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Re: 手探り航法・旅日記

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通常 Re: 手探り航法・旅日記

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75
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2007-6-11 15:52
hide  長老 居住地: 兵庫県  投稿数: 629
hideです。
 今回は、米子空港から松山に帰還します。米子空港の標準出発コース(計器飛行)には、ちょっと風変わりな旋回方法が指定されていますので、これを試してみることにしましょう。
 やや複雑な飛び方になりますので、久しぶりにVORの設定などについて、詳しくご紹介します。

     ●

 何年も前。あるフライトシムのマニュアルを読んでいましたら、半径10〜20nmくらいの巨大な旋回をして、アメリカの大空港へファイナル・アプローチを行う実例が載っていました。そのマニュアルは、

    「VORを中心として、一定の距離を保ちながら、
    こんな旋回ができるでしょうか?答は、NOです」

 …と断言し。代りに、地上にカーブを描いて設けられた、特殊な誘導灯を使って、進入する方式を解説していました。
 ところが。国内の空港の発着経路には、まさにそのような、VORから一定の距離を保って、非常に半径の大きな旋回をするコースが、幾つもあるのです。今回は、これを初めて飛んでみることにします。

■出雲の観光と、巨大旋回■(米子から松山へ)
 以下に、フライトプランをお目に掛けます。

◎米子空港(VOR 114.1)
   ▼014度 5000ft
◎隠岐空港(VOR 114.6)
   ▼「V54」203度41nm 4000ft
★美保VORTAC(116.7)
   ▼243度で出雲空港に接近。距離13nm。
◎出雲空港(VOR 113.4)
  LOC 111.7(245度)を使い、ロー・アプローチ訓練
   ▼(ここで、有視界で少々散歩します)
◎米子空港(VOR 113.4)
   ▼サウス4ディパーチュア 170度20nm 6000ft
△ニイミ・フィックス
   ▼    【↓ここが、巨大旋回です↓】
   ▼美保VORTACより25マイルを維持して西へ。6000ft
   ▼「V54」航空路(美保ラジアル215度)6000ft
★玖珂VORTAC(114.3) 3000ft
   ▼126度33nm 3000ft
   ▼ラジアル137度DME-12nmで2600ft。降下。
◎松山空港(VOR 116.3)RWY-137度

●米子を出発、隠岐の島へ往復:
 220度前後の風、約5Kt。雲は約5000ftに「few」。米子空港の、RWY-07にいます。使用機はいつものブロンコ改です。最初に隠岐の島を訪れ、出雲空港で進入訓練を行い、出雲地方を観光した後、問題の「巨大旋回」に挑みます。

 まずNAV1をセットします。周波数は米子空港VOR(113.4)に、ラジアルは隠岐空港VORに向かう、014度に合わせます。
 米子空港を北東へ離陸。高度を上げながら左旋回し、機首を340度に向けて日本海へ。海上で、米子VORのアウトバウンド・ラジアル014度をインターセプトします。機体が14度線にクロスして、HSIのCDI(針路)指針が左からスライドし、中央に合致したら右旋回。このラジアルに乗って、隠岐空港VORへ向かいます。東寄りのコースですので、高度は法規に従って、「奇数×1000ft」に当たる5000ftを選びました。

 もやのある海上を、快適に北上。隠岐空港上空で反転します。ここでNAV1の周波数を美保VORTAC(116.7)に、ラジアルを203度に合わせて、美保へ直航します。今度は西寄りのコースですから、高度は「偶数×1000ft」を選ばなくてはなりません。4000ftに降下して、日本海を逆横断。再び島根半島の上空へ…。

●出雲空港で、ロー・アプローチ訓練:
 高度を3000ftに落とし、美保VORTACの上空を通過。ここから出雲空港に向かいます。
 前回は、米子空港着陸でミスをしましたので、練習のため出雲空港で模擬進入を行うことにしました。本来は出雲タワーに「ロー・アプローチを1回実施したい」と、申請するところですね。
 NAV1の周波数を出雲空港VOR(113.4)に、ラジアル設定を243度に変更。またNAV2を、出雲空港のローカライザ(簡易ILS。方位信号だけ)に合わせます。周波数は111.7、ラジアルは245度です。

 右旋回して降下、美保VORTACのアウトバウンド・ラジアル243度に乗りますと、やがて宍道湖の対岸に、出雲空港が見えます。この飛行コースは、滑走路方位から約5度ずれていますので、最終的にはVOR2指示器を使い、正確にローカライザに乗ります。
 ギアを上げたまま、着陸時と同じ要領で進入。400ftまで降りて、そのまま滑走路上をフライパスし、上昇に移ります。

