Re: textureを使用しない新規開発機体が白っぽくなる。
toshi
投稿数: 1540
zero1962さん、こんばんは。
toshiです。ご無沙汰しております。
FlightGear v1.9.1(2009-1-25リリース)とv2.0.0(2010-2-25リリース)の色合いの違いに、一つ思い当たる点があったので調べてみました。
テクスチャを使わない場合、物体の色はその3Dオブジェクトのacファイルで定義していると思うのですが、実は色を決めるパラメータは1つではなく複数あります。
http://wiki.flightgear.org/AC_files:_Basic_changes_to_textures_and_colors
に解説とサンプル(ページ右側の絵)がありますが、今回重要なのはrgb(拡散反射光)とamb(環境光)の2つです。
v1.9.1まではacファイル中のamb(環境光)の値は無視し、rgb(拡散反射光)の値を環境光にも代用して内部で処理していたようです。
v2.0.0からは、acファイル中のamb(環境光)の値も正しく処理するようになったようです。
つまり、ambに正しい値を設定しないと、変な色合いで見えてしまう可能性があります。
もし、手元のacファイルに
のように書かれていて、この材質(ac3dmat1)がオブジェクト外形に使われている場合には、
v1.9.1: 拡散反射光も環境光も青(rgb 0 0 1)
v2.0.0: 拡散反射光の青(rgb 0 0 1)+環境光の白(amb 1 1 1)
を反映した色合いでオブジェクトの外形が見えるはずです。
手っ取り早い修正方法は、「rgb値をamb値にコピーする」ことです。
つまり、
のようにamb値を修正すればとりあえずv2.0.0でも青く見えるようになると思います。
もしこだわるなら、いろんな時間帯における照明条件で自然に見えるようamb値をチューニングすることも出来ると思いますが、基本的にはrgb値を一律に一定割合(例えば0.8倍)減らした値をamb値に設定することになると思います。
また、Blenderを使って修正したいオブジェクトを選択することで、材質の名前(ac3dmat1など)を確認することが出来ます。
しかしBlender上でamb値を設定する方法は分かりませんでした。
以下、v2.0.0での色合いの違いに関して調べる上でとっかかりとなった記事です。
2009-5-24付けのTatさんの投稿記事「RV-6A 更新 (2009/5/24)」より引用:
FlightGear-develメーリングリストの記事「Re: [Flightgear-devel] [RFC] ac3d and materials」より引用:
toshiです。ご無沙汰しております。
FlightGear v1.9.1(2009-1-25リリース)とv2.0.0(2010-2-25リリース)の色合いの違いに、一つ思い当たる点があったので調べてみました。
テクスチャを使わない場合、物体の色はその3Dオブジェクトのacファイルで定義していると思うのですが、実は色を決めるパラメータは1つではなく複数あります。
http://wiki.flightgear.org/AC_files:_Basic_changes_to_textures_and_colors
に解説とサンプル(ページ右側の絵)がありますが、今回重要なのはrgb(拡散反射光)とamb(環境光)の2つです。
v1.9.1まではacファイル中のamb(環境光)の値は無視し、rgb(拡散反射光)の値を環境光にも代用して内部で処理していたようです。
v2.0.0からは、acファイル中のamb(環境光)の値も正しく処理するようになったようです。
つまり、ambに正しい値を設定しないと、変な色合いで見えてしまう可能性があります。
もし、手元のacファイルに
MATERIAL "ac3dmat1" rgb 0 0 1 amb 1 1 1 emis 0 0 0 spec 0.502 0.502 0.502 shi 10 trans 0
v1.9.1: 拡散反射光も環境光も青(rgb 0 0 1)
v2.0.0: 拡散反射光の青(rgb 0 0 1)+環境光の白(amb 1 1 1)
を反映した色合いでオブジェクトの外形が見えるはずです。
手っ取り早い修正方法は、「rgb値をamb値にコピーする」ことです。
つまり、
MATERIAL "ac3dmat1" rgb 0 0 1 amb 0 0 1 emis 0 0 0 spec 0.502 0.502 0.502 shi 10 trans 0
もしこだわるなら、いろんな時間帯における照明条件で自然に見えるようamb値をチューニングすることも出来ると思いますが、基本的にはrgb値を一律に一定割合(例えば0.8倍)減らした値をamb値に設定することになると思います。
また、Blenderを使って修正したいオブジェクトを選択することで、材質の名前(ac3dmat1など)を確認することが出来ます。
しかしBlender上でamb値を設定する方法は分かりませんでした。
以下、v2.0.0での色合いの違いに関して調べる上でとっかかりとなった記事です。
2009-5-24付けのTatさんの投稿記事「RV-6A 更新 (2009/5/24)」より引用:
7. 最新のCVS版への対応
最新の CVS版 では周辺の色を 3Dモデルから取得するようになっています。
現在の RV-6A をCVS版で実行すると機体が全体的に暗めになり、計器の色は変になります。これを修正する為に、各 .ac ファイルのマテリアル定義の周辺色 (amb)を、材質の色の80% の色にするようにしました。材質の色が白 (r,g,b = 1.0, 1.0, 1.0) とすると、amb = (0.8, 0.8, 0.8) となります。ごく薄めの灰色ですね。
FlightGear-develメーリングリストの記事「Re: [Flightgear-devel] [RFC] ac3d and materials」より引用:
The ambient part (amb in the ac file) in the ac files is just ignored and set
to
the diffuse (rgb in the ac file) color part by the post processing step.
So, all models with a different ambient color than the diffuse color will look
different. It appears to me that some models have a very dark ambient color and
this appear very dark on that side that points away from the sun.
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textureを使用しない新規開発機体が白っぽくなる。
(zero1962, 2011-4-17 21:15)
- Re: textureを使用しない新規開発機体が白っぽくなる。 (takehiro, 2011-4-17 21:37)
- Re: textureを使用しない新規開発機体が白っぽくなる。 (sambar, 2011-4-17 21:37)
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Re: textureを使用しない新規開発機体が白っぽくなる。
(zero1962, 2011-4-17 22:39)
- Re: textureを使用しない新規開発機体が白っぽくなる。 (sambar, 2011-4-18 20:29)
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Re: textureを使用しない新規開発機体が白っぽくなる。
(zero1962, 2011-4-19 19:52)
- Re: textureを使用しない新規開発機体が白っぽくなる。 (toshi, 2011-4-20 1:33)
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(zero1962, 2011-4-20 20:42)
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(toshi, 2011-4-21 0:56)
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- Re: textureを使用しない新規開発機体が白っぽくなる。 (toshi, 2011-4-22 1:19)
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(toshi, 2011-4-21 0:56)
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(zero1962, 2011-4-22 21:18)
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Re: textureを使用しない新規開発機体が白っぽくなる。
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