です。
標準的なキーを説明した短いリーフレットが以下にあります。
FlightGearのhelpメニューからもこのリーフレットを開くことができます。
シミュレータを開始した時のエンジンの状態は、セッションをどのように開始したかによって異なります。 もしエンジンがオフならば、何をするよりもまずエンジンを始動しなければなりません。 始動に必要な点火スイッチは計器パネルの左下隅にあります。 図4に、点火スイッチを示します。
点火スイッチには、"OFF"、"L"、"R"、"BOTH"、"START" の5つの位置があります。 まず、マウスで" BOTH" の位置に動かしてエンジンを始動しましょう。
エンジン始動時はミクスチャーレバーが100%の位置 (一番奥まで押し込む) でなければならないことを覚えておいてください。 そうしないとエンジン始動に失敗するでしょう。 加えて、スロットルを約25%に上げておいてください。
では "s" キーを使ってスターターを操作してください。 すると、点火スイッチが "START" の位置に変わり、数秒後にエンジンが始動するのが分かるでしょう。 そうしたら、スロットルをアイドル位置(一番手前に引き出す)に戻して構いません。
さらに、サイドブレーキがオン (赤い領域が点灯) かどうかを見てください。 オンならば、"B" ボタン (Shift-b) を押して解除してください。
(訳注: 本節では、原文に対して一部の項目を追加、修正しています。 また、本サイト内の「キーボード操作?」には、機首固有の操作方法などの詳しい説明があります。 -toshi)
FlightGear はジョイスティックやヨーク、ラダーペダルをサポートしていますが、キーボードだけを使用して飛ばすこともできます。 実際、ジョイスティックやヨークを使っている場合であっても、いくつかのキー操作は役に立ちます。
飛行している飛行機をキーボードでフルに操縦するためには、(i) Num Lock キーを ON にし、(ii) ウィンドウモードでシミュレーションが実行中の場合は FlightGear のウィンドウを選択 (focus) しておく必要があります (もしそうなっていなければ、FlightGear のウィンドウをどこかクリックしてください)。 ジョイスティックかヨークを使う場合にもいくつかのキーボード操作が役に立つでしょう。
Num Lock を有効にすると、航空機の主な操縦操作を以下のキーボードを使って行うことができます。
キー | 動作 |
---|---|
9 / 3 | スロットル |
4 / 6 | エルロン (補助翼: 主翼に取り付けられている) |
8 / 2 | エレベータ (昇降舵: 水平尾翼に取り付けられている) |
0 / Enter | ラダー (方向舵: 垂直尾翼に取り付けられている) |
5 | エルロン・エレベータ・ラダーを中央に戻す |
7 / 1 | エレベータトリム |
Num Lock を無効にすると、視点を変えることができます。 シフトキー+<テンキーパッド>で次のように視点が変わります。
テンキー | 視界方向 |
---|---|
Shift-8 | 前方 |
Shift-7 | 左前方 |
Shift-4 | 左 |
Shift-1 | 左後方 |
Shift-2 | 後方 |
Shift-3 | 右後方 |
Shift-6 | 右 |
Shift-9 | 右前方 |
さらに、スクリーンの上の表示を調整するためのいくつかのオプションがあります。
キー | 動作 |
---|---|
P | 計器パネル オン/オフ切替 |
c | コックピット 3D/2D切替 (両方ある場合) |
S | パネル形式 フル/ミニ切替 |
Shift-F5 / F6 | 計器パネルの上下移動 |
Shift-F7 / F8 | 計器パネルの左右移動 |
Shift-F3 | プロパティリストから計器パネルを読込 |
i / I | HUD (ヘッド・アップ・ディスプレイ) 小/大 |
h | HUD 色切替、オン/オフ切替 |
H | HUD 輝度変更 |
x / X | ズームイン/ズームアウト |
v / V | ビューモード変更 順/逆送り |
Ctrl-c | パイロットビューにセット |
W | フルスクリーンモード オン/オフ (3dfxのみ) |
z / Z | 視程(霧の濃さ)変更 順/逆送り |
F8 | 霧 オン/オフ切替 |
F2 | シーナリーのタイルキャッシュの更新 |
F4 | 照明の強制アップデート |
F9 | テクスチャ オン/オフ切替 |
F10 | メニュー オン/オフ切替 |
訳注: H の説明を追加。 -toshi
