FlightGearフライトスクール
付録 †
付録A 航空宇宙史 †
- 紀元前:ギリシャ神話の中で、歴史上はじめて空を飛んだ、ダイダロスとイカロスの話が作られる。
彼らは、ギリシャのクレタ島の牢獄から脱出するために蝋で翼を作ったとされています。神話の中では、残念なことに高く飛びすぎて太陽の熱で蝋が溶けて墜落してしまいますが。
- 1500年頃レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519)が初めて飛行機とヘリコプターの原案を描く。
- 1782-83年頃:フランスのモンゴルフィエ兄弟(兄:Joseph Michel Montgolfier 弟:Jacques Étienne Montgolfier)が、無人の熱気球を1800mの高度で飛ばすことに成功する。
- 1890年頃:オットー・リリエンタールが鳥の研究の後、100mの距離をハンググライダーでの飛行に成功。
鳥の飛行から航空力学の考えを生み出しました。彼は1896年に墜落死しました。
- 1903年:ライト兄弟が、リリエンタールの翼形の研究を基にして製作した「ライトフライヤー号」で世界初の動力飛行に成功。
- 1911年:11年かけて開発された、ツェッペリン飛行船で初めて商業飛行が行われる。
- 1924年:初めてツェッペリン飛行船で大西洋横断に成功
- 1927年:チャールズ・リンドバークがニューヨーク→パリ間を33.5時間かけて飛行、大西洋単独無着陸飛行に初めて成功。彼の飛行機は、スピリットオブセントルイス号と呼ばれていました。
- 1937年:ツェッペリン飛行船のヒンデンブルグ号が米国のレイクハースト飛行場で火災を起こし墜落し、13年間続けられていたヨーロッパ-南北アメリカの間の旅客輸送が廃止される。
- 1939年:初めてジェットエンジンを装備した飛行機、ハインケルHe178が作られる。
- 1942年:初めてのロケット(A4、後にV2と命名される)がドイツで開発される。
- 1947年:チャック・イェーガーがベルX-1で初めて超音速飛行に成功。
- 1956年:初めてのジェット機による旅客輸送が、モスクワ〜プラハ間でツポレフ Tu-104を使用して行われた。
- 1957年:世界初の人工衛星、スプートニク号がソ連によって打ち上げられる。
- 1961年:ユーリイ・アレクセーエヴィチ・ガガーリンが初めて有人宇宙飛行に成功し、地球を周回飛行した。
- 1968年:世界初の超音速輸送機、ツポレフ Tu-144が初飛行する。
- 1969年:アポロ11号が月面着陸。ニール・アームストロングとエドウィン・オルドリンが世界で始めての月面歩行を行う。マイケル・コリンズは指令船パイロットで月面に降りていない。
- 1976年:エールフランス(AF)と英国航空(BA)がコンコルドを使用して、パリ・ロンドン〜ニューヨーク間の超音速旅客輸送を開始する
- 1994年:FlightGearの開発開始
付録B 航空機について †
FlightGearで使用できる飛行機の技術面での概要です。全ての情報はFlightGear内の事項に限定しています。実際の飛行には使用しないでください。
B.1 セスナ172R - スカイホーク †
B.1.1 一般的な事項 †
スカイホークは全金属、単発エンジン、単葉で高翼の主翼で、1〜2名の操縦士を含めた定員が4人です。手荷物を積む事もできます。
172RはFAA(米国の連邦航空局)の連邦航空法23条の、日中と夜間のVFR(有視界飛行)とIFR(計器飛行)の基準に適合するように作られています。
B.1.2 技術情報 †
- 大まかな寸法
| ヤード・ポンド法 | メートル法 |
荷物用ドア | | |
高さ(前) | 22" | 0.56m |
高さ(後) | 21" | 0.53m |
幅 | 15.3" | 0.39m |
| | |
キャビン | | |
最大高さ | 48" | 1.22m |
長さ(カッコ内補足希望) | 142" | 3.61m |
幅 | 39.5" | 1m |
キャビンのドア | | |
高さ(前) | 40.5" | 1.03m |
高さ(後) | 39" | 0.99m |
幅(先頭) | 32.5" | 0.83m |
幅(後尾) | 37" | 0.94m |
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全高 | 8'11" | 2.72m |
全長 | 27'2" | 8.28m |
| | |
主翼 | | |
スパン | 36'1" | 11.0m |
翼面積 | 172平方ft | 16.2平方m |
| | |
重量と積載能力 | | |
許容される手荷物の重量 | 120lbs | 54kg |
燃料の搭載能力 | | |
燃料の総量 | 56.0gal | 212L |
使用可能な燃料の量 | 53.0gal | 200.6L |
燃料タンク毎の容量 | 28.0gal | 106L |
オイル容量 | 8qts | 7.6L |
自重 | 1620lbs | 743kg |
着陸重量 | | |
普通N | 2450lbs | 1111kg |
実用U | 2100lbs | 953kg |
最大積載量 | | |
普通N | 837lbs | 380kg |
実用U | 487lbs | 221kg |
ランプ重量 | | |
普通N | 2457lbs | 1114kg |
実用U | 2107lbs | 956kg |
離陸重量 | | |
普通N | 2450lbs | 1111kg |
