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Re: 手探り航法・旅日記

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通常 Re: 手探り航法・旅日記

msg# 1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1
depth:
36
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2006-6-24 8:11
hide  長老 居住地: 兵庫県  投稿数: 650
hideです。
少々、ご無沙汰をいたしました…(^^;)。

 今回も、ジェット機のトレーニングです。バリ島からインドネシアの首都
ジャカルタへ向かいます。
 使用機は、このサイトからダウンロードした、747-400(YASim)です。
初めて本格的に操縦してみました。以下は、ささやかな感想です。

●簡素で見やすい…一部、意味不明の計器:
 747-400の操縦席は、クリッカブルなパーツがなく、単純そのもので
す。本機の3Dデータ設計者は、C310やP-51もデザインした人なので、
作風としては少々意外です。「こういう作り方も、あったか!」という感じ
で、やや好みが分かれるところでしょうか。
 400型は、特色の一つであるグラスコクピット(ディスプレー式計器盤)
自体が、もともと簡潔なデザインですね。まず左側には、PFD(primary
flight display)という、姿勢や運動の表示画面があり。右にはEHSI
(electronic horizontal situation indicator)ですか…或いはND
(navigation display)と呼ぶのか、コンパスなど航法系の計器を集め
た画面があります。実機ですと、ここに飛行コース、天候、無線標識な
ど、何でも表示するらしいですが、FlightGearでは主に、大型のVOR
指示器として使われています。これが大変見やすく思えたので、今回
はすべて、VOR航法を使いました。

 本機はHUDも独特なデザインで、標準型より詳細な表示が出ます。
オートパイロットの設定針路と、実針路。機首の3Dベクトルと、実際
に機体が進んでいるベクトル、加速度、各種舵面の動き(?)など…
多様で、豊富な情報が表示されているらしいのですが、ちっとも意味
が分からないのが、イライラの元です。
 確かTu114やキャンベラなど、幾つかの機種が、これと共通の表示
になっていると思いますので、もし図入りマニュアルが整備されれば、
非常に便利になることでしょう。

●改めて、降下を考える:
 私はかつて、MSFSのリアジェットで2回ほど、地球を半周以上飛ん
だものの…ジェット機の操縦は、あまり系統立てて勉強していません。
そのため、細かな部分はヤマカンに近く、数カ月休むと、操縦のコツを
忘れてしまうほどでした。
 FlightGearのジェット機にも、まだまだ不慣れです。そこで先日、この
747-400機と737を使い、バリ島の空港で、何度か進入練習を試み
ました。
 高空から降下する際、従来は、ただ漫然と、目標高度を入力して
いましたが、これでは降下につれて速度が上がり、その分、目的地に
早く近づき過ぎて、高度処理が間に合わなくなります。
 そこで今回は、降下率と速度を、しっかり管理しようと思い、以下の
ような手順にしました。実機とは、まだまだ異なる点があろうと思います
が、かなり操縦しやすくなりました。

 ・「3対1ルール」で降下開始点を決める。
   巡航高度(ft)÷100÷3
        =着陸空港から、降下開始点までの距離(nm)
 ・開始点に近づいたら、一気に200Ktまで減速。ここで、フラップを
  1段出しておく。
 ・毎分2000ftの降下率で、降下開始。多少加速するので、必要
  に応じ、フラップを2〜3段出して制動。200Ktを維持する。
 ・低空では、毎分1000ft前後の降下率に落とす。
 ・最終進入の開始点でいったん、2000ft〜1500ftで水平に戻し、
  170kt程度でフルフラップ。
 ・ILSをインターセプトして、ローカライザに乗る。頭上から、グライド
  パスが接近してくるのを待つ。150Ktに落とす。
 ・グライドパスに乗る寸前に、ギアダウン。着地点を目指す。

 …これで、どんなものでしょうね。皆様は、どうやっておられますか?