オートパイロット (自動操縦) を制御するには以下のキーを使います。
キー | 動作 |
---|---|
Ctrl+A | 高度を設定高度に保持 オン/オフ切替 |
Ctrl+G | 高度をグライドスロープ1に追従 オン/オフ切替 |
Ctrl+H | 機首方位を Heading Bug の設定方位に保持 オン/オフ切替 |
Ctrl+N | 機首方位を NAV1 ラジアルに追従 オン/オフ切替 |
Ctrl+P | ピッチ角を保持 オン/オフ切替 |
Ctrl+S | 設定スロットルに保持 オン/オフ切替 |
Ctrl+T | 高度を地形に追従(対地高度を保持) オン/オフ切替 |
Ctrl+U | 高度を1000ft上昇 (緊急用) |
Ctrl+W | ウィングレベラー オン/オフ切替 |
F6 | 機首方位を現在の機首方位・ウェイポイントに保持 オン/オフ切替 |
F11 | オートパイロット設定ダイアログの表示 |
訳注: Ctrl+P を追加、Enter (Increase autopilot heading), F12 (Autopilot heading dialog) を削除。 -toshi
Ctrl+Tは、小さなセスナ機を巡航ミサイルのように行動させるので特におもしろいと思います。 Ctrl+Uは、墜落する!思ったときとても便利です (本当の飛行機もこんなキーがあるといいですね)。
訳注: Ctrl+Uは正常に機能しないようです。 -toshi
オートパイロットを有効にすると、いくつかのテンキーは異なる動作をします。
キー | 動作 |
---|---|
8 / 2 | 高度の変更 |
4 / 6 | 機首方位の変更 |
9 / 3 | 自動スロットルの変更 |
訳注: 4 / 6 は原文では 0 / , となっています。 -toshi
エンジンの始動と制御をするキーもあります。
キー | 動作 |
---|---|
s | 選択エンジンのスターターを起動 |
! | 第1エンジン選択 |
@ | 第2エンジン選択 |
# | 第3エンジン選択 |
$ | 第4エンジン選択 |
{ | 選択エンジンのマグネト発電機スイッチを1つ下げる |
} | 選択エンジンのマグネト発電機スイッチを1つ上げる |
~ (チルダ) | 全エンジンの選択 |
これらの基本的なキーのほかに、特別な動きをする色々なキーがあります。 そのうちのいくつかは、初フライトの際に試すことはまずないでしょう。
キー | 動作 |
---|---|
B | パーキングブレーキ オン/オフ切替 |
b | 全ブレーキの作動 |
g / G | 着陸装置 (脚) アップ/ダウン |
, | 左車輪のブレーキ (差動ブレーキに有用) |
. | 右車輪のブレーキ (差動ブレーキに有用) |
l (小文字のL) | 尾輪ロック オン/オフ切替 |
] / [ | フラップ 下げ/上げ |
p | ポーズ (一時停止) オン/オフ切替 |
a / A | ゲーム進行スピード アップ/ダウン |
t / T | 時刻 (時計) 進行スピード アップ/ダウン |
w / W | 時刻 1分進める/戻す |
Shift-F2 | ''fgfs.sav' 'に現在のフライトを保存 |
Shift-F1 | fgfs.sav からフライトをロード |
F3 | fgfs-screen.ppm にスクリーンショットを保存 |
ESC | プログラムの終了 |
訳注: m / M, Shift-F4, Shift-F9 を削除し、w / W を追加しました。-toshi
メモ: もし Windows マシンを使っていて fgfs-screen.ppm スクリーンショットを処理するのが大変なら、単に「Print Screen」キーを押してスクリーンをクリップボードにコピーすれば、どんなグラフィックスプログラムにも貼り付けることができます。
これらのキーバインドはハードコードされた (決め打ちされた) ものではなく、ユーザによる調整が可能です。 FlightGear メインディレクトリ内にある keyborad.xml ファイルを通じて設定のチェックや変更ができます。 このファイルは、人間か読めるプレーン ASCII ファイルです。 初心者がこのファイルをいきなり修正しようとするのは、恐らくあまり良い考えではありません。 しかし上級ユーザには、好みの (または恐らく他のシミュレータで知っている) キーバインドに変更する上で役に立つことでしょう。
何らかの変更を適用した後にメニューを隠したい場合は単に F10 を押してください。
メニューには、以下のサブメニューとオプションが存在します。
