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Re: 手探り航法・旅日記

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通常 Re: 手探り航法・旅日記

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74
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2007-5-29 19:30
hide  長老 居住地: 兵庫県  投稿数: 629
hideです。
 前回に引き続き、航空管制と交信のやり方を勉強しながら、米子空港へ向かう計器飛行をご紹介します。

●FlightGearの計器飛行とは:
 飛行の内容に移る前に…ちょっと順序が逆ですが、「どんな飛び方をすれば、計器飛行をFlightGearで、再現したと言えるか」を、少し考えてみたいと思います。
 航空管制に詳しい、「ニアミス」という本(加藤寛一郎・東大名誉教授著。お勧め)を読みますと、計器飛行は想像以上に、地上で徹底的に管理されていることが分かります。一例を挙げますと、管制官はレーダーで監視しながら、飛行機を自在に操るわけですが…ベテランになりますと、レーダーで風向風速まで読んで、偏流角の修正を加えたコンパス針路を、パイロットに伝えているそうです。
 半分、管制官が操縦していると言いますか、航法の一部分まで、地上で支えているようなものですね。FlightGearには、こうした意味の管制機能はありませんが、Atlas画面を管制レーダーと見なせば、私たちはすでにパイロットと管制官の、一人二役をシミュレートしているようなものです。
 となるとFlightGear上では、例えば以下のようにして、有視界飛行と計器飛行を、区別して楽しむ手がありそうです。

 ・有視界飛行:コースを自由に設定。航空図か地図
        を見ながら、地文航法と推測航法を
        組み合わせて飛ぶ。必要に応じVOR
        も併用する。飛行中は基本的に、地
        表が見えなくてはならない。
         Atlas画面は(好みによりますが)、
        なるべく隠しておき、あとで航法精度
        の確認に使用。迷子になった時のみ
        レーダー誘導のつもりで、画面を見る。

 ・計器飛行: 基本的には航空路や、空港ごとの標準
        出発・進入経路に従ってコースを設定。
        VORを常用する。全天候で飛行可能。
        Atlas画面を常に表示し、精密なコース
        修正を行う。(レーダー管制に相当)

 …今回はずっと、「計器飛行」です。では離陸の場面から、前回の続きをお届けしましょう。

●「台本」を作って、飛んでみる:
 前回と今回のフライトでは、私は資料を参考に、まず自機と管制官の交信内容の「台本」を作りました。
 これを小声で音読し…飛行を全部やってみたのですが。気ままに飛ぶのとは、また気分が変わります。管制官のセリフは録音し、ヘッドホンで聴こうか…とも思ったのですが。我ながらヘタクソな発音で、おかしくて操縦に集中できない恐れもあり、断念しました(^^;)。

■計器飛行の管制を学ぶ(その2)■(松山から米子へ)
フライトプランを、再掲しておきます。
◎松山空港(VOR 116.30)
   ▼マツヤマ・リバーサル2・ディパーチュア 160Kt
    (離陸後左旋回。3000ftまで270度を維持。松山
     VORから15nm以内で左へ反転。VOR上空を
     6000ft以上で通過する)
   ▼クガ・トランジション 240Kt
    (松山VORラジアル306度33nm。10000ft)
★玖珂VORTAC(114.30)岩国基地の近く。
   ▼V54航空路(034度93nm。11000ft) 240Kt
★美保VORTAC(116.70)
   ▼112度8nm 高度3000ft 200Kt
★米子VOR(114.10)3000ftで通過。
   ▼VORラジアル057度、14nm以内で右反転。
◎米子空港(美保飛行場)ILS 108.95 252度

 高度は実際の規則通り、東行きは「奇数×1000ft」、西行きは「偶数×1000ft」としました。また速度は、空港の管制圏内では、
  ・ジェット機は、200Kt以下。
  ・レシプロ機は、160Kt以下。
…という規則があります。ターボプロップのブロンコ改は、どうするのか分かりませんので、レシプロ機に準じることにしました。

