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Re: 手探り航法・旅日記

このトピックの投稿一覧へ

通常 Re: 手探り航法・旅日記

msg# 1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1
depth:
51
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2006-10-29 17:50
hide  長老 居住地: 兵庫県  投稿数: 650
hideです。
 ゲストさん、さっそくヘッドレスト改造をお試しになったそうで、ありがとうございました。またパネル改造についても、お問い合わせを頂きましたが、改造版のデータは、もちろん喜んで提供いたします。

  ・737300.rgb    :737-300計器盤の画像データ
  ・737-ifr-panel.xml:計器配置のテキストデータ

 …の二つを、オリジナルと置き換えてくだされば、うまく動くはずです。(言うまでもありませんが、置き換えや書き換えをする場合は、元に戻せるように、オリジナルのコピーを保存してくださいね)

●データ公開の方法:
 次に、ご提供の方法です。FlightGear日本語サイトの共有物として、公開できればベストですが、計器盤の画像はバイナリーですし、737-ifr-panel.xmlのテキストも長文の上、<>マークを全角に変換しないと、掲示板には掲載不能です。
 そこで、いずれもバイナリー・データとして公開したいのですが、どのようにアップロードすればいいのか…或いはそもそも、本サイトで技術的に可能なのかどうか、現時点では、私には分かりません。

 この点はtetsuさんに、ルールを巡るご指示を仰ぎたいのですが、いかが致しましょうか…私としては、適当な方法がない場合は、メール添付ファイルで、個人的にお送りしてもよろしいです。こんなこともあろうかと、FlightGear専用のアドレスを作りましたので、以下へご一報下さい。

  hideのアドレス:flightgear-hide@mbr.nifty.com

 それと、もう一点、
>B737-300のパネルでもう一つ希望があります。視点を変えると
>パネルが行方不明になるのですがこれを防ぐ方法はありませんか。
>2Dパネルの限界かもしれませんが。
…というご指摘がありました。
 これは私も、まったく同感です。「←→」印のマウスポインタを、つい動かしてしまって、困ることがよくあります。そのつど、視界をキーボードで「左」か「右」に切り替えては「正面」に戻して、パネルを取り戻しております(^^;)。
 残念ですが、これはお説の通り、2Dパネルと、3Dの機体モデリングを共存させる上で、どう画面表示をするかという、設計思想の問題ですね。デザイナーは恐らく、「視野だけ3Dで変化して、パネルが動かなかったらおかしい」…という考え方なのでしょう。今のところ、うまい解決策を思いつきません。ごめんなさい。

●改造について、補足説明です:
 ついでに、ファイルの変更方法について、もう少しご説明します。
前回はご説明を省略しましたが、737-ifr-panel.xmlの中に記述されている、不要のダミー計器を削除する場合は、単に不要項目を消してしまうとエラーになって、機体が起動しなくなることがあります。そこで私は、個々の計器の、
  <w>70</w>
  <h>70</h>
 …などというサイズ定義の部分を、
  <w>0</w>
  <h>0</h>
 …と言う風に、ゼロに変更しています。必要な場合は、お試し下さい。

 また計器類のデジタル表示文字を大きくするのは、サイズに好みがありますし、本来の表示欄をはみ出したりしますので、ご自分で必要に応じて、修正されるほうがいいと思います。以下に方法をご説明します。

     ○

【デジタル計器フォントの、詳しい変更方法】
 まず計器データの格納場所ですが、セスナなどに使われる、一般的な計器類や無線機器パネルは、「Aircraft」フォルダに入っている「Instruments」フォルダにあります。B737-300機の時計やディスプレー類は、この機体だけの特殊なパーツなので、一般的な計器とは別に、Aircraft\737-300\Instrumentsフォルダの中にあります。

 例を挙げますと、737-300計器盤の中央部にある、エンジン関係の表示ディスプレーのデジタル文字を変更するには、Aircraft\737-300\Instrumentsフォルダの中から、eicas.xml(これがエンジン情報ディスプレーです)を選んで、マウスボタンの右クリックで「編集」を選択すると、内容を「メモ帳」で開くことが出来ます。
 デジタル文字のフォントサイズは、ポイント表示で表されています。そこで「メモ帳」メニュー欄の「編集」から「検索」を選んで、「point」を検索します。「次を検索」を何度かクリックしますと、ポイントサイズを書いた部分が見つかります。
 例えばN1(回転計)は、次のようになっています。

<layer>
<name>Engine[0] N1</name>
<type>text</type>
<font>led</font>
<point-size>4</point-size>

 …私の場合は、この最後の行の「4」という数字を、「6」に変更しており、これでやや文字が見やすくなりました。あまり大きくしますと、どんどん表示欄からはみ出しますので、ご自分の画面表示サイズや好みで、あれこれ試してください。

