Atlasの最新版を使うには?
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hideです、たいへんご無沙汰しています。
私事で恐縮ながら、身内にさまざまな変事が相次ぎまして、半月あまり帰省していました。一応ヤマ場を越えたようですので、徐々にFlightGearの空にも戻ってこようと思います。
さっそくですが、FlightGear用ナビソフトのAtlasが、いつの間にか大進化を遂げていることに最近、気付きました。従来は公式サイトのv0.3.0(2005年版)しか知らなかったのですが、FlightGear Build Centre のページには、Ubuntu及びWin32向け最新版の、すごい画面サンプルが載っています。
http://geoffmclane.com/fg/atlas-07.htm#downloads
ざっと見たところ、平面上にトラック(航跡)を描く以外にも、自機の高度・速度・上昇/降下率の変化を任意の倍率でグラフ化したり、NAV-1、2で選択中のVORラジアルを図示する(以上Ubuntu版)など、大幅に機能が強化されています。航法にはもちろん、トラフィック・パターンやSID/STARを飛ぶトレーニングの自己評価などにも、非常に有効だと思われます。
また、私が一番強く感銘を受けたのは、画面表示が一新され、非常にリアルになったことです。NDB局やVOR局などのシンボルマークは、実際のチャート(航空図)と同形式になり。VORにはコンパスローズ(方位盤)が付属したうえ、周波数はもちろん、コールサインもモールス符号入りで記載されました。また空港は規模の大小によって、実物同様にシンボルマークが描き分けられ、交信周波数の一覧表も併記。滑走路にはちゃんと長さ×幅まで表示してあります(以上Win32版)。つまり、この最新版Atlas画面は事実上、本物の区分航空図にそっくりです。これを導入すれば、世界中の航空図がタダで手に入ったも同然。FlightGear航法上の大きな課題が解決してしまうわけでして、つくづく感心しました。
従来のv0.3.0も、基本的な機能は満たしていましたが、FlightGear本体がバージョンアップを重ねるにつれて、まずILSのシンボルマークが滑走路から外れてソッポを向き、その後はVORの局名がダブって読み取り困難になるなど、次第に画面表示が乱れまして、フライトプランの作成時や飛行中、チャート代わりに活用するには、だんだん不便になってきました。
一方でFlightGearにはv2.4.0以降、デフォルトでMap機能が加わりましたが、ご承知のようにFMSの航法画面を模した作りで、IFRチャートに近いものです。基本的には、GPS航法に最適化しておりVOR航法にも使える…といった位置づけです。v2.6.0からはズームボタンも加わって、なかなか優れていますが、地形表示がないので、残念ながら地文航法には使えませんし、緯度・経度の数値もないため、推測航法や天文航法にも役立ちません。そもそも、機体の動きとの連動を解除できませんから、私が長距離飛行で好む「チャートとしてのみ利用し、現在地は自分で航法計算して判断する」という使い方が困難です。ここは何とか新しいAtlasを導入したいものです。
●
という次第で、上記の英文ページから、最新版のatlas-11 その他をダウンロードし、インストールを目指しましたが正直、難物でした。素人向けにインストーラの付いたAtlasは、お馴染みの古いv0.3.0しかなく、その後のバージョンは自分でビルドアップしないといけないのです。
私の知識は、いかんせん「コンパイルという単語は知ってますが、ビルドって何?」という程度のレベルです。取りあえず、上記ページに出てくる「MSVC」という単語をググり、「Visual C++ 2010 Express」の存在を知ってマイクロソフトから入手し、何とかインストールして解説書を買いました。が、前途は多難です。
Atlasには、色々なバージョンがあります。当初は古くても一応動けばいいやと思って、比較的インストールしやすそうな(?)説明のあった、v0.5.0をダウンロード。zipを解凍し、できたAtlas-0.5.0-srcフォルダを…さて、どうすればいいのでしょう。v0.3.0からの類推で、取りあえずFlightGear/bin/win32フォルダの中に入れておき、Visual C++ 2010 Express を起動。メニューバーの「プロジェクト/ソリューションを開く」から、適当に Atlas-0.5.0-src/build/msvc/Atlas.dsw を選んだところ、MSVCは、計5個あるdspファイルを次々とアップグレードしようとしましたが、すべて読み込み不能と表示され、「プロジェクトはアップグレードに失敗しました」とのエラーメッセージが5つ並んで終了。残念です。
試行錯誤の末、やはり最新版の方が、うまく行くのかと思い。Atlas-11を解凍して、幾つも含まれているビルド・セットの一つ(らしいもの。なぜ複数あるか不明)を、適当に選んで読み込んだところ、vcprojファイル(とは何でしょう…理解していません)を5つ、無事にアップグレードしました。が、「ビルドを開始」ボタンを押したところ、しばらく作動した後、「ビルド失敗」と表示して停止しました。無念です。そもそも、こんな操作でいいのでしょうか。
あの素晴らしい、航空図そのままのAtlas画面は、まだまだ仮想空間の雲の彼方です。どなたか、この苦境を脱出する道を教えていただけませんでしょうかm(..)m。非常にムシのいいお話で恐縮至極ですけれども、Win-xp向けの最新版ビルド作業を、代行してくださると一番助かります。また出来上がったものを、どうすればインストールできるのかも、お示し下さると非常に嬉しいのですが…。
■私の環境は以下の通りです:
マウスコンピュータ製ノート
Win-xp Pro SP3
Intel Core i7
Q720@1.60GHz
925MHz 2.99GB RAM
GeForce GT240M
私事で恐縮ながら、身内にさまざまな変事が相次ぎまして、半月あまり帰省していました。一応ヤマ場を越えたようですので、徐々にFlightGearの空にも戻ってこようと思います。
さっそくですが、FlightGear用ナビソフトのAtlasが、いつの間にか大進化を遂げていることに最近、気付きました。従来は公式サイトのv0.3.0(2005年版)しか知らなかったのですが、FlightGear Build Centre のページには、Ubuntu及びWin32向け最新版の、すごい画面サンプルが載っています。