●松山空港を離陸:
 5500ftに断雲。270度前後の風、約7Kt…ブロンコ改は、松山空港の34滑走路に入り、機首を北へ向けます。いったん停止して、エンジン全開。さあ離陸です。
 ギアを納めて数nm上昇し、「マツヤマ・リバーサル2」というSID(標準出発経路)に乗るため左旋回。南へ向かいます。
 このあたりで、松山空港の管制圏(半径5nm)を出ますので、松山の飛行場管制席はハンドオフ(管制終了)し、米軍・岩国基地の、ターミナルレーダー管制・出域管制席と交信するよう、求めてくるはずです。(松山空港のターミナルレーダー管制は、那覇を除けば国内で唯一、米軍が行っています)
【タワー】 J-HIDE, contact Iwakuni Departure 128.0.
 (岩国ディパーチュアと、128.0MHzで交信してください)
【hide】 Roger, Good day.
 (了解、さようなら)

●ターミナルレーダー(出発)管制への移管:
 今飛んでいる、「マツヤマ・リバーサル2」は、次のようなものです。
 ・松山を離陸後、左S字旋回を行って、いったん270度
  (磁気方位の真西)に向かい、3000ftまで上昇する。
 ・15nm以内で反転し、松山VORのハイステーション
  (上空)に戻る。この時点で高度は6000ft以上。
 ・VOR上空から、目的地に向かう。

 …松山空港の滑走路は、340度に向かって伸びています。出来ればそのまま、北北西に上昇したいところです。ところが滑走路の30nm先には、岩国基地がありますので、「邪魔になるから、西へ上昇しろ」と言うことに、なったのでしょうね。
 そこで離陸後、左へS字を描き、松山VORの270度アウトバウンド・ラジアルに乗ります。この操縦は、VORを見れば簡単です。では、岩国基地を呼びましょう。
【hide】 Iwakuni Departure J-HIDE, passing 4000 for 6000.
 (J-HIDEです。現在4000ftを、6000ftに向け上昇中)
【ディパーチュア】 J-HIDE, Roger, radar contact, climb via Matsuyama riversal 2 departure.
 (了解、レーダーで識別しました。出発経路「マツヤマ・リバーサル2」を通って上昇してください)
【hide】 J-HIDE, roger.(climb以下を復唱)

 松山VORから8nmほどの地点で左へ反転。上昇しつつ松山VOR上空へ。ここで岩国が、指示をしてきたとします。
【ディパーチュア】 J-HIDE, fly heding 306, vector to kuga-VOR, climb and maintain 10,000(テン・タウザンド).
 (機首を306度に。玖珂VORTACへ誘導します。上昇し10000ftを維持してください)
【hide】 J-HIDE, Roger(以下、指示を復唱)

 玖珂VORTACは、岩国基地の少し南方。のちほど進入する、中国地方横断の「V54」航空路の起点に当たります。
 松山VOR上空で、玖珂に向かって左旋回。ここで薄い断雲の層に突入し、視界不良になりました。水平儀に頼る、文字通りの計器飛行ですが、最近の練習不足がたたって、機体は方位もバンク角も、かなりぐらついてしまいました。
 オートパイロットを入れ、松山VORのラジアル306度を維持。ここからは松山VORと玖珂VORTACを結ぶ、「クガ・トランジション」と呼ばれる中間経路。高度10000ftに達し、240Ktを維持。以前の燃費テストが実って、かなり高速巡航が可能になりました…。

●エンルート(航空路)管制に移る:
 玖珂VORTACが近づいてきました。そろそろ岩国ディパーチュアが、ハンドオフ(管制終了)します。
【ディパーチュア】 J-HIDE, resume own navigation direct kuga-VORTAC, and contact to Fukuoka Control 132.4.
 (以後は自立飛行で、玖珂に直行。福岡ACCと132.4MHzで交信を確立してください)
【hide】 J-HIDE, roger, Good day.
 (了解、さようなら)