実用U | 2100lbs | 953kg |
- 詳細な情報
速度 | | |
海面高度での最高速 | | 123knots |
75%出力、8000ftで巡航(※1) | | 120knots |
巡航 | | |
75%出力、8000ft | 航続距離 | 440海里(814.88km) |
40gal(151.4L) | 滞空時間 | 3.8時間 |
※1:エンジン始動後、タキシング、離陸、上昇と45分以上の飛行を経済混合比で行った場合
上昇率 | 700ft/min | |
実用上昇限度 | 13000ft | (3962m) |
離陸 | | |
離陸距離 | 890ft | (271.3m) |
Total distance | (50 ft obstacle) | 1625ft |
着陸 | | |
着陸距離 | 540ft | (164.6m) |
Total landing distance | (50 ft obstacle) | 1280 ft |
- 速度制限
| KCAS | KIAS |
VNE | 152 | 158 |
VNO | 123 | 127 |
VA | | |
2400lbs(1088.64kg) | 97 | 99 |
2000lbs(907.2kg) | 91 | 92 |
1600lbs(725.76kg) | 81 | 82 |
VFE | | |
フラップ10° | 108 | 110 |
フラップ10°〜30° | 84 | 85 |
計器表示
- 対気速度計
| KIAS |
白 | 33〜85 |
緑 | 44〜127 |
黄 | 127〜158 |
赤線 | 158 |
- タコメーター
高度 | 下限 | 使用範囲 | 上限 |
海面高度 | - | 2100〜2450rpm | - |
5000ft | - | 2100〜2575rpm | 2700rpm |
10000ft | - | 2100〜2700rpm | - |
- 油圧・油温
| 下限 | 使用範囲 | 上限 |
油温 | - | 100°〜245°F(37.8〜118.3℃) | - |
油圧 | 25psi(約172kPa) | 60〜90psi(約413〜620kPa) | 115psi(約793kPa) |
速度の種類に関しては、2.4.1 計器以下の速度計の項を参照。
(出典:2002年11月18日版のskyhawk web page。付録Jも参照。)
B.1.3 チェックリスト †
- 飛行前検査
- キャビン
- パイロットが携行すべき書類 : 有効なものであること
- 操縦輪ロック : 取り外し済み
- 点火スイッチ : オフ
- マスタースイッチ : オン
- 燃料の量の表示 : 表示が正しいことを確認
- 航空電子装置の冷却ファン : 作動音を確認
- マスタースイッチ : オフ
- 予備の静圧の供給源(装着されている場合) : オフ
- ドア : その席に子供が乗っているならば、ロックしているか確認
- 尾翼
- ラダーの固定 : 取り除いているか
- エレベータの固定 : 解除
- 操縦翼面 : 自由かつ安全に動作するか
- 右主翼後端
- エルロン : 自由かつ安全に動作するか
- 右主翼
- 動翼の固定 : 解除
- メインのタイヤ : 空気圧が正常か、傷などはないか
- 飛行前と給油後に、水、沈殿物、異物の混入がないかどうかドレンを開け確認する。
- 燃料の量 : 要求する量が入っているか確認
- 燃料キャップ : 閉まっていること
- ノーズ
- エンジンオイル : 5quartsより少ない量での運用禁止。飛行時間を延ばすために、7quartsまで満たしてください。
- 1日の始めの飛行の前と、飛行後にそれぞれ燃料の給油を行ってください。きれいな燃料が出てくるまで約4秒間、ストレーナードレンのノブを引いて水や沈殿物を可能な限り抜いてください。その後、ストレーナードレンを閉じてください。水が出てくるなら、燃料系はさらに水を含んでいるかもしれません。その場合は、燃料フィルター、燃料タンクのドレン穴、及び燃料セレクタのドレンプラグからも水抜きを行うのが必要です。
- プロペラとスピナー : 傷がないか、完全な状態か
- 着陸灯 : レンズに汚れが無いこと
- キャブレターのエアフィルタ : ゴミや汚れで吸気能力が落ちていないこと
- 前車輪 : 空気圧が正しくて、傷がないこと
- ノーズの固定 : 解除
- 静圧の供給源 : 閉塞されていないこと
- 左主翼
- メインのタイヤ : 空気圧が正常か、傷などはないか
- 飛行前と給油後に、水、沈殿物、異物の混入がないかどうかドレンを開け確認する
- 燃料の量 : 要求する量が入っているか確認
- 燃料キャップ : 閉まっていること
- 左主翼前端
- ピトー管カバー : カバーを除去し、詰まっていないか確認
- 燃料タンクベント(空気穴) : 開いていること
- 失速警報装置 : 作動するかどうか確認。システムをチェックして、燃料タンクベントの上に清潔なハンカチを置いて空気を吸わせる:正常にシステムが作動しているなら警報ホーンが鳴る。
- 動翼の固定 : 解除
- 左主翼後端
- エルロン : 自由かつ安全に動作するか
- エンジン始動前
- 飛行前点検 : 完了
- シート、シートベルト、肩ハーネスベルト : 体格にあわせて調整し、固定
- 燃料タンク選択バルブ : 両方とも、開
- アビオニクス電源スイッチ、オートパイロット(装着されている場合)、電装品 : オフ
- ブレーキ : テスト&セット
- 電気回路のブレーカー : チェックして、入