●安定性を巡る、多くの問題:
 このアプローチ練習ですが。意外だったのは、オートパイロットによる
自動進入が、案外難しいことですね。特にjsbモデル機は、ローカライ
ザに乗るための、左右の修正運動の振れ幅が縮まらず、コースアウト
することが、しばしばありました。ジェット機以外にC310も、大きな蛇行
をすることがあります。
 また上下方向の修正でも、滑走路直前で高度が下がり、グライド
パスから外れるケースが数回発生。これは、アプローチ速度が低すぎ
た場合などに、揚力不足で起こるようですので、気をつければ防げる
と思います。747のファイナルアプローチでは、150Ktくらい出した方が、
うまく行くようです。

 左右のコース修正不良は、jsb独特の飛行特性も、関係している
ような気がします。jsbはYAsimに比べると、少々無茶をしても錐もみ
に入らず、ロール方向には「座りの良さ」を感じます。ただしその反面、
手動でも自動操縦でも、皆様お気づきの通り、ブランコのような独特
の、不自然な揺れを起こします。
 これはダッチロール・モード(左右の傾斜時に横滑りして、上反角
効果で姿勢が戻る際、中立点を行き過ぎては、揺れ続ける運動。
上反角が強すぎたり、垂直尾翼面積が少なすぎると発生する)とも
また違う、振り子運動に近いものです。この揺れの周期が、オートパ
イロットの動きと同期すると、どんどん蛇行が大きくなるのではないか、
と思います。
 この振り子現象は、以前はまさに「天井からヒモで吊ったような」動き
でしたが、現行のVer.0.9.10では、かなり改善されました。更にフライト
モデルの熟成が進むことを、祈りたいですね。

●機首の振れを止める:
 YAsim版の機体は、この問題があまり出ないため、へたくそな私にも
割に操縦が楽です。ただし747-400は、オートパイロットで変針する際、
舵角や速度によっては、先ほどの「振り子運動」とはまた違う、機首を
左右に大振りする、ロールとヨーの複合した運動に、勝手に入ってしま
うことがあります。
 これも本物の(空力的な現象の)ダッチロール・モードではなく、オート
パイロットが絡んだ、自励振動の一種だと思います。いったん手動操縦
にすれば、揺れの増大は収まりますので、上下と左右の運動を、個別
に止めておき。後は、オートパイロットが共振を再発しないよう、飛行速
度を少々変更した上で、そっとオート制御に戻すと、よろしいようです。


 ■活火山の巨大な弧…ジャワ島を縦断■
  (マップデータ:e100s10.tgz
           e110s10.tgz
           e120s10.tgz )
 では、ジャカルタを目指します。
 ジャワ島は、大地震に遭ったばかりですので。大型機を操縦してい
ると、まるで援助物資の空輸みたいな気分です。
(災害絡みでは、ちょっと不謹慎かも知れませんが…内外のニュース
に連動して、緊急援助フライトや政府専用機のVIP輸送、取材チャ
ーター機の撮影飛行などをイメージし、特色あるフライトプランを練っ
てみるのも、興味深いかも知れませんね)

 さて今回のコースは、まずバリ島のDanpassar Nugrah Rai空港
(WRRR)を離陸しまして、
 ・286度266nmで、Solo Adi Sumarmo Wiryokusumo空港の
  VOR(SLO)を通過。
 ・266度103nmで、Cilacap空港VOR(CLP)を通過。
 ・297度100nmで、Bandung空港VOR(BND)通過。
  (Bandungの50nm手前で、降下を開始します)
 ・314度55nmで、Jakarta Hallm Pardanakusma空港のVOR
  (HLM)を高度2000ftで通過。
  (ここが進入開始点です)
 ・ここからは風向きにより、コースが分かれますが、今回は南の風
  でしたので、HLM局から310度のアウトバウンド・ラジアルに乗って
  北上。さらに12nm進んで左旋回し、Jakarta Sukarno hatta
  国際空港(WIII)のILSをインターセプトし、最終進入します。

 …飛行距離は、約550nmです。本機は満タンですと6000nm以上
飛べるはずで、日本まで帰れる(?)程の航続力があります。今回は
搭載燃料を半分にしました。

●どっしり安定、空の豪華船:
 さて離陸です。今回もまたまた快晴微風。(赤道に近いせいなのか、
それとも私が、たいてい真夜中に飛んでいることと、関係があるのでし
ょうか)
 VORに周波数を入れ、フラップ1段下げ。オートパイロットの速度設
定を250Ktにすると、自動的にフルスロットルになり、滑走を始めました。
アプリによっては、あらかじめ高度設定もしておくと、滑走中に自動的
に機首上げをしてくれますが。FlightGearの747では、機尾を擦ってし
まうので、お勧めできないと判明しました(^^;)。