 福岡ACCの中国北セクター・対空席を呼び、航空路管制を受けます。結構忙しくて、景色を見る暇がありません…。
 玖珂からの「V54」航空路は、コースが東向きに変わりますので、高度を「奇数×1000ft」に変えなくてはなりません。こうした場合、パイロットが変更を申請するのか、ACCから指示が来るのか分からないので、今回は私が申請すると仮定します。
【hide】 Fukuoka Control, J-HIDE, request climb 11000.
 (福岡ACC、J-HIDEです。11000ftに上昇許可願います)
【ACC】 J-HIDE, Fukuoka Control, roger, climb and maintain 11000, rest of route unchanged.
 (了解。上昇し11000ft維持、フライトプラン通り続航)
【hide】 J-HIDE, roger(以下、指示を復唱)

 …玖珂VORTACから34度に変針。93nm先の美保VORへ直行する、「V54」航空路に乗りました。中国地方を横断します。

●他機を避けるための誘導:
 ここで同じ航空路上の、先行機に接近したとしましょう。
管制官は、片方の航空機の速度を変えたり、変針させるレーダーベクター(誘導)を行います。仮に、私に減速を命じたとします。
【ACC】 J-HIDE, Fukuoka Control, if possible, reduce speed to 220 due to traffic.
 (他機がいるため、可能なら220Ktに減速してください)
【hide】 J-HIDE, roger, reduce speed to 220.

 …オートパイロットの速度設定を変更。スロットルレバーが、急に引き戻され、次いで前進。220Ktで安定します。間もなく先行機が、別の針路に誘導されたと仮定して、速度を戻しました。
【ACC】 J-HIDE, Fukuoka Control, resume normal speed.
 (通常の速度に戻してください)
【hide】 J-HIDE, roger, resume normal speed.

●降下に移る:
 さて…美保VORTACまで、あと20nm。その後、米子空港までは8nmしかありません。福岡ACCに降下の許可を求めます。
【hide】 Fukuoka Control, J-HIDE, request decend.
 (福岡コントロール、降下を許可願います)
【コントロール】 J-HIDE, roger, decend to 4000 and maintain.
 (了解。4000ftへ降下し、高度を維持してください)
 …管制官は、こちらの機種と位置、それに他機の位置を考慮し、どこまで降ろすか判断して、高度を指定します。(管制官=私の見通しが甘くて、結果的には急降下をしました)

 米子空港は、空自・美保基地でもあります。レーダー管制とタワーのコールサインは、「Miho」に統一されています。以下、「米子」と「美保」が混在しますが、同じ飛行場です。どうかご了承下さい。

●米子空港(美保基地)にアプローチ:
【ACC】 J-HIDE, Fukuoka Control, contact Miho Approach 121.1.
 (美保ターミナルレーダー管制・入域管制席と、120.1MHzで交信を確立してください)
【hide】 J-HIDE, roger, (復唱)Good day.

 美保レーダー・入域管制席を呼びます。
【hide】 Miho Approach, J-HIDE, decending to 4000.
 (美保アプローチ、4000ftへ降下中)
【アプローチ】 J-HIDE, Miho Approach, roger, decend to 4000 and maintain.
 (了解。降下し、高度4000ftを維持してください)
【hide】 J-HIDE, rojer, (指示を復唱)

【注】:ここで本来、米子空港のATISを受信するか、後でタワーから天候や着陸滑走路の報告を受けるはずですが、省略します。

●中間進入コースを回る:
 美保VORTAC(米子空港)上空を通過。美保アプローチが、ブロンコ改をVORTAC上空へ誘導します。
【アプローチ】 J-HIDE, Miho Approach, turn right, heading 112, decend and maintain 3000.
 (右旋回し、機首を112度に。降下し3000ftを維持)
【hide】 J-HIDE, roger,(復唱)
 もうすぐ美保タワーの管制圏。160Ktに減速します。