http://geoffmclane.com/fg/atlas-07.htm#downloads
ざっと見たところ、平面上にトラック(航跡)を描く以外にも、自機の高度・速度・上昇/降下率の変化を任意の倍率でグラフ化したり、NAV-1、2で選択中のVORラジアルを図示する(以上Ubuntu版)など、大幅に機能が強化されています。航法にはもちろん、トラフィック・パターンやSID/STARを飛ぶトレーニングの自己評価などにも、非常に有効だと思われます。
また、私が一番強く感銘を受けたのは、画面表示が一新され、非常にリアルになったことです。NDB局やVOR局などのシンボルマークは、実際のチャート(航空図)と同形式になり。VORにはコンパスローズ(方位盤)が付属したうえ、周波数はもちろん、コールサインもモールス符号入りで記載されました。また空港は規模の大小によって、実物同様にシンボルマークが描き分けられ、交信周波数の一覧表も併記。滑走路にはちゃんと長さ×幅まで表示してあります(以上Win32版)。つまり、この最新版Atlas画面は事実上、本物の区分航空図にそっくりです。これを導入すれば、世界中の航空図がタダで手に入ったも同然。FlightGear航法上の大きな課題が解決してしまうわけでして、つくづく感心しました。
従来のv0.3.0も、基本的な機能は満たしていましたが、FlightGear本体がバージョンアップを重ねるにつれて、まずILSのシンボルマークが滑走路から外れてソッポを向き、その後はVORの局名がダブって読み取り困難になるなど、次第に画面表示が乱れまして、フライトプランの作成時や飛行中、チャート代わりに活用するには、だんだん不便になってきました。
一方でFlightGearにはv2.4.0以降、デフォルトでMap機能が加わりましたが、ご承知のようにFMSの航法画面を模した作りで、IFRチャートに近いものです。基本的には、GPS航法に最適化しておりVOR航法にも使える…といった位置づけです。v2.6.0からはズームボタンも加わって、なかなか優れていますが、地形表示がないので、残念ながら地文航法には使えませんし、緯度・経度の数値もないため、推測航法や天文航法にも役立ちません。そもそも、機体の動きとの連動を解除できませんから、私が長距離飛行で好む「チャートとしてのみ利用し、現在地は自分で航法計算して判断する」という使い方が困難です。ここは何とか新しいAtlasを導入したいものです。
●
という次第で、上記の英文ページから、最新版のatlas-11 その他をダウンロードし、インストールを目指しましたが正直、難物でした。素人向けにインストーラの付いたAtlasは、お馴染みの古いv0.3.0しかなく、その後のバージョンは自分でビルドアップしないといけないのです。
私の知識は、いかんせん「コンパイルという単語は知ってますが、ビルドって何?」という程度のレベルです。取りあえず、上記ページに出てくる「MSVC」という単語をググり、「Visual C++ 2010 Express」の存在を知ってマイクロソフトから入手し、何とかインストールして解説書を買いました。が、前途は多難です。
Atlasには、色々なバージョンがあります。当初は古くても一応動けばいいやと思って、比較的インストールしやすそうな(?)説明のあった、v0.5.0をダウンロード。zipを解凍し、できたAtlas-0.5.0-srcフォルダを…さて、どうすればいいのでしょう。v0.3.0からの類推で、取りあえずFlightGear/bin/win32フォルダの中に入れておき、Visual C++ 2010 Express を起動。メニューバーの「プロジェクト/ソリューションを開く」から、適当に Atlas-0.5.0-src/build/msvc/Atlas.dsw を選んだところ、MSVCは、計5個あるdspファイルを次々とアップグレードしようとしましたが、すべて読み込み不能と表示され、「プロジェクトはアップグレードに失敗しました」とのエラーメッセージが5つ並んで終了。残念です。
試行錯誤の末、やはり最新版の方が、うまく行くのかと思い。Atlas-11を解凍して、幾つも含まれているビルド・セットの一つ(らしいもの。なぜ複数あるか不明)を、適当に選んで読み込んだところ、vcprojファイル(とは何でしょう…理解していません)を5つ、無事にアップグレードしました。が、「ビルドを開始」ボタンを押したところ、しばらく作動した後、「ビルド失敗」と表示して停止しました。無念です。そもそも、こんな操作でいいのでしょうか。
あの素晴らしい、航空図そのままのAtlas画面は、まだまだ仮想空間の雲の彼方です。どなたか、この苦境を脱出する道を教えていただけませんでしょうかm(..)m。非常にムシのいいお話で恐縮至極ですけれども、Win-xp向けの最新版ビルド作業を、代行してくださると一番助かります。また出来上がったものを、どうすればインストールできるのかも、お示し下さると非常に嬉しいのですが…。
■私の環境は以下の通りです:
マウスコンピュータ製ノート
Win-xp Pro SP3
Intel Core i7
Q720@1.60GHz
925MHz 2.99GB RAM
GeForce GT240M
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Atlasの最新版を使うには?
(hide, 2012-5-6 13:49)
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Re: Atlasの最新版を使うには?
(toshi, 2012-5-7 23:56)
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Re: Atlasの最新版を使うには?
(hide, 2012-5-8 20:52)
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Re: Atlasの最新版を使うには?
(toshi, 2012-5-11 1:44)
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