●有視界飛行に切り替えて、遊覧飛行:
 …高度を上げながら、頭の中で美保ターミナルレーダー管制に、「有視界飛行に移行したい」と申請。出雲空港の管制圏(5nm)を抜けたところで、いったんフライトプランを離れます。航空図を見て自由にコースを決め、高度3500ftで出雲大社方面へ。(西向き有視界飛行の高度は「偶数×1000ft」+500ftです)

 FlightGearにハマっていると、高速道路を運転中も、低空飛行をしているような気分になりますね。たまたま空港のそばを通ると、
    「あ。今度いっぺん、ここへ飛んでこよう!!」
と思ったりしませんか? 私は2月に玉造温泉に出かけて、松江市から出雲大社を回ったので、近くを通った出雲空港が懐かしく思えて、今回はこの周辺を飛ぶことにしました。

 「このへんが、出雲大社だな」…と景色を眺めながら、日本海に出て反転。VORを使って再び米子空港へ向けて、計器飛行を再開。宍道湖の南岸で6000ftに上昇し、松江市を越えます。
 松江は、小泉八雲の家とか、ティファニーの豪華極まる展示館(今は閉館)とか、結構面白かったのですが…きょうは脱線せずに、航法のお話を続けることにします(^^;)。前方には、うっすらと大仙が見えまして、高速道路から眺めた実景と、よく似ていました。

●「巨大旋回」を試す:
 米子空港上空から、出発経路の一つ「サウス4ディパーチュア」に乗って南下し、冒頭でお話しした、巨大な旋回コースに入ります。以下に飛行経路を、少し詳しくご紹介しましょう。

 図解しないと分かりにくいのですが…代りに、雪印の「6Pチーズ」を思い浮かべてください。三角形で一辺が丸みを帯びた、あのチーズを1個、60度の頂点を上にして、地図上に置いたとします。
 この頂点から1僂らい下を、東西方向にナイフを当てて、スッパリ切断します。すると、頂点が二つになりましたね。東側(右手)の頂点が米子空港VOR。西の頂点は美保VORTACです。
 今回は、チーズの東の斜辺を南下して、端っこで西に旋回。丸くふくらんだ、南側の部分(実際の飛行コースでは、美保VORTACを中心にした、半径25nmの円弧)を飛行します。これが「巨大旋回」です。
 弧の西の端まで行ったら、南へ旋回。チーズの西の斜辺の延長線上を南下して、中国地方を横断します。
 米子VORからの飛び方は、以下の通りです。

  ・NAV1の周波数を米子VOR(114.1)、予備周波数
   を美保VORTAC(116.7)、ラジアルを170度にセット。
   高度はずっと6000ftを維持。
  ・米子空港VOR(チーズの右の頂点)上空をいったん
   東に向け通過後、右にS字旋回し、VORのラジアル
   170度(チーズの右の斜辺)に乗る。
  ・20nm南下すると、「チーズ」の東南の角にあたる、
   「ニイミ・フィックス」に到達する。
  ・ニイミ・フィックスの約2nm手前で、NAV1を予備周波
   数(美保VORTAC)に切り替えて、右に標準旋回を
   開始する。
  ・HSIのVOR方位指針(文字盤外周にあって、VORの
   方角を示す短い針)が、機体の右アビーム(真横)に
   来るまで旋回。DMEを確認し、美保VORTACからの
   距離が25nmになるように、右旋回を終えるタイミング
   と、バンク角を加減する。
  ・以後、「チーズの南側の弧」に沿ってコースを維持。
   HSIのVOR指針が、常に右アビームを維持するよう、
   またDMEの数値が、常に25nmを維持するように、
   十数秒おきに、かすかに右旋回をする。バンク角は、
   5度前後で十分。
  ・NAV2の周波数も、美保VORTACに合わせる。ラジア
   ルは215度にセットする。
  ・弧の上を飛び続けると、やがてVOR2指示器の針が
   動き、美保VORTACのラジアル215度(チーズ左側の
   斜辺)に達したことが分かる。
   ここで左旋回し、ラジアル215度に乗って、南下する。
   (これは中国を横断して、山口県の玖珂VORTACへ
   向かう、航空路「V54」です)。