FlightGearの中の航空機は、2次元計器パネルと3次元コックピットの両方を持つことができます。 3次元コックピットを使うとパイロットの視界をよりリアルに実現できますが、小さなモニターを読むのが難しくなります。
デフォルトのセスナ 172P (c172p) は3次元と2次元の両方のコックピットを持っています。 3次元コックピットは FlightGear を起動したときにデフォルトで有効になりますが、メニューから View -> Toggle 2D Panel を選ぶか "P" キーを押すと、2次元計器パネルがオーバーレイします。
セスナ機の計器パネルについてのすべての機能を完全に記述することはこのガイドの範囲を超えていますので、主な飛行機器と計器について最低限の概説をします。
パネルのレバーとノブはすべてマウスで操作できます。 マウスの左ボタンまたは中ボタンで、操作したいノブやレバーをクリックしてください。
どんなシミュレータのパイロットも知らなければならない最も重要な計器から始めましょう。 計器パネル (図5) の中央上列に、飛行機のピッチとバンクを表示している人工の地平線 (水平儀) があります。 ピッチ目盛とバンク目盛が 10、20、30、60 および 90 度のところに振られています。
水平儀の左に対気速度計があります。 速度をノット単位(1 ノットは時速 1.852 キロメートル)で表示するだけでなく、あなたが考慮しなければならない特徴的な速度範囲を示した円弧があります。 まず、緑の円弧は、フラップを完全に格納した状態における通常飛行時の速度範囲を示します。 白い円弧は、フラップを使ったときの速度範囲を示します。 黄色い円弧は、穏やかな大気状態でのみ許される速度範囲です。 最後にある赤い円弧は、少なくとも飛行機を壊したくなければ決して超えてはならない速度を示します。
対気速度計の下に旋回計が見えます。 中央の飛行機はあなたの飛行機のロールを示しています。 飛行機の翼を左か右の目盛りにあわせた場合は、標準旋回、つまりちょうど2分で360度旋回することを意味します。
旋回計の中の飛行機の下にあるのは傾斜計です。 これは、ラダーとエルロンが連携しているかどうかを示します。 旋回中は、管の中のボールが中心にとどまるようにエルロンとラダーを常に操作しなければなりません。 さもないと、飛行機は横滑りしてしまいます。 簡単なルールで言うなら「ボールに乗りなさい」、すなわち、ボールが左にあるなら左のラダーペダルを踏んでください。
ペダルを持っていなかったり、エルロンとラダーの間の比率を適切に扱う経験が無いのであれば、--enable-auto-coordination オプションを使って FlightGear を起動することができます。
水平儀の右側にあるのは高度計で、海からの高さ (地面ではない!) を百フィート単位で表示します。 その下には昇降計があり、1分あたりの上昇レートあるいは下降レートを百フィート単位で示します。 高度計よりも昇降計のほうが便利に思える場面もあるかもしれません。 ですが、昇降計の表示には常に、ある程度のタイムラグがあることを覚えておいてください。
昇降計のかなり下にあるのはプロペラ回転計で、1分あたりの回転数 (RPM) を百の単位で示します。 緑色の弧は、長時間の飛行に最適な領域を示すマークです。
主要な計器の仲間としては他に、水平儀の下に位置するジャイロコンパスコンパスが加わります。 これともう1つ、パネルの上に磁気コンパスがあります。
以上のT字に配置された4つの計器は特別に重要です。 対気速度計、水平儀、高度計、およびコンパスは飛行の間、定期的に監視すべきです。
これら以外に、いくつかの補助的な計器があります。 一番左に時計がありますが、これは明らかに、旋回率を決定する際に重要な道具となります。 時計の下にあるいくつかのもっと小さいゲージは、エンジンの技術的な状態を表示します。 それらの中で間違いなく最も重要なのは、どんなパイロットでもご存知の燃料計です。
点火スイッチはパネルの左下隅にあり (図4参照)、"OFF"、"L"、"R"、"BOTH"、および"START"の5つのポジションがあります。 最初の位置は説明不要でしょう。 "L"と"R"は2基のエンジンを示しているのではなく (実際、セスナ機は1基だけです)、安全目的のために存在している2台のマグネトを示しています。 この2つのスイッチ位置は飛行前に試験目的で用いられます。 通常の飛行の間はスイッチは"BOTH"の位置にあるべきです。 一番右側の位置はバッテリー駆動のスタータ (FlightGearでは"s"キーで操作可能) を使うためのものです。
