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海鳥の旅飛行艇支援船 オセアニック・ギア号

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なし 海鳥の旅飛行艇支援船 オセアニック・ギア号

msg# 1.4.1.1.1.1.1.1.1.1
depth:
9
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2012-10-4 13:20 | 最終変更
hide  長老 居住地: 兵庫県  投稿数: 634
hideです。
 前回、アフリカ南西端の喜望峰を訪れ、すぐそばのケープタウンに着陸してから、すでに1カ月経ちました。ケープでは、近づく大西洋横断飛行に備えて、航法やカタリナ飛行艇の欠点を、あれこれ洗い出しておりました。ある程度の成果が出ましたので、すっかり見慣れたテーブルマウンテンや、デビルズピークなどの風光明媚な山と海、市街に別れを告げて、ケープタウンから一気に赤道直下まで北上します。

 めざすは赤道(緯度ゼロ)とグリニッジ子午線(経度ゼロ)が交差する、大西洋上の一点。ここで自作の飛行艇支援船「オセアニック・ギア」号と、初の洋上会合を体験します。
 コースは次の通りです。

◎ケープタウン国際空港FACT VOR115.7CTVから194度24nm NDB462CB 33°58'25N-18°36'16E
   ▼309度6.9nm
◎ケープタウン北部の小空港・Ysterplaat空港FAYP 33°54'03S-18°29'54E
   ▼312度9nm
★ケープタウン沖合の島 Robben Island-VOR117.6RIV 33°47'58S-18°21'52E
   ▼349.3度1523.7nm
◎アンゴラの首都 Luanda空港FNLU VOR112.7VNA 08°50'43S-13°14'51E NDB258LU
   ▼324.8度677.2nm
◎赤道付近の孤島 サントメ・プリンシペ共和国 Sao Tome国際空港FPST
 VOR117.3STM NDB330SP 00°22'42N-06°43'01E
   ▼266.8度404nm
△支援船オセアニック・ギア 0°N-0°E
合計 2620.8nm

●飛行艇支援船とは?:
 早い話が、洋上のガソリンスタンドです。
水上機や飛行艇は、広い水面さえあればどこへでも進出可能です。私は仮に空港に行き着けない場合、いざというときは着水して、海岸沿いの都市か集落にビーチング(自力上陸)すれば、給油が可能である…という自主ルールに従って「海鳥の旅」を続けようと思っています。実際、水上機が多く使われた戦前は、新たな空路開拓などの長距離飛行をする際、中継地に選んだ孤島にガソリン缶を発送しておき、小さな港や天然の入り江を利用して、臨機応変に給油する例もありました。しかし大海原の真ん中で島もなく、どうしても航続力が足りない場合は一体、どうするか。
 かつて愛用したピラタスPC7改は、着艦フックはありませんが Nimitz に発着可能でした。しかしカタリナでは無理でしょうし、いつもアメリカの空母を頼るのも、なんだか気が引けます。そこで民間の船を手配して会合する、という手を考えました。空中給油機の海上版が理想ですが、私の技術では作れませんので、本当にただ洋上で、出逢うだけです(^^;)。が…せめて「宗谷」みたいなオレンジ塗装にしたり、ABN(飛行場灯台)を備えて飛行艇サポート専用船のムードを作り、ついでに手を振るポーズの誘導係でも立たせて、再会が楽しみな船にしたい。こんな発想で作ったのが、「投稿画像」でお目に掛けるオセアニック・ギア号です。

 昔の「宗谷」は、ロシア向けに建造された古い耐氷貨物船(のちに海軍特務艦、引き揚げ船、戦後は灯台補給船)を改造した砕氷船ですが、オセアニック・ギアも、/data/Models/Maritime に収録されている、老朽化した雰囲気のトロール漁船が原型です。中央にブリッジと機関室があるスリーアイランダー(三島型)で、ユニオンパーチェスという \‖/ ←こんな格好をしたデリック(起重機)のマストが立って、いかにも昭和時代の代物ですが、ブリッジも機関室も船尾に押し込めた最近の効率一辺倒の貨物船に比べますと、このほうが船らしく思えます。かつてユニオンパーチェスは貨物船のシンボルで、小学生が「汽船の絵」を描くと、マストは必ずこの形でしたが、今では英語でググらないと見つかりません。国内で見られるのは、「コクリコ坂から」の洋上シーンくらいでしょうか。

