0.9.11 開発状況 (Mac OS X)

週末に 0.9.11-pre-1 に対する Xcode project ファイル及びパッチのアップデートを
行いました。コンパイルは思ったよりスムーズに通り、一発で起動しました。
早速飛ばしてみたら、リセット時の幾つかバグを発見してしまいました。
- リセット後、飛行機が空母の下に潜る
- リセット後、c172p でたまに計器が飛ぶ()
- 数回のリセット後、"DList overflow" メッセージが鬼のように出力される(フレームレーとは 1 〜 3 になり遊べなくなる)
これについては原因を現在 MLに尋ねている所です。詳細は英語ですが、以下を参照ください。
http://macflightgear.sourceforge.net/home/development-notes/devnote-jul-03-2007/

今後の予定ですが、ppc Mac でのテスト後、pre1 としてバイナリをリリースしてみようかと思います。バグつぶしのための pre1 ですから、早めに出したいものです。ソースからビルドしたい方は以下から取得してください。

svn co https://macflightgear.svn.sourceforge.net/svnroot/macflightgear/branches/0.9.11-pre1

構築方法は
% download.sh
% patch.sh
% build.sh

です。

ML で 0.9.11-pre2 のソースパッケージのテスト版が配布されました。
早速ビルドしてみたところ、エラーもなく構築できました。
MacBook Pro で実行したところ、pre1 と同じバグが残っている模様です。
(DList overflow は今の所発生していませんが)

不具合に関しては既に ML で報告していますが、Mac 版のみの不具合だとすれば
なかなか解消されないかもしれません。その場合は時間を見てデバッグして
行きたいと思います。

0.9.11-pre1 からの違いは AI タンカー用ソースが追加され、他も若干変更されています。詳細のバグフィックス内容は調査中です。バイナリ版はまだ公式のソースパッケージリリース後となります。もう少しお待ちください。

0.9.11-pre2 のリリース準備における最近の動向を書いておきます。
11月23日に 0.9.11-pre2 向けテストソースパッケージのURLが配布されました。
これをビルドして実行した所、大抵のプラットフォームではマイナーバグがあるものの
安定動作しているようです。リリース前に対応しておきたいパッチがあれば言ってねって事だったので、溜め込んでいた Mac OS 用のパッチを投稿し、CVS にコミットされました。

さて、マイナーバグについては2点程大きな(というかメジャー？)なものがあります。

1点目は DList stack overflow という厄介な問題です。詳細は避けますが、空母を有効にしてShift-ESC を押して FlightGear を数回リセットすると、やたらと動作が重くなり描画が中途半端になったりすることがあります。私の環境では p172 の計器が飛んで行きました(笑) $FGROOT/preferences.xml の nimiz_demo.xml の行をコメントアウトするか --disable-ai-models を付けて FlightGear を起動すれば問題は発生しません。これに関しては開発者の多くはリリース前の修正は困難としていますが、私が現在調査しています。

2点目も空母に関するものです。これは空母からスタートしてリセットすると、期待が海に落ちてしまっているという現象です。原因の一つとしては、ground_elevation (海抜)が 0 以下の値に何故か設定されており、これにより機体が海に刺さってしまうのです。開発者の一人は「解決できない不具合だから仕様」とか言ってますが、どっかのOS開発会社ではないので、そんなことは許しません。ということで暫くデバッグしてみます。

ちなみにこの2つのバグは Mac 以外のプラットフォームでも発生します。結構イヤなバグですので、正式リリース前には解決したいですね。

先ほど投稿した2件のバグを修正しました。
たった今 ML にパッチをポスとして他のプラットフォームでテストして
もらうようにしました。旨く行けば 0.9.11-pre2 のリリースには間に合うでしょう。

これで安心して着艦に失敗できるようになるのは嬉しい事です。:-p

引き続き近況報告です。

先日 ML にポストしたパッチが CVS にコミットされました。さらにもう一つ、終了時にクラッシュする可能性のあるバグを潰して ML 上にポストし、これも無事 CVS にコミットされました。

これで時期バージョンリリース向けの大きな不具合修正は全て完了です。あとは Durk が公式ソースコードを公開するのを待ち、バイナリ版を作成するだけとなりました。

そろそろ Mac OS X 向けのリリースノートでも書くとしますか。