logo
ホーム •  フォーラム •  日本語wikiトップ •  アカウント情報 •  サイト内検索 •  新規登録
 ログイン
ユーザー名:

パスワード:


パスワード紛失

新規登録
 メインメニュー
 米国サイト
 オンライン状況
23 人のユーザが現在オンラインです。 (5 人のユーザが フォーラム を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 23

もっと...

ILSにゴースト発見

このトピックの投稿一覧へ

なし ILSにゴースト発見

msg# 1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1
depth:
15
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2012-3-7 0:52 | 最終変更
hide  長老 居住地: 兵庫県  投稿数: 634
Hydeさん。hideです。
 貴重なご指摘・問題提起をありがとうございました。
スイスのザンクトガレン=アルテンハイム空港LSZRは、ILSのグライドスロープ(GS)調整の対象外だったと伺いまして、びっくり仰天しました。
 なぜ私のテストでは、はっきり高度差が出たのか、考えても分かりませんでしたので、改めて同空港で追試を行いました。結論から申し上げれば、Hydeさんのご賢察通り、別の原因が見つかりました。FlightGearのグライドスロープには実物と同様、本来の信号よりも高いところに、ゴースト信号が存在します。

●●4通りの飛行テストを実施:
 追試験は、以下の条件で行いました。
場所:LSZRのRWY-10。(拙宅では表示可能です。でもスイスはBuochs/LSZCが空港リストに出ません)
機体:ピラタスPC-9M改。
天候:快晴無風、気圧は29.92inHgに設定。

 測定方法は、離陸後ILSを受信しながら、バックコースを飛んで約8nmで反転。滑走路に向かってILSに乗り、ギアダウン・フラップ1段・90KIAS保持で、自動アプローチを行いました。この間、GPSで空港(RWY-10の末端)までの距離を計って、距離6nmから接地点まで、ほぼ1nmごとにポーズを掛けて画面コピーを取り、距離と高度を記録しました。距離は0.001nm単位で、また高度測定は1ft単位で、いずれもinternal properties から読み取りました。
 改造後のnav.dat.gzを使った場合と、オリジナルのnav.dat.gzのままで飛行した場合を、それぞれTerrasyncで得たシーナリーと、ダウンロードで得たシーナリーの2条件で試すことにして、計4通りの飛行試験を計画しました。(実際は3通りだけ実施し、最後にほぼ同条件で1回再試験:後述)

 測定結果は、以下のように処理しました。
空港の滑走路標高を、平均で1276ftと見なし、internal properties の indicated-altitude-ft で得た高度数値から標高を引いて、絶対高度(対地高度)を算出。この数値を、滑走路までの距離(nm)をフィートに換算した数値で割り、そのアークタンジェントを求めて度数に変換し、90度から引いて、グライドスロープの角度を観測箇所ごとに出しました。
 実際の測定・計算結果は、次のようになりました。「GS傾斜角」の数値を、ざっと眺めてみてください。

▼テスト1 改造済みnav.dat.gz使用 Terrasyncで取得したシーナリー
距離nm  高度  絶対高度  GS傾斜角
6.033   3774  2498    3.898459725
4.999   3336  2060    3.879934507
3.995   2919  1643    3.872252979
3      2498  1222    3.83535406
1.997   2085  809     3.814459699
1.449   1860  584     3.795015673
1.005   1676  400     3.747820408
0.481   1461  185     3.622033422
-0.027  1280  4       178.6032617(接地点データ。角度数値は無意味)

▼テスト2 改造済みnav.dat.gz使用 ダウンロードで取得したシーナリー
距離nm  高度  絶対高度  GS傾斜角
6.014   3863  2587    4.049616054
5.037   3458  2182    4.078058223
4.997   3440  2164    4.076796078
3.999   3021  1745    4.107749112
3.006   2607  1331    4.167992449
1.991   2181  905    4.278326881
1.5    1981  705    4.423222161
1.002   1776  500    4.694978225
0.483   1560  284    5.527462782
-0.23   1277  1     179.9590007(接地点データ。角度数値は無意味)

▼テスト3 オリジナルのnav.dat.gz使用 ダウンロードで得たシーナリー
距離nm  高度  絶対高度  GS傾斜角
6.01   3879  2603    4.077280621
5.016   3450  2174    4.08011025
4.006   3024  1748    4.107621449
3.004   2606  1330    4.167635115
2.007   2188  912    4.277052606
1.505   1983  707    4.42104221
1.01    1779  503    4.685778211
0.507   1570  294    5.451686008
-0.207   1282  6     179.726673(接地点データ。角度数値は無意味)

 …この試験では、通常のグライドスロープ傾斜角(2.5〜3.0度)よりも、大きな数値が出ています。これは距離データが、ILSアンテナ位置から計ったものではなく、滑走路の手前末端をゼロ点としていることが主原因ではないかと思います。「改造済みnav.dat.gz・Terrasync」の場合より、「改造済みnav.dat.gz・ダウンロード」の場合の方が、グライドスロープは有意に角度が増しています。これはILSアンテナの位置が両シーナリーで大きく異なるためのようです。Terrasync版では、ILSは短い芝生の滑走路に設置されており、着地点は空港の中央寄りになります(ABNが滑走路中央を塞ぐ、いささか異様な作りです)。しかしダウンロード版では、ILSは本来の長い舗装滑走路に設けられ、着地点はずっと手前の位置に来ます。

