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Re: 手探り航法・旅日記

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通常 Re: 手探り航法・旅日記

msg# 1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.2.1.1
depth:
30
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2006-5-13 2:05
hide  長老 居住地: 兵庫県  投稿数: 629
hideです。
 ご無沙汰しました…連休は皆様、いかが過ごされましたでしょうか。
今回も、オーストラリアの旅を続けます。

 ■砂漠の大陸…オーストラリアをゆく■(その2)
  =バトラー大尉の、悲劇を振り返る=
    (マップデータ:e130s30.tgz
            e140s30.tgz
            e140s20.tgz )
 岩山の見学を楽しんだ、エアーズロック空港(YAYE)を後にしまして、
北東へ135nm離れた大陸中央の街、アリス・スプリングスの空港(YBAS)
へ向かいます。砂漠の中の滑走路を、夜明けに離陸。機体が朝日に映えて
なかなか美しい眺めでした。

 エアーズロックの周囲を旋回しながら、岩肌が観光写真のように、オレ
ンジ色に染まる角度を探しましたが、うまく陽が当たってくれません。
そこで「t」キーを使い、ちょっと時間経過を早めようとした…のですが
例によって、ムチャクチャに時間が加速してしまい、昼と夜が慌ただしく
入れ替わりました。
 あわてて「T」で減速したら、今度は昼夜が、高速で逆転。何とか正常
に戻しましたが、改善が待たれますね。時間経過の調節機能は、無くても
いいですから、機内時計や太陽の動きが、自動的に「a」キーによる倍速
モードに同期してくれると、とてもありがたいです。

 「時間の暴走」の間に見た夜景では、エアーズロック周辺の砂漠に、た
くさんの明かりが見えて、きれいでした。昼間は目立ちにくいのですが、
付近に、かなり道路があって、夜はヘッドライトが描画されるのですね。
いきなり観光客が押し寄せたような、にぎやかな眺めでした。
(そう言えば、私はまだ、ほとんど夜間飛行をしていません!
 FlightGearの楽しみは、これからが本番ですね)

     ○

 都市も村も川もない、荒地の上を高度8000ft、GPS任せでゆったり巡航
し、アリス・スプリングスに到着しました。
 褐色めいた砂漠の中に、ひっそりと滑走路が横たわり。その傍らに小さ
な町村を示す、柄物のハンカチみたいな、四角い記号が、ぽつんと表示さ
れているだけ。寂しい眺めです。
 ここはノーザン・テリトリー(北部準州)2番目の町だそうですが、人
口は約2万8000人と、小振りな街。観光ガイドHPによると、19世紀末から
大陸を縦断する、電信網の中継地として知られ。巨大なシロアリの蟻塚も、
ここの名物なのだそうです。

 飛行機と電信線と、シロアリと…。大昔の航空開拓時代に、あるパイロ
ットがこの地方で、身の毛のよだつような事故に遭い、数奇な運命に巻き
込まれました。今日は少し趣向を変えて、このお話をご紹介しましょう。

 ●ベランカ機、大砂漠に挑む:
 1932年12月、オーストラリアのバトラー元空軍大尉は、相棒のダグラス
と2人で、アメリカ製のベランカ単葉機に乗り、豪大陸南岸のアデレード
から北岸のダーウィンまで、約3500キロの縦断飛行に挑みました。途中、
アリス・スプリングスで、1回給油する計画です。ロンドン=ニュージー
ランド間の記録飛行を前にした、テスト飛行の一環でした。

 この時代は、記録狙いの大飛行が世界的なブーム。1927年の有名なリン
ドバーグの大西洋横断以来、たった1年足らずのうちに、大西洋上で計27
機が消息を絶った(!)ことからも、当時の飛行界を包んだ熱狂と危険の、
両方の大きさが、お分かり頂けると思います。
 バトラーのベランカ単葉機は、単発5人乗りの軽旅客機です。客席を外
して大型タンクを付ければ、優に6000前幣紊旅丗確呂あり、ニューヨー
ク=ローマ無着陸飛行や、青森県=米ワシントン州間の、太平洋初横断な
どにも使われた名機でした。
 実はリンドバーグも、最初ベランカを購入しかけたのですが、無名時代
の彼は信用がなく、売ってもらえなかった…との逸話が残っています。
 バトラーが、同機を選んだのは正解でした。しかし、彼の時代のナビゲ
ーション技術は、まだ機体ほど優秀ではなかったのです。

 ●電信柱が頼りの、地文航法:
 彼の縦断コースは、大部分が砂漠です。電波航法は、当時まだ普及して
いなかったので、彼は大陸縦断の、細い電信線を目印に頼って飛ぶ、地文
航法に賭けました。
 かつて私はFlightGearで道路を頼りに、アンデスを横断したお話を書き
ました。フライトシムなら、天候さえ快晴にしておけば、まあ簡単です。
しかし実世界の、複雑な地形の中で、左に右に折れ曲がって地平へ延びる
かぼそい電信柱の列を見失わないよう、目をこらしながら、広大な無人地
帯を翔破するのは、かなりの冒険だと思います。