 オセアニック・ギア号は、AI機として出現しますから、レーダー(Map画面)に映ります。搭載したABNは一般的な「白・緑」ではなく、水上機飛行場を意味する「白・黄」に変更してあります。実を言えば、すでに3月中には出来上がって、神戸空港沖で試験を重ねていたのですが、やっと出番がやってきました。

●天測について:
 久しぶりに天文航法について、ちょっとだけ経過報告します。
本連載の前々回(海鳥の旅ァ砲任蓮▲咼トリア湖でショート・エンパイア飛行艇の気泡六分儀を試しましたが、既にご報告の通り、測位誤差が大きくて使い物になりませんでした。私の不慣れが主な原因だろうと思いますが、その後v280に切り替えたことで万一、何か不具合が生じていては困るので、念のため滑走路に静止した状態で、天測のテストを重ねました。近く行うはずの大西洋横断では、海の真ん中あたりで天文航法に頼る場面も出てきそうです。
 六分儀の代わりに、慣れたフライト・コードラントで星の高度を測定し、天測計算ソフト「Navigator」で緯度経度を出すと、結果は…

 伊丹:    太陽と金星を測定。緯度0.5nm、経度2nmの誤差。非常に優秀です。
 ケープタウン:アルデバランとリゲルを観測。誤差は緯度2.8nm、経度5nm。これまた十分実用範囲。
 エンテベ:  恒星を5個観測。測位誤差は緯度4nm、経度9nmで、ほぼ許容限界。
 カナダのレゾリュート・ベイ:
        落日寸前の太陽高度が0.6度、木星7.36度、金星4.5度と、非常に低い位置の
        天体しか見えず。条件が悪すぎたのか、測位結果は緯度9nm、経度19nmという
        大誤差。実用にはちょっと…ですが、何も無いよりずっとマシ。

 …となりまして、v280環境下でも従来の方法や道具で、基本的に問題ないことが確認できました。ただし飛行中は、さらに観測や計算が難しくなります。天体を利用して緯度経度を求めるには、計算の出発点として自機の推測位置を使いますが、ビクトリア湖で絶不調だった原因の一つは、この推測位置の出し方がまずかったのではないか、と私は考え始めました。

 推測位置は、飛行時間と速度と針路から、推測航法で算出するわけですが、最近利用しているNavigatorはこの点がちょっと不備で、出発地と目的地の緯度経度を入れると、途中通過点の緯度経度を最大100カ所、案分計算で出してくれるだけで、いきなり「ここはどこか」は分かりません。時計を見て、どの通過点の近くにいるか判断しなさいね、というわけです。実際にやってみますと極めて不便で、天測計算も、星座早見画面による索星もしばしば大混乱し、測定すべき星を何度も間違えてしまいました。
 結局私は推測位置のみ、以前自作した天測計算用ワークシートで出すことにしました。観測時刻を入力すると、そのつど風向・風速の補正まで行い、推測位置や残飛行距離・目標修正方位・所要時間などを返す仕組みで、手前ミソながら非常に使いやすく、航法の問題もひとまず道が開けました。

●ケープタウンを出発、軽く天測を試す:
 では2620nmを飛んで、オセアニック・ギア号に会いに行くことにしましょう。
UTCの1249時にケープタウンで起動。雲は2451ftに厚さ750ftのbroken。そして強い向かい風。5000ft以下315度27Kt、10000ft以下は320度27Kt。偏西風帯だから仕方ないかなと思いつつ、METARのサイトを調べると、ナミビアまで北上すれば追い風のようです。アンゴラの首都ルアンダも、西の風6Ktの予報。赤道直下のサントメ島は南南西の風6Ktと…おおむね西寄りなので、当面ケープの風向で針路の修正計算をしておきます。

 1304時エンジン始動。着陸時は夜ですから、レンブラントを使用して1308時離陸。
沖合の Robben Island-VOR上空を通過して、予定針路に定針。高度10000ft、100KIASにセットすると、真大気速度の針は118KTAS。プロペラのピッチを立てて、毎分2600回転から2150まで下げました。燃料流量はエンジン1基あたり62.1gph 372.8pph。ここから残存滞空時間を出すと、16時間5分。航続距離は思ったほど伸びず、1900nmしかありませんが、機体が軽くなれば少し改善されることでしょう。