●737-300の計器について:
 この機会に、737機のコクピットにある、3つのディスプレー計器類の機能について、私が理解している範囲内で、まとめてみました。間違っている点や、私が分からない点をご存じの方は、ご教示を頂けましたら幸いです。

【左ディスプレー】(航法計器など):
  左側:HSI(NAV1のVOR指示器)。
      頂部の「HDG【 】M」は機首方位(Mは磁気方位を示す)。
      赤いバグ(可動式の方位マーク)は、オートパイロット操作パ
      ネルの「HEADING」ノブをクリックすると移動可能。オートパイ
      ロットの進路保持機能が、デフォルトの「Heading Bug」
      モードになっていると、クリックで指定した方角へ旋回する。
  右上:IAS(指示対気速度)計。風圧で対気速度を計る計器。
      大気密度などの影響で誤差があるが、失速速度や制限速
      度など、飛行制御に必要な速度情報は、これで監視する。
      制限速度は320KIAS(ノット単位の指示対気速度)で、これ
      を超えると、機体が壊れる恐れがある。
      (幸いFlightGearでは、画面に警告が出るだけです)
  右下:VOR指示器。針が2つあり、2本棒の針がVOR1。1本棒が
      VOR2。セスナと違い、設定進路からのずれではなく、無線局
      の方向をダイレクトに示すので、たいへん便利。
      2つのVOR局間を飛ぶときは、2本の針が逆方向で一直線
      に重なるように操縦すると、正確なトラッキング飛行が出来る。

【中央ディスプレー】(飛行計器など)
  中央:人工水平儀。機体の姿勢を示す。上部にバンク角の目盛り
      がある。ちなみに、本機には旋回計がないが、アプローチに使う
      200Ktの場合、バンク角を30度にセットすると、ほぼ標準旋回
      になる。
  左側:デジタル昇降計。単位はフィート/毎分。
  右側:デジタル高度計。
  左上:GS(対地速度)計。地面に対する実際の移動速度を示す、
      航法用の速度計。
  右上:DME(VOR局からの距離)指示器。計器盤左下のラジオパ
      ネルにある、一番右下のボタンでVOR1、VOR2が切り替えら
      れるはずだが、残念ながら現在は、VOR2しか表示されない。
      (私の改造パネルでは、センターピラーの根元に、セスナ用の
      DME表示器を追加しましたが、やはりVOR2しか表示せず)
  左下:2列ある緑色表示の上段は、マッハ計。高空・高速では、指
      示対気速度の誤差が非常に大きくなる(例えば、高度3万ft
      で320KIAS出すと、実際の対地速度は400Ktを超える)ので、
      ジェット機では、巡航時などの対気速度を、マッハ数(音速=
      マッハ1)で計ることが多い。
      緑表示の下段は、VOR1の周波数表示。局名もIDで表示
      する。
  右下:2列ある緑表示の上段「RA」は、意味不明。
      (う〜〜〜ん、これには悩んでおります。何でしょうね)
      下段は、VOR2の周波数・局名のID表示。

【右ディスプレー】(エンジン関係・燃料計器など)
  上部:TATという表示は、たぶんtrue air temparature(真気温)
      で、吸気温度計と思われる。ジェットエンジンは、気温が高い
      ほど出力が落ちるので、実機では離陸時に要注意。
  左側:丸計器にデジタル数字が付いた計器群が、4段ある。
      1段目「N1」は、低圧圧縮機の回転数。通常は、この数値
      をエンジン回転数とする。
      2段目「EGT」は排気温度計。FlightGearでは無視しても、
      特に困ったことは起きない。
      3段目「FF」は、fuel flow(各エンジンの燃料流量計)。
      単位はポンド/毎時。これを見れば燃費が計算できる。
      4段目は、3つのタンクの各燃料計。単位はLbs(ポンド)。
      デフォルトでは、左右が満タン、中央タンクが空になっている。
      本機は「Eqipment」メニューでは、燃料搭載量が調整不能
      だが、「File」メニュー「Browse Internal Properties」を掘り
      下げると、飛行中でも各タンクの搭載量が変更できる。
  右側:最上部の丸計器は、エンジン油圧計。スロットルを開くと
      針が圧力増加を示す。
      (注:以下の計器類は、たぶん作動していません)
      2段目の丸計器は、エンジン油温計。
      その下の、小さいデジタル表示は、恐らくオイル量(%)。
      3段目の丸計器は、まったく不明。
      4段目の丸計器は、恐らく油圧系統の、作動液の圧力計。
      これが低下したら、舵も車輪もフラップも、動かなくなる。
      (実際は、複数の系統に分かれているはずです。雄鷹山の
      JALジャンボ事故で、パイロットが「ハイドロ全部だめ!」と
      叫んでいたのは、これのことでしょう)
      その下の小さいデジタル表示は、恐らく作動液の量(%)。

 …以上、ご参考になりましたら幸いです。
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