 また肝心の、「改造済みnav.dat.gz・ダウンロード」と「オリジナルnav.dat.gz・ダウンロード」の比較試験(上記のテスト2と3)では、残念ながら有意な差は出ませんでした。この時点で私は、ちょっと途方に暮れました。

●●ILSのゴースト信号について:
 そこで、鳳文書林から出ている「計器飛行方式」(土屋正興著)でILSの項を参照したところ、ILSには本来のビームの他に、疑似電波が発生する恐れがあること、フロントコース(VORで言うインバウンド)の疑似電波は、グライドスロープの角度が12〜14度の付近で発生することがある、との指摘が見つかりました。
 ネットで調べますと、こうした高い場所に出る疑似電波のことを、英語では upper ghost slopes と呼ぶらしいです。複数形になっているところを見ると、無線の高調波(本来の周波数の整数倍に、疑似信号が現れる現象)みたいに、何通りもあるのでしょうね。となると、私もゴーストを捜してみなくては。

 上記の「テスト3」と同じ条件で、ただし…どんどん急上昇しながら、ILSバックコースの上空でゴーストを捜したところ、予想通り、グライドスロープ指示器に反応がありました。最初は指針が激しく上下して「コースアウトだよ」と警告するのですが、この動きが緩慢になったときに、機首角度を調整して指針を追うと、実際のビームがあるはずの位置よりはずっと高度が高いのに、指針の動揺が収まって、正常なグライドスロープ受信時と全く同じ状態になります。この状態で、やはり距離と高度を記録し、GS傾斜角を求めたのが次のテーブルです。

▼テスト4 オリジナルのnav.dat.gz使用 ダウンロードで得たシーナリーで さらに高空を探す
距離nm  高度  絶対高度  GS傾斜角
4.805   6461  5185    10.07060213
4.064   5693  4417    10.14167042
1.451   2970  1694    10.87651663
0.928   2428  1152    11.54710673
0.505   1973  697     12.79788995

 …この通り、傾斜角が2倍強になっていることが分かります。では、本物のグライドスロープとアッパー・ゴーストを、どうやって見分けたらいいのかと言いますと、前述の教科書には、次の方法が出ています。
          DME表示距離(nm)×300=高度(ft)
 DMEと高度の関係が、おおむねこれに当てはまれば、本物のビームです。幸いFlightGearの場合はずっと簡単で、ゴーストの場合は、オートパイロットでロックすることが出来ません。手動操縦で指針を中央に合わせておき、そっとグライドパス保持をオンにした場合、そのまま保持されれば本物。機首が落っこちて、本物のパスを探しに行ったら、オバケというわけです。なので、投稿画像でご紹介した写真は、すべて手動操縦によるものです。
 またゴースト信号は、空港までの距離が0.5nmを割り、いよいよ接地点に近づくと捕捉できなくなって、計器のグライドスロープ指針が再び上下に激しく動き始め、ロストシグナルを告げます。

 最後に…この現象が、LSZRに特有のバグではないことを確認するため、伊丹でも同様に高空のゴースト捜しを試みましたが、全く同様に発見することができました。となるとこれは、ILSにリアリティーを持たせるための機能でしょうか。これまでは全く気が付きませんでしたので、FlightGearのどのバージョンから存在するのかは不明です。

●●自動着陸について:
 本実験では、試しにタッチダウンまでフレアを掛けなかったのですが、「テスト1」では、大バウンドの予想を覆し、ストンとスムーズに降りました。不思議に思って「テスト2」で再度観察したところ、自動的にフレアしてメインギアから接地し、続いてノーズギアが降りました。現在のピラタスPC-9M改は、グラウンド・エフェクトが入っていませんので、こんなはずはないとびっくり。「テスト3」では機外から眺めたところ、昇降舵が動いて再びフレアが利き、きれいに降りました。無風のためもあり、センターラインのほぼ真っ芯を捉えていて、たぶん…私よりもうまいです。感心しました。

 バウンドさえ覚悟するなら、FlightGearではかなり以前から、無風ですと自動で降りることが可能でした。しかしv260では、とうとう機体の種類を問わず利用できる自動フレア機能が付いたのでしょうか。オートランドのお話は777だけかと思っていましたので、ならば誠に感激です。伊丹でも再実験しましたが、軽い横風環境で、見事に降りました。
投票数:0 平均点:0.00

投稿ツリー

  条件検索へ


 検索

高度な検索
 新しい登録ユーザ
iselitavu 2019-11-17
ucybaqiz 2019-11-17
odaqo 2019-11-16
evawudyl 2019-11-16
ymapub 2019-11-16
liamalger 2019-11-16
dentistry 2019-11-16
yfiga 2019-11-16
jesicawang 2019-11-16
qufuzuj 2019-11-16
 最近の画像(画像付)
植生図を利用した北... (2019-6-16)
植生図を利用した北...
空が真っ暗に (2019-5-18)
空が真っ暗に
植生図を使用した富... (2019-4-15)
植生図を使用した富...
春の嵐METAR回復 (2019-2-23)
春の嵐METAR回復
FlightGear 2018.3.2... (2019-2-14)
FlightGear 2018.3.2...
Powered by XOOPS Cube 2.1© 2001-2006 XOOPS Cube Project
Theme designed by OCEAN-NET