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RIGHT:The FlightGear Manual Version 1.9.0
* 第2章 フライト準備:FlightGear のインストール [#se5974bf]
このドキュメントは http://www.flightgear.org/Docs/getstart/getstartch2.html の日本語訳です。
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FlightGear を実行するにはバイナリファイルをインストールする必要があります。
インストールが終わったら、追加のシーナリー (風景) データや航空機データもお好みに応じてインストールしてください。

以下のプラットフォームに対しては、最新のリリースに対するコンパイル済みバイナリが用意されています。
-Windows 各種
-Macintosh OS-X (''訳注:'' Mac OS X)
-Linux

次のサイトに行き、記載されている指示に従ってください。
> [[訳)FlightGearのダウンロード]] (日本語)
> http://www.flightgear.org/Downloads/binary.shtml (英語)

** 2.1 シーナリー (風景) のインストール [#ke8fc451]

FlightGear で入手できる詳細なシーナリーは世界中をカバーしているので、ヒマラヤ山脈からカンザスの農村部までどこにでも飛んでいくことができます。
FlightGear のベースパッケージにはサンフランシスコ周辺の狭いエリアのシーナリーしか含まれていないため、他のどこかに飛んでいくためには追加シーナリーをダウンロードする必要があります。

シーナリーは、10×10度の区画ごとに1つの圧縮アーカイブ (tarball) にまとめてられています。
各 tarball には、たとえば w130n50.tgz のように、その10×10度の区画が存在する場所 (''訳注:'' その区画の左下隅の緯度・経度) にちなんだ名前がつけられています。

クリッカブル・マップからシーナリーをダウンロードすることができます。
> [[訳)シーナリーのダウンロード]] (日本語)
> http://www.flightgear.org/Downloads/scenery.html (英語)

別の方法として、全世界の完全なシーナリーセットを購入することで FlightGear を援助することができます。
> http://www.flightgear.org/cdrom/ (英語)

tarball を自分のコンピュータにダウンロードしたら、FlightGear のインストール場所にある ''Scenery'' ディレクトリを探してください。

- Windows の場合:
> ''c:\Program Files\FlightGear\data\Scenery''
<
- たいていのUnix 系の場合:
> ''/usr/local/share/FlightGear/data/Scenery''

シーナリーをインストールするには、''Scenery'' ディレクトリに tarball を展開してください。
大半のオペレーティングシステムは tarball を展開するツールを提供しています。
tarball を展開できない場合、7-zip ([[http://www.7-zip.org/:http://www.7-zip.org/]]) などの解凍ツールをインストールしてください。

tarball の中身の 958402.gz のように数字のついたシーナリーファイルは解凍しないでください。
FlightGear が自分でフライト中にこれをやってくれます。

tarball を展開すると、''Terrain'' と ''Objects'' ディレクトリに新しいサブディレクトリが追加され、その中に新しいシーナリーがインストールされます。

> ''訳注:'' Windowsの場合は、同梱ソフトの Install & Uninstall Scenery (fgadmin.exe) を使うと、 自動的に tarball を展開してくれます。
詳しくは [[Win版クイックスタートV2]] をご覧ください。-toshi

新しいシーナリーを使用するには、新しいシーナリーにある空港をスタート地点として選択するだけです。
ただし、FlightGear Launcher を使っている場合は、空港を選択する前に Refresh ボタンを押す必要があります。

*** 2.1.1 MS Windows Vista [#e769de1c]

Windows Vista を使っている場合、ダウンロードしたシーナリー (および航空機) が Windows によってユーザの Virtual Store にインストールされることがあります。
> ''C:\Users\<ユーザー名>\Appdata\Local\VirtualStore\Program Files\FlightGear\Scenery''

このようになった場合、''Terrain'' と ''Objects'' ディレクトリを、FlightGear の本当の ''Scenery'' ディレクトリ (上述) に手動でコピーする必要があります。

*** 2.1.2 FG_SCENERY [#e135efde]

ダウンロードしたシーナリーをコア・インストール部分とは別の場所に保存したい場合は、環境変数 ''FG_SCENERY'' を設定することで実現できます。

これは FlightGear がシーナリー・ファイルを探す場所になります。
ディレクトリのリストからなり、書かれた順に検索が行われます。
ディレクトリの区切り文字は、Unix では ":"、Windows では ";" になります。

たとえば、環境変数 ''FG_SCENERY'' を以下のように設定すると、
> ''/home/joebloggs/WorldScenery:/usr/local/share/Flightgear/data/Scenery''
< まず最初に ''/home/joebloggs/WorldScenery'' にあるシーナリーを検索し、次に ''/usr/local/share/Flightgear/data/Scenery'' を見に行きます。