 落ち着いたところで天測テスト。太陽を取ってみると、自機の推定位置から-5.5nmのところに、位置の線が出ました。悪くない精度です。しかし東方に見えたリゲルケント(恒星)を計ったところ、今度は-36.4nmと大きく外れてがっかり。東西方向に見える星は、どうも測定に誤差が出やすいです。天球は南北に傾いていますので、東や西に見える星は、刻々と高度が変化するからですね。しかし南北の空では、星はほぼ水平に移動していますから、かなり正確に高度角が測れる…ということが最近、分かってきました。
 1540時になって再び太陽高度を測定し、計3本の位置の線で緯度経度を出したら、正解からざっと緯度で13nm、経度で3nmほどのずれでした。まだ誤差が大きすぎますが、洋上飛行では「ないよりずっとマシ」なデータではあります。
 副操縦士のジョージくん(Georgeは本来、オートパイロットを指す米語)に任せて、お休みなさい。

●ルアンダで給油、一気に高速モードに:
 2139時にコクピットへ復帰。離陸後8時間ほど正常に飛んでいます。天測しようとしたら、頭上が雲に覆われてしまいました。以後は無線航法で、NDBやVOR局をモールスで聴き分けながら、さらに北へ。
 いずれ詳しくご報告しますが、カタリナ飛行艇の燃料系統には癖があり、タンクごとの燃料減少率がまちまちで、たまにスライダを再調整して均一化する必要があります。この時も数時間にわたって残量変化を気にしながら飛び続け、そのうち緯度経度ゼロ点まで行くには燃料不足と分かり、アンゴラの首都ルアンダに降りて給油することにしました。

 0244時、着陸灯を使って無事に着陸。滑走路中央から誘導路へ入り、エンジンを停止して満タンに。私も食事に出かけて…0503時に戻って起動したら、ルアンダはちょうど夜明けでした。もう着陸灯は要らないので、レンブラントを切って再起動。この方が色彩とフレームレートが良くなります。15000ftまで上昇し、0525時に空港上空で定針。
 ここからは燃料を惜しまず、ぶっ飛ばします。
130KIASにセットして真大気速度は164KTASをマーク。2710回転からプロペラピッチを立てて2400回転にしたところ、さらに170Ktに上がりました。それでも燃料流量から逆算すると、だいたい12時間、2000nm飛べそうです。更に20000ftに向けて上昇開始。プロペラピッチを戻すと、非力なカタリナでも上昇率800ft/min なら何とか可能です。高度を上げたのは効果てき面。レベルオフすると150KIASまで加速し、真大気速度は204KTASくらいでした。こんなにスピードが出せる飛行機だったとは。推測航法と無線航法で、さらに旅が続きます。

 0725時、サントメのVORが方位だけ入感。チャート代わりのAtlas画面上で、他局との方位線クロスベアリングを行い、現在地は03°09'S-10°06'Eあたりと判明。残りは300nmくらい、約1時間半です。

●サントメ島の思い出:
 0739時、雲の中に入りました。雲の高さや密度が変わると言うことは、METARデータが更新されているわけなので、ほぼ必ず風も変化しています。雲を見ては、マメに風向風速を確認して、針路の修正計算をやり直すのが洋上推測航法のコツです。
 パネルを拡大して計器をにらんでいたら、白くチカッと何度も機内が光りました。雲塊を断続的に通過していて、回りはほとんど見えませんが、やはり雷かな。機械翻訳でMETARが読めるサイト(以下にアドレスを再掲)で調べると、どうもサントメ方面は積乱雲が発生していますので、その電光なのでしょう。
 http://ja.allmetsat.com/metar-taf/index.html

