FrontPage > 翻訳作業場トップページ > 訳)マニュアル-フライト準備: FlightGearのインストール?
このドキュメントは http://www.jp.flightgear.org/Docs/getstart/getstartch2.html の日本語訳です。
FlightGearを実行するにはバイナリファイルをインストールする必要があります。 インストールできたら、追加のシーナリー(風景)データや航空機データもお好みに応じてインストールしてください。
については、最新リリースに対するコンパイル済みバイナリーが用意されています。
http://www.flightgear.org/Downloads/binary.shtml
に行き、記載されている指示に従ってください(訳注: JP FlightGearサイト内のダウンロードページもご覧下さい)。
他のOSの場合や自分でコンパイルしたい時は、Appendix <a href="getstartap2.html#x17-153000B">B</a>, Building the plane: Compiling the program をご参照ください。
FlightGearのベースパッケージにはサンフランシスコ周辺の狭いエリアのシーナリーしか含まれていません。
しかし、世界中の高精度なシーナリーを入手できるので、ほぼ間違いなく追加シーナリーを何箇所かはインストールしたくなるでしょう。 このシーナリはSRTM標高データ(アメリカは30m、他の地域は90mの分解能)によるVMap0地形データをベースに作られています。 加えて、ビルや橋などの環境を充実させるためのモデルを多くの人々が作成してくれています。
経度・緯度ともに10度に区切られたシーナリーを以下のページにあるクリッカブルマップからダウンロードできます。
http://www.flightgear.org/Downloads/scenery.html
Curt Olson氏はまた、FlightGearの最新リリースに対応したアメリカや全世界のシーナリーをDVDで提供しています。
もしあなたが独自のシーナリーを作りたいのであれば、FlightGear用シーナリー作成ツールTerraGearをご覧下さい。
最後に、William Riley氏提供の別のシーナリーデータセットを以下のサイトで入手することもできます。
http://www.randdtechnologies.com/fgfs/newScenery/world-scenery.html (訳注: リンク切れ)
追加シーナリーをダウンロードした場合は、ベースパッケージで配布されているシーナリーとは別のディレクトリに保存すべきです。
そうするためには、FlightGearのdataディレクトリの中にWorldSceneryディレクトリを作って下さい。
dataディレクトリは通常、Windowsの場合は、
C:\Program Files\FlightGear\data
であり、*nixの場合は、
/usr/local/share/FlightGear/data
になります。
このディレクトリの下に Terrain と Objects というサブディレクトリを作ってください(訳注1を参照)。 ここに、地形(Terrain)データと、ビル/橋/構造物のデータがそれぞれ保存されます。
ダウンロードしたシーナリーは WorldScenery/Terrain ディレクトリの中に解凍してください(訳注1を参照)。 ただし、958402.gzのように数字のついたシーナリーファイルは解凍しないでください。 FlightGearがフライト中にこれをやってくれます。
(訳注1: Windowsの場合は、同梱ソフトの Install & Uninstall Scenery を使うと、 Terrain と Objects サブディレクトリの作成、及びシーナリーの解凍を自動的に実行してくれます。 上記の例と同じディレクトリ構成にするには、Select Install Destination... で C:\Program Files\FlightGear\data\WorldScenery を指定してください。)
一例として、以下のディレクトリにインストールされたFlightGearに、グランドキャニオンが含まれるw120n30のシーナリーをインストールしてみましょう。
/usr/local/share/FlightGear
シーナリーのインストールが完了すると、以下のディレクトリ構成になるはずです。
/usr/local/share/FlightGear/data/WorldScenery/Objects/ /usr/local/share/FlightGear/data/WorldScenery/Terrain/w120n30/w112n30 /usr/local/share/FlightGear/data/WorldScenery/Terrain/w120n30/w112n31 ... /usr/local/FlightGear/data/WorldScenery/Terrain/w120n30/w120n39
(訳注: Windows環境の場合、例えば以下のようになります。)
C:\Program Files\FlightGear\data\WorldScenery\Objects\ C:\Program Files\FlightGear\data\WorldScenery\Terrain\w120n30\w112n30 C:\Program Files\FlightGear\data\WorldScenery\Terrain\w120n30\w112n31 ... C:\Program Files\FlightGear\data\WorldScenery\Terrain\w120n30\w120n39
シーナリー自体と同様に、橋や超高層ビル、ラジオ塔といったオブジェクト(Objects)は http://fgfsdb.stockill.org からダウンロードできます。 詳しくは同Webサイトをご覧ください。 異なるシーナリーセットを平行してインストールしたい場合や、他の場所にシーナリーを置きたい場合は、環境変数 FG_SCENERY やコマンドラインオプション --fg-scenery=path を活用できます。<a href="http://www.jp.flightgear.org/Docs/getstart/getstartch3.html#x8-150003">第3章</a>の中にちゃんとした説明があります。
FlightGearのベースパッケージは、数あるFlightGear用の航空機のほんの一部しか同梱していません。 開発者たちは、スピットファイアー(Spitfire)のような第二次大戦機からボーイング747のような旅客機まで幅広く作成しています。
航空機は、以下のサイトからダウンロードできます。
http://www.flightgear.org/Downloads/aircraft/index.shtml
ダウンロードしたファイルを単純に、 FlightGear/data/Aircraft サブディレクトリの中に解凍してください。 航空機のファイルは .tar.gz ファイルでダウンロードします。 いくつかのコンピュータでは、 .tar.gz.zip ファイルとしてダウンロードするかもしれません。 もしそうなったら、そのファイルの名前を .tar.gz ファイルに変更してから解凍してください。 解凍に成功すると、FlightGear/data/Aircraft ディレクトリ内に航空機を含んだ新しいサブディレクトリが作成されます。 次回にFlightGearを起動したときには、新しい航空機が利用可能になっています。
前述したほとんどのパッケージにはFlightGearドキュメント一式が含まれています。 その中にあるThe FlightGear Manual のpdf版は、Adobe Readerを使ってきれいな印刷物にすることができます。 お持ちでなければ以下のサイトからダウンロードしてください。
http://www.adobe.com/jp/products/acrobat/readstep2.html
さらに、正常にインストールされていれば、FlightGearのhelpメニューの項目からhtmlバージョンを見ることもできます。 その上、ソースコードに含まれるdocs-miniディレクトリには、特定の問題に対する数々のアイデアや解決法が含まれています。 これらはまた、FlightGearをより深く理解するために適した読み物でもあります。