*** 2.1.3 飛行中にシーナリーを取得する [#dcfa94af]

FlightGear には TerraSync と呼ばれるツールが付属しており、インターネットにマシンを常時接続している場合は、飛行しながらにしてシーナリーを取得することができます。
TerraSync 専用の空の作業ディレクトリを作成し、ユーザが書き込み可能な状態にして、(先ほど説明したように) 変数 ''FG_SCENERY'' を使って FlightGear にこのディレクトリを指示してください。
インストール済みのシーナリーディレクトリの中に TerraSync がシーナリーをダウンロード''しない''ようにしてください。

FlightGear の現在位置は 'Atlas' プロトコルを通じて TerraSync に送り込まれますので、次のコマンドラインパラメータをつけて  FlightGear を呼び出してください。
> ''--atlas=socket,out,1,localhost,5505,udp''
< TerraSync には、ポート番号と該当ディレクトリの情報を伝えてください。
> ''terrasync -p 5505 -S -d /usr/local/share/TerraSync''

全く新しい区域で初めて起動する時は鶏と卵の問題が生じます。
FlightGear は、そのシーナリーが既にそこにある、と予期しているのですが、また取得し終わっていないかもしれません。
そのため、TerraSync が追いついたら FlightGear を再起動することをお勧めします。

注意点として、 (推奨するコマンドラインスイッチ"''-S''"をつけて呼び出した場合に)TerraSync は Subversion プロトコルを介して HTTP 越しにシーナリーをダウンロードしようとします。
そのため、Internet アクセスに HTTP プロキシを設定をしている場合は、Subversion クライアント "libsvn" の プロキシ設定方法を確認してください。

利点: TerraSync は、FlightGear World (Custom) Scenery Project から、最新かつ素晴らしいシーナリーを常に取得してくれます。
そのため、広範囲な World Scenery リリースに依存することなく、差分の更新をユーザに提供します。

*** 2.1.4 独自のシーナリーの作成 [#o7582b99]

もし独自のシーナリーを作ることに興味がある場合は、FlightGear 用のシーナリー作成ツールである TerraGear をご覧下さい。
> http://www.terragear.org/ (英語)

TerraGear ツールチェーンのうち最も活発にメンテナンスされているソースツリーは flightgear 土地利用データ マップサーバ上に共同で設置されています。
> http://mapserver.flightgear.org/git/gitweb.pl (英語)

** 2.2 航空機のインストール [#r3dcb09c]

FlightGearのベースパッケージには、数あるFlightGear用の航空機のほんの一部しか同梱していません。
スピットファイアー (Spitfire) のような第二次大戦機からボーイング 747 のような旅客機まで、開発者たちは幅広い航空機を作成しています。

航空機のダウンロード先は以下のとおりです。
> http://www.flightgear.org/Downloads/aircraft/index.shtml (英語)

ダウンロードしたファイルは単純に、インストールディレクトリの ''Aircraft'' サブディレクトリの中に解凍してください。
ダウンロードする航空機のファイルは ''.zip'' ファイルです。
解凍に成功すると、''FG_ROOT/Aircraft'' ディレクトリに、その航空機の入った新しいサブディレクトリが作成されます。
次に FlightGear を起動すると、新しい航空機が利用可能になっています。
> ''訳注:'' 原文に対して以下の修正を行いました。-toshi
- (原文) --> (日本語訳) の順
- data/Aircraft --> Aircraft
- .tar.gz.zip --> .zip
- Some computers will download them as .tar.gz.zip files.
If so, simply rename the file to .tar.gz before uncompressing them. --> 削除
- FG_ROOT/data/Aircraft --> FG_ROOT/Aircraft

** 2.3 ドキュメントのインストール [#g815b950]

前述したほとんどのパッケージには 完全な FlightGear ドキュメント一式が含まれています。
その中にある '''The FlightGear Manual''' の PDF 版は、以下からダウンロードできる Adobe Reader を使ってきれいに印刷することができます。
> http://www.adobe.com/products/acrobat/readstep2.html (訳注: リンク先修正)

さらに、正常にインストールされていれば、FlightGear の ''help'' メニューの項目から html バージョンを見ることもできます。

その上、ソースコードに含まれる ''docs-mini'' ディレクトリには、特定の問題に対する数々のアイデアや解決法が含まれています。
これらはまた、FlightGearをより深く理解するために適した読み物でもあります。

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編集メモ
- 新規作成。2007/06/04〜14 toshi
-- [[旧Getting Started 第3章の翻訳>第3章]]及び[[新FGマニュアル第二章]]を使わせていただきました。
- マニュアル v1.0 への改訂を行いました。2008/01/10 toshi
- ページの階層を変更しました。2008/01/22 toshi
- 原文の更新を反映しました。2008/03/20 toshi
- マニュアル v1.9.0 への改訂を行いました。また、ページ最下部にコメント欄を新設しました。 -- [[toshi]] &new{2008-12-31 (水) 17:32:05};

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