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RIGHT:The FlightGear Manual Version 2.10.0
* 第11章 ヘリコプターのチュートリアル [#dd568a3f]
このドキュメントは http://mapserver.flightgear.org/getstart/getstart-enpa3.html  の日本語訳です。~
(注:本家mapserverで使用しているTeX4htの環境由来と思われる問題でhtml版の生成途中で途切れてしまい、この部分は無い。http://flightgear.jpn.org/modules/d3forum/index.php?post_id=3834)

#contentsx
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**11.1 はじめに [#ff99167c]

初めに:原則的に、実際のヘリコプターに当てはまる全ての事は、FlightGearでも当てはまります。基本的な操作は、http://www.cybercom.net/˜copters/pilot/maneuvers.html で詳しく書かれています。 いくつかの細かい事はFlightGearでは簡略化されています。特に、エンジンの扱いと過大な応力はシミュレーションされていないか、あるいは結果がありません。FlightGearでは (今まで) ヘリコプターの飛行中に損傷を与えることができません。

//getstart-en94x.png
#ref(getstart-en94x.png,center,180x130)

FlightGearのヘリコプターのフライトモデルはたいへん現実的です。唯一の例外は“ボルテックス・リング・コンディション”です。過度に急速かつ垂直に(前進速度無しで)降下するならば、これが発生します。ヘリが事実上揚力を失う原因となる、自分自身のローターのダウンウォッシュに入り得ます。この状態からのリカバリーは高度が十分にある時のみ可能です。インターネット上でSH-3 Seaking が飛行デモンストレーションの間にこの状態に陥り、後に地面に激突して、完全に破壊される動画を見つけることができます。

全てのFlightGear のヘリコプターのパラメータは完全に最適化されているというわけでは無く、従って性能データはモデルと実機からわずかに逸れています。ハードウェア面では、"良い" ジョイスティックを使うことを推奨します。ジョイスティックは勝手にセンターに戻らないようにスプリングを抜くことを推奨します。通常のジョイスティックからスプリングを抜くか、Force Feedbackジョイスティックを電源コネクタを抜いて使用してください。更に、ジョイスティックは"スラスト コントロール"(スロットル)付きの物を使うべきです。テールローターを操作するために、ペダルか捻りラダー付きのジョイスティックを使用するべきです - キーボードを使うのは難しいです。FlightGearは複数のジョイスティックの同時使用をサポートしています。


**11.2 起動 [#jccef6ba]
FlightGear では利用可能なヘリコプターの数は限られています。私の考えでは、他のヘリコプターよりだいたい直接的に反応するので、Bo105が飛ぶのが最も簡単です。飛行の挙動のため、私はS-76C もまた推奨できます。S76C はBo より反応が遅いです。
FlightGear では利用可能なヘリコプターの数は限られています。私の考えでは、他のヘリコプターよりだいたい直接的に反応するので、 Bo105 で飛ぶのが最も簡単です。飛行の挙動のため、私はS-76C もまた推奨できます。 S76C は Bo より反応が遅いです。

FlightGearがロードされたら、操縦系統を動かして制御装置を中立にする時間を取ってください。特にコレクティブはしばしば起動時に最大になっている事があります。
FlightGear がロードされたら、少し時間をかけて操縦系統を動かして制御装置を中立にしてください。特にコレクティブはしばしば起動時に最大になっている事があります。

//getstart-en95x.png
#ref(getstart-en95x.png,center,180x111)

ヘリコプターは4つの作用によってコントロールされます。スティック (ジョイスティック) のはそのうちの2つ、ローターディスク(と、ヘリコプターの傾き) の傾きを前後左右に操作します。これらの作用は "サイクリック・ブレード・コントロール" と呼ばれています。次に、"コレクティブ・ブレード・コントロール" があり 、これはスラスト・コントローラにより制御されます。これは、ローターで生み出される推力を変化させます。メインローターを動かすことで、トルクが胴体を動かすので、これをテイルローターで補正しなければなりません。胴体が受ける風同様にトルクはコレクティブと飛行状況に左右されるので、テールローターもまたパイロットがペダルを使用して制御されます。右のペダルを押せば、ヘリコプターは右を向きます。ペダルはステアリング・ホイールではありません。あなたはペダルを使用して、ヘリコプターに垂直軸の周りをヨーイングさせる事ができます。ローターの回転数は(可能ならば)航空機により一定に保たれます。 
ヘリコプターは4つの作用によってコントロールされます。スティック (ジョイスティック) のはそのうちの2つ、ローターディスク(と、ヘリコプターの傾き) の傾きを前後左右に操作します。これらの作用は "サイクリック・ブレード・コントロール" と呼ばれています。次に、"コレクティブ・ブレード・コントロール" があり 、これはスラスト・コントローラにより制御されます。これは、ローターで生み出される推力を変化させます。メインローターを動かすことで、トルクが胴体を動かすので、これをテイルローターで補正しなければなりません。胴体が受ける風同様にトルクはコレクティブと飛行状況に左右されるので、テールローターもまたパイロットがペダルを使用して制御されます。右のペダルを押せば、ヘリコプターは右を向きます。ペダルは車のハンドルではありません。あなたはペダルを使用して、ヘリコプターに垂直軸の周りをヨーイングさせる事ができます。ローターの回転数は(可能ならば)航空機により一定に保たれます。 