 バトラーたちは、アデレード=アリス・スプリングス間を、快調に飛行。
だが2日目、出発後に警察の飛行機と遭遇して、挨拶を交わしたのを最後
に消息は絶えました。約2年後、警察機パイロットの執念の捜索が実り、
残骸と飛行日誌を発見。以下のような事実が判明しました。

     ○

 バトラーは、早朝から4時間を飛んだ後、太陽が異様に赤く燃えている
のを見て、砂嵐が来ると判断。命の綱の電線を見失うのを覚悟で、上昇に
移りました。
 間もなく、予想通り砂嵐が襲来。大量の燃料で重いベランカ機は、何と
か4000mまで上昇しました。だが、竜巻でしょう…下界から、砂が触手の
ように上空へ伸び、機体の高度を突破。ついに数十本も立ちふさがって、
ベランカ機を捉えました。砂を吸ったエンジンが止まり、不時着大破。ダ
グラスは両足を折る重傷。バトラーは無事でした。
 手元には…缶詰と、水が少々。護身用の拳銃が1挺。

 ●電線を探して:
 砂漠を歩き、電信柱を発見すれば、まだ助かるチャンスがあります。電
線を切れば、電信が不通となり、電線沿いに捜索隊が出るからです。バト
ラーはダグラスを残し、何日も電信柱を探しました。だが後日の調査では、
彼のたどった道は、電線とは反対の方角だったのです。
 機体まで戻った彼は、仰天しました。残骸の木製部分が消滅し、ダグラ
スは白骨と化していました。犯人は…なんと大地を覆う、無数のシロアリ
でした。

 数日前。容態の悪いダグラスが、絶望のあまり「拳銃をくれ」と要求し
た時、バトラーは銃を砂漠に投げ捨てたため、自殺さえ不可能でした。足
を痛めた彼は、2キロにわたって、シロアリから這って逃げ、ある枯れ谷
に転がり込みました…。

     ○

 …発見された、彼の白骨のそばには、ずっしりと重い、ブリキの空き缶
があり。中から飛行日誌と、重い石ころが何個も見つかりました。この石
は、非常に純度の高い黄金だと判明しました。
 バトラーは、法律の知識が多少あったので、勇気をふるって、飛行日誌
に冷静な遺書をつづり、空き缶に収めてシロアリから守りました。彼は、
生還は出来なかったものの、人生最後の瞬間に見つけた金鉱脈の権利を、
こうして妻と子に、遺贈することに成功したのでした。

 この物語は、ハンス・ベルトラムという、戦前活躍したドイツ人飛行家
が「空の先駆者」という本の中に書いています。とっくに絶版のようです
ので、あえてご紹介しました。ベルトラムは、空の開拓時代に犠牲になっ
た、非常に多くの仲間への哀悼を込め、世界の航空路を「死者の架け橋」
と呼んでいるのが印象的でした。

 ●青い水平線:
 再び…現代。FlightGearの、砂漠の中です。
 私はC310で、東海岸ケアンズの空港(YBCS)をめざし、アリス・スプリ
ングスの滑走路を離陸しました。823nmに及ぶ旅は、今回もGPS航法です
ので迷いっこありません。さて、砂と荒れ地が続きます。

 大昔に、これは実世界のお話ですが…ラスベガスから、ワシントンまで、
ど派手な塗装を施した、ブラニフ航空のオンボロB727で飛んだことがあり
ます。最初のうちは、ただもう砂漠。1時間居眠りしても、まだ砂漠。
もう1時間寝たら、やっと緑と道路が増えて…どすんと降りたら、給油地
のダラス。「大陸とは、すごいもんだ」と、しみじみ思いました。

 FlightGearでも、4〜8倍速に加速しても、砂漠の広さはやはり、圧倒
的です。呆然としながら、機械的に飛び続けるうち…いつの間にか、だん
だん森林が増え。道路が走り、「枯れていない湖」が見え。町があり。
 目と心に優しい景色が広がって。地平線の向こう、ちらりと見えた青い
線が、もりもりと成長して、ついに太平洋になったときは、心からほっと
しました。
 ケアンズの市街地上空に入り、旋回降下。風下に回り込んで減速。いさ
さか、乱暴な着陸になってしまいましたが…これでひとまず、砂漠とお別
れです。
 いつか、中国からインド方面の、シルクロード沿いを飛んでみたいので
すが。また砂漠に逢いたくなるまでには、少々時間が掛かりそうです。


 ●今後の課題●
 出来れば、FlightGearのGPSについて、もっと知りたいです。
「Add Waypoint」で、中継地を追加していけば、一応飛ぶことは出来ま
すが。例えば「Equipment」の中にある「GPS Settings」という機能は
何のためにあるのでしょうね??

 また天候の設定を、もっとうまく活用できれば、と思います。
「Fetch real weater」機能を、時々利用していますが、あれは離陸時の
天候を決めるだけで、どうも、飛行中の変化はないような気がします。
 メニューの「Weather Scenario」というのが、かなり面白そうですが
まったく使い方が分かりません。解明された方がおられましたら、ぜひ
ご教示をお願い致します。
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