 …という次第です。
 Atlas画面上に、少々いびつながら、何とか大きな弧に近いものが描けました(マイアルバム参照)。難しいですが、面白かったです。
 ブロンコや737-300のVOR指示器(HSI)は、コースからのずれを示すCDI指針の他に、VOR局の方角を指す針が付いています。そこで先ほどのように、25nmかなたにある、旋回の中心点(チーズの頂点)を捉えることができるのですが、セスナ172のようにCDI指針しかない場合は、この旋回はちょっと無理かも知れません。

 ただしHSIを使っても、長い弧の部分を一定の角速度で、旋回し続けることは困難です。ごく浅い旋回をしては、直進に戻す操作を繰り返すことになりますので、実機の場合は乗り心地が悪いかも知れません。プロがどう操縦するのか、興味が湧きます。
 なぜ米子空港に、こんな風変わりなSID(標準出発方式)が設定されているのか不明ですが、米子(美保基地)は軍民共用のうえ、近くに出雲空港もありますので、混雑防止のためでしょうね。

●夜間飛行で、松山空港へ:
 V54航空路に入り、中国山地を飛びながら、時刻を「Dusk」(夕暮れ)に切り替えました。右手には落日。暮れなずむ中国山地のあちこちに、ヘッドライトや街の灯が浮かんできました。真下にも、進行方向へ道路が走っていますが、中国道と広島自動車道でしょうか。

 岩国上空で高度を下げ始め、玖珂VORを4000ftで通過。ここで東へ旋回し、松山空港まであと33nmです。FlightGearの松山空港には、なぜかILSが再現されていませんので、VORに頼る「非精密進入」を行います。窓外では、どんどん日が暮れていきます…。

【注】精密進入と、非精密進入:
  精密進入とは、ILSを使ったアプローチのこと。空中に
  設けられた「電波の滑り台」に乗って、連続的に降下
  します。これに対し非精密進入は、VORを使ったアプロ
  ーチです。空港への距離と方位は分かりますが、降下
  傾斜角そのものは確認できないため、DMEが表示する
  距離情報を頼りに、空港ごとに作られた進入マップに
  従って、段階的に高度を下げて着地します。

●松山空港へのVORアプローチ:
 松山へのアプローチ手順は、基本的には以下の通りです。

  ・まず空港VORの真上を通過。333度へ変針する。
  ・そのまま直進しながら降下し、VORから14nm以内で
   左旋回のベースターン(涙滴型の反転)を行い、滑走
   路に正対。
  ・徐々に高度を下げ、滑走路を視認して降りる。

…しかし、いま飛んでいる、松山VORへのコース(126度)は、滑走路自体の向き(137度)に近いので、直線進入することにします。
 最終進入コース(滑走路の延長線)は、機体から見て左手に延びています。このまま空港に近づくと、どこかでS字旋回を打って、機体を左に寄せなくてはなりません。
 無理な操作を避けるため、早めに左へ10度変針しました。こうすると空港のかなり手前で、針路が滑走路の延長線と、浅い角度でクロスするため、スムーズに最終進入に移れます。

 …NAV1のラジアルは、VORのラジアル方位ではなく、滑走路方位に合わせておきます。あとはHSIのCDI指針の中央部が、左からスライドしてきて、上下の針と一本に重なったとき、ぴたりと滑走路の延長線上にいます。ここでわずかに右へ変針し、指針が垂直に立つよう操縦すれば、楽々と着陸コースに乗ります。
 月のない…暗い夜です。海の彼方にようやく、松山の街の灯がぼんやり見えたときは、ホッとしました。

 最終進入コースに乗ったところで、200Ktに減速。12nmほど手前で滑走路が視野に入り、160Ktに減速。段階的に降下を続け、1500ftで水平にして110Ktに減速。フラップとギアを降ろして、PAPIを頼りにスムーズに着陸しました。
 誘導路入り口を示す灯火がありませんが、滑走路の中央、航空灯台の真横に、エプロンに正対する「T4」誘導路があると分かっていますので、あわてずタキシングして、ランプイン。機体を回してエンジンを止め、燃料の残りを計ると、約3分の1の611Lbsでした。

     ●

 そろそろ…FlightGearの新バージョンが待たれますね。非常に楽しみですが、ことによるとまた、機体の改造に追われる可能性もあり、色々な意味で、ちょっと落ち着かない気分です。
 7月末にかけて、また仕事が繁忙期ですので、しばらく書き込みが減るかも知れませんが、できる範囲内で続けたいと思います。
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