//getstart-en96x.png
#ref(getstart-en96x.png,center,180x125)


**11.3 リフト・オフ [#cba74c54]
初めにコレクティブを最小にまで下げます。ローターの推力を増やすには、コレクティブを "引きなさい" 。従って、コレクティブを最小にするには、コントローラを押し倒してください(これはスラスト・コントローラでは最大加速の位置(!)です)。同様に、"最大推力" はスラスト・コントローラではアイドル位置です。エンジンの始動は、 } キーです。数秒後にローターが回転し始め、徐々に速度を上げていくでしょう。スティックとペダルをだいたい中立に保ってください。ローターが加速するまで待ってください。Bo105 のエンジンとローターの回転速度の計器は上段左にあります。
初めにコレクティブを最小にまで下げます。ローターの推力を増やすには、コレクティブを "引きなさい" 。従って、コレクティブを最小にするには、コントローラを押し倒してください(これはスロットルレバーではフルパワーの位置(!)です)。同様に、"最大推力" はスロットルレバーではアイドル位置です。エンジンの始動は、 } キーです。数秒後にローターが回転し始め、徐々に速度を上げていくでしょう。スティックとペダルをだいたい中立に保ってください。ローターが加速するまで待ってください。Bo105 のエンジンとローターの回転速度の計器は上段左にあります。

ローターが加速するのが完了したら、非常にゆっくりとコレクティブを引いてください。目線を水平線に保ってください。もしヘリが傾いたりわずかに旋回しだしたら、コレクティブを引き増すのを止めて、スティックとペダルで位置/動きを修正してください。これに成功したならば、コレクティブを(ゆっくりと!)引くのを再開してください。
ローターが加速するのが完了したら、非常にゆっくりとコレクティブを引いてください。目線を水平線に保ってください。もしヘリが傾いたりわずかに旋回しだしたら、コレクティブをこれ以上引くのを止めて、スティックとペダルで位置/動きを修正してください。これに成功したならば、コレクティブを(ゆっくりと!)引くのを再開してください。

ヘリコプターが離陸しようとするので、更に少しだけコレクティブを引き増し、ヘリコプターを水平に保つよう試みてください。主な挑戦は不意な回転運動に反応するためヘリコプターに正しく制御入力することです。たった3つだけ、アドバイスができます:練習、練習、そして練習してください。幾分きれいにホバリング飛行するために何時間もの練習が必要であることは、極めて一般的です。注意 : 安定してホバリングできるスティックの位置はジョイスティックの中心ではありません。 
ヘリコプターが離陸しようとするので、更に少しだけコレクティブを引いて、ヘリコプターを水平に保つよう試みてください。主な挑戦は不意な回転運動に反応するためヘリコプターを正しく制御するよう入力することです。たった3つだけ、アドバイスができます:練習、練習、そして練習してください。幾分きれいにホバリング飛行するために何時間もの練習が必要であることは、ごく普通です。注意 : 安定してホバリングできるスティックの位置はジョイスティックの中心ではありません。 

**11.4 空中にて [#p8f50068]
継続的にホバリングを成し遂げようとする(訳注:原文では achive level flight)フラストレーションを避けるために、あなたは前進飛行をしてみたいでしょう。離陸後、少しの間コレクティブを引くのを続けて、コントロールスティックを使ってわずかに機首を下げてください。ヘリコプターは前に加速するでしょう。相対的な風が直接テールローターに吹き付けるため、前進速度を持っているときは テールローターを正確に操作しなくても良いです。要するに、前進飛行はトリムをデタラメに取った飛行機と極めてよく似ています。スティックの "中立" の位置は対気速度とコレクティブに依存します。
ホバリングをし続けようとする(訳注:原文では achive level flight)フラストレーションを避けるために、あなたは前進飛行をしてみたいでしょう。離陸後、少しの間コレクティブを引くのを続けて、コントロールスティックを使ってわずかに機首を下げてください。ヘリコプターは前に加速するでしょう。相対的な風が直接テールローターに吹き付けるため、前進速度を持っているときは テールローターを正確に操作しなくても良いです。要するに、前進飛行はトリムをデタラメに取った飛行機と極めてよく似ています。スティックの "中立" の位置は対気速度とコレクティブに依存します。

ヘリコプターの機首上げのため徐々に減速しているなら、前進飛行からホバリングへの移行は最も簡単です。同時に、コレクティブを減らしてヘリコプターが上昇するのを止めてください。ヘリコプターは低速では、"トランスレーショナル・リフト" が減少するため、補正のためコレクティブを引かなければならないでしょう。速度が0に近いときに、機首をある位置に下げるとヘリはホバリングするでしょう。さもなくば、ヘリコプターは後ろ向きに加速するでしょう!
ヘリコプターの機首上げのため徐々に減速しているなら、前進飛行からホバリングへの移行は最も簡単です。同時に、コレクティブを減らしてヘリコプターが上昇するのを止めてください。ヘリコプターは低速では、"トランスレーショナル・リフト" が減少するため、補正のためコレクティブを引かなければならないでしょう。速度が0に近いときに、機首をある位置に下げるとヘリはホバリングするでしょう。そのままだと、ヘリコプターは後ろ向きに加速するでしょう!