大半のフライトシミュレータと同様に、計器の種類は実機よりも少し多めです。 ジャイロコンパスコンパスの下の赤い部分はブレーキの状態を示しており、ブレーキがかかっている時に点灯します。 ブレーキ表示ランプの下の計器は操縦桿(ヨーク)の位置を示します。 これは、現実の操縦桿を押している時に本来感じるはずの力を感じることができないことに対するある種の補完として役立ちます。 3本ある矢印は、操縦桿やペダルをスロットルと連動させながらエルロン左/右、ラダー左/右、エレベーター上/下の3本の軸を合わせていってください。 (心得その1: 3本の針は飛行機の実際の位置を反映しない!) 左の垂直な矢印はエレベータートリムを示します。
パネルの右手の側面はラジオスタックが配置されています。ここで、あなたはオートパイロット装置と同様に2台のVOR受信機(NAV)、NDB受信機(ADF)、および2個のコミュニケーションラジオ(COMM1/2)を見つけられるでしょう。
コミュニケーションラジオは航空交通施設とのコミュニケーションに使用されます。それはただ特別な周波数帯で動作する普通のラジオトランシーバーです。 使用周波数は"COMM"フィールドに表示されます。通常、2個のCOMトランシーバーがあります。これは、あなたがまだ前のラジオ局に接触している間に、次に受信するラジオ局の周波数帯を準備できるようにするためです。
また、ATIS(Automatic Terminal Information Service)メッセージを表示するのにCOMラジオを使用することができます。ただ関連空港のATISの周波数にダイヤルをセットするだけです。
(ATISとは:航空機が離着陸に必要な気温,風向,風速,視程などの気象情報や使用滑走路,進入方式,航行援助施設の運用状況など,その空港の情報を放送するサービス。情報は顕著な変化がなければ30分ごとに,進入方式または使用滑走路の変更あるいは気象データ等の重要な変化があった場合は,そのつど更新される。このサービスにより,パイロットは管制官を煩わすことなく空港の情報を入手できる。また交通量の多い空港では,管制業務の負担が軽減される利点がある。この放送にはVORの音声チャンネルまたはATIS専用のVHF通信が利用される。 台風の時などに受信すると、最大瞬間風速や気圧などがわかったりして役に立ちます。)
VOR(Very High Frequency Omni-Directional Range)受信機は飛行の間、コースの誘導に使用されます。送り主の周波数は"NAV"フィールドに表示されます。 VORはその基地局の周りにいる航空機の位置を割り出す為に利用します。それは無指向性ラジオ電波のと方向性のある電波の2種類を使います。(方向性のある電波は時計回りに回転して発信されています。)2つの信号の位相差で、 VOR基地局の周りの360度の円で航空機の角度を評価します。それぞれの基地局が発信した電波をNAV1とNAV2で受信し、航空機の位置を割り出します。これは VOR基地局と航空機の位置関係を表示するだけで、飛行機のオリエンテーションに関して何も情報発信していません。
2つのCOM/NAV受信機と、その下のNDB受信機は、 ADF(自動方向探知機)と呼ばれています。 そこにも、基地局の周波数を表示するフィールドがあります。ADFもナビゲーションに使用することができます。しかし、VORとは反対に基地局からの航空機の位置ではなく、基地局までの直線方向を示します。これは2個の NAVゲージの下にあるゲージに表示されます。
COMM1表示の上に外・中央・内側のマーカービーコンを受信して表示する青・黄・白の3つのLEDが見つけられるでしょう。 これらは着陸の間、滑走路の入り口を示します。 これらは周波数の入力を必要としません。
ラジオの下にオートパイロット装置を見つけられるでしょう。 そこには5つのキーがあります。 WL=「ウィングレベラー」、HDG=「機首方位」、NAV、APR=「グライドスロープ」、ALT=「高度」。 これらのキーを有効にするとそれぞれの対応するプロパティを保持します。
あなたは、マウスを使用することでラジオの数値を変えることができます。値を変えるには対応する数値の下にある円形のノブの左もしくは右はしをクリックしてください。左側にあるスイッチノブでアクティブ/予備を切り替える事ができます。
これらの機器とそれらのナビゲーションの用途や作業の詳細を記述する事はこのガイドを超えています。これらの航空航法に関心があるのでしたら計器飛行(シミュレーション)の本を参照することをお勧めします。 これはまだ製作中ですが、FlightGear Flight School(日本語訳: FlightGearフライトスクール)は参考になるでしょう。