 以後、めまぐるしく天候と風が変わって0845時、突然もやの中から島が現れました。すぐ足下に滑り込んできて、もう空港が目の前。平野や丘陵に広がる耕地に使われた、FlightGearのヨーロッパでよく見る、黄緑系の美しいテクスチャーが目に染みました。アフリカの巨大なギニア湾というより、アイリッシュ海あたりを飛んでいるような気分で、なんだかホッとします。これがサントメ・プリンシペ、赤道直下の火山島の共和国です。北岸の滑走路に向けて降下し、0854時に着陸。しかしオセアニック・ギア号との会合も、光線のいい時間帯に撮影したいので、残念でしたがすぐ離陸しました。

 …一瞬の出会いでしたが、感無量でした。ここは私にとって、「初めて見る追憶の島」です。
遠い昔、小学校の約半分を過ごしたスイスで、友達数人と「航空レースごっこ」に熱中したことがあります。1910年のロンドン=パリ間で、もしクラシック機の大レースが行われていたら…という、某映画の影響ですが、パソコンもマイコンもない時代、私たちの「レース」は、ヒコーキの模型を持って走るマラソン大会、といった趣向でした。道具立ては超簡単でも、イマジネーションは豊富だったので、せっせと世界地図にコースを描き、ざっと距離も計って「庭一周が1000キロ」などとルールを作り、結構熱い日々を送ったのです。

 最後にやったのは赤道一周レースで、スタート・ゴールがサントメ島。理由は、緯度ゼロ・経度ゼロを基点に世界一周がしたかったからで、割に近いサントメ島を「ゼロ点にあることにしてしまおう!」と、勝手に決めた次第です。実世界では、もちろん行ったことはなく。特に映像を見た記憶もありませんが、名前と位置だけは非常に懐かしい…という変な島。仮装現実にせよ、自分で操縦して自分の航法で、何十年も掛かったけれども、とうとうここへやって来たんだな、と思いました。

 島の北岸を飛びながら、何枚も画像を撮り。たおやかな耕地と峰、雲に彩られた海岸に見とれ、ほんの数分後に振り向くと、島はもやに吸い取られて、完璧に消え去っていました。あれは少年の日の幻影か? と思ったほど見事に。

●地球の原点で、オセアニック・ギア号と会合:
 どんどん加速。170KIAS/200KTASも出ましたが、回転計とマニフォルド吸気圧計が振動しています。実世界なら危なそうですが、多分どうということはないでしょう。支援船の会合地点まで1時間37分。
 以後、時間がゆっくり経つようでイライラ。あと30分の距離まで来ても、オセアニック・ギアはレーダーに映りません。どのVORもすでに圏外なので、Route Manager に「0,0」と打ち込んで、GPSで緯度経度ゼロ点へ定針。再びMap画面をつつき回していますと、あったあ!
 確かに「◇」マークと、「Oceanic-Gear」のコールサインが画面に見えました。ズーム4以上の拡大率でないと、Traffic 画像は映らないのですね。まだ50nmくらいありますが2500ftまで降りて、全開のまま167KIASで突進。

 しかし距離20nmを割っても、まだABNも船体も見えません。おっかしいなぁ、と気をもんでいたら、5.3nm先の真正面にやっとABNを視認。オセアニック・ギアです。近づくと、オレンジの船体とグリーンのデッキが、懐かしく目に入りました。赤道とグリニッジ子午線が交差する、地球の緯経度原点の真上に、ぴたりと停船しています。
 ぐるぐる旋回して写真を撮り、ローパスしすぎて危うく海に突っ込むところでしたが、無事着水。神戸沖で練習を重ねた通り、船尾から慎重にアプローチして、どうやら会合成功です。
(文貯さんがバービーちゃんに出逢ったときの気分も、かくや?)

 5.3nmでやっと見えた理由は分かりませんが、神戸沖でもこの程度まで近づかないと、視認不能でした。AI航空機の属性ですと、10000m以内でないと画面表示されないのかな、と想像しています。preferences.xml の設定変更で改善できないかと試しましたが、難しいようです。
 レーダー画像も、Map画面をZoom4以上アップにしないと映らないので、遠距離からワイド画面でサーチすることが出来ません。Zoom4ですと私のパソコンの場合、Map画面を液晶の上下最大幅まで広げても、最大で44nm先の目標しか映りません。せっかくの船が「遠くから見えない」というのは、ちょっと誤算でした。
 次回はさらにアフリカを西に進みます。
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