 米子空港の真上を、3000ftで通過。美保アプローチは本機に、北東に飛ぶよう指示。いったん空港から離れて降下しながら戻る、ベースターン(基礎旋回)を使った、中間進入経路へ誘導します。
【アプローチ】 J-HIDE, decend to 2000.
 (2000ftへ降下してください)
【hide】 J-HIDE, roger(指示を復唱)

●空港を、見失う:
 …ここで、トラブルが起きました。私はHSIで空港の位置をモニターし、VOR2指示器でILSを見ていたのですが。米子VORは10nm足らず西のはずなのに、なぜかDME(距離計)は20マイル前後を指しています。VOR2はILSを大きく外して、針が振り切れています。さあ、米子空港の位置が分からなくなりました。
 もやのため、滑走路は見えません。困った…。実世界なら、どうするでしょう。むろんレーダーベクター(誘導)要請ですよね。

【hide】 Miho Approach, J-HIDE, lost position, request vector for ILS runway 25.(現在地不明、ILSに誘導願う)
 …正確な言い方かどうか、分かりませんが(^^;)。ここでAtlas画面を見て、ILSへの誘導コースを考え、次のような回答を作りました。(まさに管制官と、一人二役です)
【アプローチ】 J-HIDE, turn left, heading 340, maintain 2000.
 (左旋回し、340度へ。2000ftを維持せよ)
 まず、ブロンコ改を北へ向けます。
【アプローチ】 J-HIDE, turn left, heading 250, cleared for ILS runway 25 approach, contact tower 118.1.
 (左旋回、機首方位250度へ。滑走路25にILS進入を許可します。タワーと118.1MHzで交信してください)
【hide】 J-HIDE, roger,(指示を復唱)Good day.

 レーダー誘導(つまりAtlas画面)を頼りに、ILSをインターセプト。後になって、私は米子VORの周波数を、はるか西の出雲VORと間違えたため、DMEに変な数字が出たことが分かりました。

●最終進入…やっと着陸:
 滑走路に正対した地点で、美保タワー・飛行場管制席の守備範囲に入ります。110Ktに減速し、タワーを呼びます。
【hide】 Miho Tower, J-HIDE, 8 DME on ILS final.
 (空港から8nm。ILSで最終進入中)
【タワー】 J-HIDE, roger, cleared to land runway 25, wind 270 at 7.
 (了解。滑走路25へ着陸を許可します。270度の風7Kt)
【hide】 J-HIDE, roger(復唱)

 …やっと、タッチダウンしました。
以下、駐機場と誘導路の名称は架空です。
【タワー】 J-HIDE, turn right at A-2, contact Ground 118.0.
 (A-2誘導路で右折。地上管制席と118MHzで交信を)
【hide】 J-HIDE, roger(復唱)

【hide】 Miho Ground, J-HIDE, request taxi to spot A.
 (美保グラウンド、Aスポットまでタキシング許可願います)
【グラウンド】 J-HIDE, taxi to spot A via B-1.
 (B-1誘導路経由で、Aスポットへタキシングしてください)
【hide】 (了解。復唱)

 タキシングを終えてランプイン、両エンジン停止。
いやぁ皆様、お疲れ様でした…(^^;)。またまた長文になって、申し訳ありません。
 すべての交信を再現するのは、調べて書くのも、お読みいただくのも、かなりの手間ですね。掲示板上では、今回限りになりそうですが、お陰でだいぶ、管制のことが分かりました。
 現実の計器飛行には、膨大な勉強が必要ですが、これだけ細かく誘導してもらえるなら、慣れると楽なのかも知れません。

 ところで。Atlasは2台目のパソコンに、表示させることができるのですね。2台目を誰かに見てもらって、管制官役をしてもらう…という遊び方も、凝り性の人が相手なら面白いでしょうね。
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