VFR(有視界飛行方式)に応じて厳密に飛ぶのであれば、ラジオ器具を見ずに飛行することができます。それでも物足りないと思われる方々がIFR(計器飛行方式) で飛べるように、FlightGearは航法支援装置に送られる世界中の膨大なデータベースを含んでいます。
そして、最後にパネルの右下にスロットル、ミクスチャ、およびフラップコントロールを見つけるでしょう。 (フラップはマウスを使用しても設定できます)
キーボードならば、構成ファイルを使用することでパネルを再設定することができます。これらは飛行機特有の設定でなければならないので、対応する飛行機のディレクトリの下で、構成ファイルを見つけることができるでしょう。例として、c172-panel.xml は FlightGear/Aircraft/c172/Panels でデフォルトのセスナ機C172に関する構成ファイルを見つけられます。それをカスタム設計するための付随のドキュメンテーションはディレクトリ docs-mini の下にJohn Checkによって書かれた README.xmlpanel ファイルです。
いまのところ、飛行機の主な飛行パラメータを表示する2つのオプションがあります。 1つは先ほど説明した計器パネル、もう一つがこれから説明するHUD(ヘッドアップディスプレイ)です。 通常の一般的な航空機と民間機ではHUDは用いられません。 むしろ近代的な軍用ジェットに装備されています。 しかし、一般的な航空機であってもHUDを使用して飛ぶことはより簡単であることに気付く人がいるかもしれません。 セスナのパイロットのうちの何人かは本当にこの装置を付けたいと思っているかもしれませんが、一般的な民間機にHUDを実装するには技術が単純に高価すぎます。
HUD(図7参照)は主な飛行パラメータを全て表示します。 中央にピッチ指示計(単位は度)があり、その上にエルロン指示計、下にラダー指示計があります。 ピッチ目盛の左側にエレベータに対応する目盛があります。 最下部には簡単な傾斜計があります。
一番左には2つの目盛があります。 外側の目盛はスロットルの位置を示し、内側は速度(単位はノット)を表示します。 セスナ172はおよそ55kts(ノット)で離陸します。 一番右の2つのスケールは高度を示しており、左側は地面からの、右側は海面からの高度です。
さらに、HUDはいくつかの追加情報を表示します。左下には、日付と時間を表示しています。 上には現在の位置の緯度と経度を表示します。
HUDの色を変えるには「H」か「h」キーを使用することで可能です。 「i/I」キーを使用することで、 HUDを最小もしくは最大にできます
メニューをただクリックすること以外に、FlightGearのマウスにはもっと重要な機能があります。
マウスモードは3種類あります。
標準モード(ポインタカーソル)では、計器パネルをマウスで操作することができます。 操作するには、対応するノブ/レバーの上でマウスの左/中ボタンをクリックしてください。 マウスの左ボタンは小さく増減しますが、中ボタンは大きく増減します。 ノブ/レバーの左側をクリックすると値が減少し、右側をクリックすると増加します。
マウスを右クリックすると、シミュレータ操作モード(十字形カーソル)に切り替わります。 ジョイスティック/ヨークが接続されていないときに、マウスを通してエルロン/エレベータを操作できます(この場合、--enable-auto-coordination を有効にしてください)。 ジョイスティックを持っているのなら、このモードを利用することはまず無いでしょう。 もう一度マウスを右クリックすると視点操作モード(両矢印カーソル)に切り替わります。 マウスを動かすことで視点の方向を上下左右に変えることができます。 左ボタンをクリックすると視点をリセットします。 中ボタンでドラッグすると視点自体が移動します。
もう一度マウスを右クリックすると、それは初期の状態にリセットされます。
FlightGearで探検できるどこか面白い場所をお探しなら(追加のシーナリーをダウンロードする必要があるかもしれません)、次をチェックしてみてください。
スタートしたい空港を直接入力するためのメニュー項目をお使いください。
最後に、プレイを終了して飛行機を離れようとしているのでしたら、単にESCキーを押すか、プログラムを終了するメニュー項目を使ってください。 テキストウィンドウ上でCtrl-Cを使い、シミュレータを単に"kill"するのはお勧めしません。
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