 離陸後、上昇しつつ250Ktに加速。10000ftを超えたら、300Ktまで
加速。高度30000ftでレベルオフし、巡航に入りました。
 コースは最初、NAV1のCDI方位をトラッキングしたのですが、セット
しているVORまで266nmもあるため、受信状態が悪く、針路が乱れ
ました。そこで針路をいったん手動入力し、VORの受信が安定するの
を待って、NAV1トラッキングに。ここで外部視界に切り替え、どっしり
安定感がある「空の巨船」に、しばし見とれました。

 EHSIは予想通り、かなり針が見やすかったです。ただし800×600の
画面表示では、DMEの数字が小さ過ぎて読めず、残念でした。また
かなり長時間にわたり、DMEの表示そのものが出ず、距離はもっぱら
Atlas画面で計りました。これでも結構飛べますが、エアラインのフライト
を精密に再現する方は、不満だろうと思います。

●VORのレンジについて:
 ここでAtlasの数値表示について、最近分かった事をご報告しておき
ます。VOR周波数のフォントには、濃い文字表示と薄い文字があるの
にお気づきのことと思います。あれこれ調べますと…

 ・濃い字:航法用の、エアウェイVOR。周波数112〜117.95MHz。
       高空なら約100nmまで受信可。さらに約250nmまで、
       断続的に受信できることもある。(FlightGear実測値)

 ・薄い字:ローカライザなど進入標識に使う、ターミナルVOR。
       周波数108〜112MHz。高空でも約25nmで、ほぼ受信
       不能になる。

 …となっている模様です。ただし周波数は、地域により、必ずしもこの
分類通りではない場合もあります。

●順調に降下をこなす:
 離陸後、快調に飛び続けまして。予定地点(アプローチの起点VOR
「HLM」から約100nm手前)で降下を開始。計画通り、まず水平飛行
のまま、300Ktから200Ktに減速しました。
 これに約2分40秒も掛かってしまい、予定地点を十数nm行き過ぎま
したが、その後は巡航高度の30000ftから、毎分2000ftの降下率を維
持して、順調に高度を処理。また速度も、フラップを2、3段下げながら
(747は最大4段)、ほぼ200Ktを維持しました。

 高度15000ftで、バンドンを通過。ここで針路を、ジャカルタ郊外の空
港にある「HLM」VORにセット。降下率を毎分1000ftに絞って、2000ft
まで降下。「HLM」局上空に到達しました。ここから、20nmほど離れた
「ジャカルタ・スカルノ・ハッタ空港」(WIII)へ、いよいよ進入です。
 付近には、空港が五つありまして、進入ガイドのVORも多数完備。
ただWIII空港に降りる際、これらVOR群をたどると、市街地をまともに
低空で縦断してしまいます。私も2000ftのまま通過しましたが、実機
なら、ちょっと騒音が心配なところです。

 海に出てILSをつかみ、自動進入をしたのち着陸。今回はうまくパス
に乗ることが出来ました。当たり前ですが…練習すればするほど、上達
するものですね。(でもジェット機の操縦は、まだまだベースになる知識
が不足です。いい参考資料がありましたら、どうか教えてください)

●やはり長大な航続力:
 残燃料は、7400gal×タンク3つ。容量50%で飛んで、2割(総容
量の1割)だけ使った計算。これなら本当に、満タンなら6000nm飛べ
ると思います。
 ちなみに、このモデルは乗客何人の体重を想定しているのか、興味
があって、FlightGear\data\Aircraft\737-300\737.xml を調べて
みたのですが、残念ながら「MASS & BALANCE」の項目には、人数は
書いてありませんでした…(^^;)。

 なお7月中旬ごろまでは引き続き、本連載の書き込み頻度が減るか
も知れませんが、どうぞご容赦をお願い致します。
投票数:19 平均点:3.68

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