**11.5 大地に帰る I [#se9883f0]
上述したホバリングから着陸に移行するには、ホバリング中にコレクティブを使って高度を減らしてください。手短に言うと、地面にぶつかる前にゆっくり降りるよう降下率を減らしてください。(穏やかに)高度、速度、降下率が同時にゼロになるよう管理すれば、完璧な着陸を成し遂げられます。しかしながら、そういう着陸は極めて困難です。大部分のパイロットは、地面に多少近い所でホバリングし、それからゆっくりと地面に降ります。前進速度を伴う着陸は容易ですが、しかし、横転を避けるためにいかなる横向きの要素も無いことを確実にしていなければなりません。 
上述したホバリングから着陸に移行するには、ホバリング中にコレクティブを使って高度を減らしてください。手短に言うと、地面にぶつかる前にゆっくり降りるよう降下率を減らしてください。(穏やかに)高度、速度、降下率が同時にゼロになるよう管理したならば、完璧な着陸を成し遂げられます。しかしながら、そういう着陸は極めて困難です。大部分のパイロットは、地面に多少近い所でホバリングし、それからゆっくりと地面に降ります。前進速度を伴う着陸は容易ですが、横転を避けるためにいかなる横向きの要素も無いことを確実にしなければなりません。 

//getstart-en97x.png
#ref(getstart-en97x.png,center,180x109)

**11.6 大地に帰る II [#i359dbf7]
オートローテーション(訳注:原文ではautorationとなっていた。おそらくautorotationの誤記) について言及する価値があります。これはパワー無しの飛行状態で、ローターによる空気流がローター自身を回転させます。適切な高度で着陸地点(初めはより大きな飛行場で)を選んでから、 { キーを押してエンジンをオフにしてください。コレクティブを最小まで戻して、テールローターの迎え角を約0°にしてください(そして Bo では右ペダルをだいたい半分押してください。 AS350 では左ですアプローチ速度はおよそ 80kt です。ローターの回転速度が100%を数%以上超えて上昇してはいけません、さもなくばローターが損傷するでしょう(これは現在シミュレーションされていませんが)。地面に到達するので、機首を上げて対気速度を落としてください。同時に降下率が減少するので、コレクティブを引く必要はありません。ローター速度が許容範囲を超えて上昇する場合があり得ます。必要ならば、コレクティブを引いてこれを相殺してください。地面のすぐ上で、コレクティブを引いて降下率を減らしてください。目標は非常に低い降下率と前進速度無しでの接地です。前進速度有りでは簡単ですが、スキッド(脚)が飛行方向と平行になっていない場合に転倒する危険性があります。アプローチ中はパワーが無いためトルクも無いので、テールローターの調整は重要ではありません。(いくらかの練習の後)、このオートローテーションが簡単過ぎると感じるなら、payload メニューから現実的なペイロードにした上でこれを試してください。
オートローテーション(訳注:原文ではautorationとなっていた。おそらくautorotationの誤記) について言及する価値があります。これはパワー無しの飛行状態で、ローターによる空気流がローター自身を回転させます。適切な高度で着陸地点(初めはより大きな飛行場で)を選んでから、 { キーを押してエンジンをオフにしてください。コレクティブを最小まで戻して、テールローターの迎え角を約0°にしてください(そして Bo では右ペダルをだいたい半分押してください。 AS350 では左です。)アプローチ速度はおよそ 80kt です。ローターの回転速度が100%から数%以上超えて上昇してはいけません、さもなくばローターが損傷するでしょう(これは現在シミュレーションされていませんが)。地面に到達するので、機首を上げて対気速度を落としてください。同時に降下率が減少するので、コレクティブを引く必要はありません。ローター速度が許容範囲を超えて上昇する場合があり得ます。必要ならば、コレクティブを引いてこれを相殺してください。地面のすぐ上で、コレクティブを引いて降下率を減らしてください。目標は非常に低い降下率と前進速度無しでの接地です。前進速度有りでは簡単ですが、スキッド(脚)が飛行方向と平行になっていない場合は転倒する危険性があります。アプローチ中はパワーが無いためトルクも無いので、テールローターの調整は重要ではありません。(いくらかの練習の後)、このオートローテーションが簡単過ぎると感じるなら、payload メニューから現実的なペイロードにした上でこれを試してください。

//getstart-en98x.png
#ref(getstart-en98x.png,center,180x101)

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-新規作成 2013/05/13 sambar
-新規作成(完了) 2013/05/13 sambar
-表現の見直し 2013/05/14 sambar


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