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新しいブロンコ3種でブラジルを南下

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通常 新しいブロンコ3種でブラジルを南下

msg# 1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1
depth:
69
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2008-5-5 0:39
hide  長老 居住地: 兵庫県  投稿数: 650
hideです。ご無沙汰いたしました。

 先日、ブロンコ改の作動不良について、本スレッドでご指摘を頂きました折り、少々遅まきながら、私がこれまで飛ばしたことのなかった、新バージョンのOV-10ブロンコが3種、すでに公開されていることを知りました。そこで今回は、これに試乗しながらブラジル東岸を南下して、世界一周の旅を続けます。

 現行のブロンコも前モデルと同様、CDF(カリフォルニア州消防局)仕様やNASAの研究機仕様、USAFE(米空軍欧州派遣軍)仕様の3種があります。残念ながら搭載機器の使い方がよく分からず、簡単なインプレッションになったことをお断りします。フライトプランは、以下の通りです。VORとNDBをたどる、オーソドックスな電波航法をメインにしました。

■ナタール=リオデジャネイロ=サントスの旅■
※磁気偏差=全域で偏西23度。
以下すべて磁気方位。
カッコ内=VOR・NDB周波数、*/*=滑走路方位。

◎ナタール・Augusuto Severo空港SBNT
(114.30 400)
   ▼189度76nm
◎プレジデンテ・カストロ・ピノ空港SBJP
(320)
   ▼201度58nm
◎レシフェ国際空港SBRF(18/36)
(116.90 380)
   ▼234度97nm
◎ゾモ・ドス・パルマレス空港SBMO
(115.10 340)
   ▼243度116nm
◎サンタマリア空港SBAR(11/29)
(112.00 355)
   ▼235度137nm
◎サルバドール空港SBSV(10/28)
(116.50 240)
   ▼222度121nm
◎イリェウス空港SBIL(305)(11/29)
   ▼208度97nm
◎ポルト・セグロ空港SBPS(385)
   ▼210度73nm
◎カラヴィエラス空港SBCV(116.00 365)(06/24)
   ▼223度166nm
◎ヴィトリア空港SBVT(115.50 350)(05/23)
   ▼236度150nm
◎マカエ空港SBME(112.70 240)
   ▼273度87nm
◎リオデジャネイロ
 アントニオ・カルロス・ジョンビン空港SBGL
(113.00=遠い 330)(10/28 15/33)
   ▼280度182nm
◎サンパウロ・グァルルフォス空港SBGR
(116.00 240)(09/27)
   ▼184度31nm
◎サントス空港SBST(375)(17/35)
総計1392nm、6時間58分(200Kt)

 ブラジル東端のナタール空港は、気温25度、高度2200ftに雲量がスキャタードの上天気。ブラジルはそろそろ冬ですが、さすが低緯度で気温が高いですね。風速は全高度域でゼロ。赤道無風帯というやつでしょうか。

●手動操縦で消防機を飛ばす:
 OV-103兄弟のうち、まず消防仕様機を始動。武装なしの民間機で、恐らく山火事の観測などに使うのでしょう。以前はパネルがなかったのですが、現行モデルでは、旧モデルの軍用仕様と同じHSI(コンパス兼VOR/ILS/NDB指示器)などを備え、新たにレーダーと航法パネルが加わりました。

 まずHeading Bugを、最初の航程の189度にセットして離陸。ノーマル仕様では、フルスロットルでも200Ktがやっとです。実機の最高速は240Ktくらいで、ブロンコ改は更に10Ktくらいは出ますから、「遅いなあ」という印象です。しかし倍速モードでは、旧型で顕著だった、ピッチ方向の不安定がきれいに解消され、ブロンコ改と同様に飛びやすくなりました。
 しかし困ったことに本機は、オートパイロットがメニューバーから操作できません。ショートカットも、ウイングレベラー(Ctrl+w)に進路保持(Ctrl+h)、高度保持(Ctrl+A)が軒並み不作動。メニューバーから使えるはずの、True Headingモードも無効です。これはどうやら、新設の航法パネルを使ってもらいたい設計のようですが、ちょっと不親切ですね。

 取りあえずレシフェまで、フルマニュアルで操縦しました。トリムを慎重に調節し、7000ft付近で安定させましたが、途中で乱気流もあって、134nmに及ぶ手動飛行は少々くたびれました。眼下は地平線まで耕地が続いていました。
 この機体には、大きなレーダー画面があるのですが、残念ながら不作動のようです。幸いHSIは完全に作動し、航法は楽です。プレジデンテ・カストロ・ピノ空港のNDBを保持し、途中からレシフェ空港VORを捉えて接近。DMEも、いい感度で入ります。

     ○

 さてレシフェへ最終進入です。オートスロットルが使えないので、速度を慎重に監視し、一呼吸早めにフラップを降ろして、かなり大きな降下角で気速を維持しつつ、旋回しながら着地点へ。ラウンドアウト後の水平飛行を、長めに取って減速を待ち、そっと降ろしました。以前のブロンコと比べ、軽負荷でもロール方向の操縦がやや重く感じられ、ファイナル・アプローチの難易度は、少しだけ上がった気がします。燃料使用量は約800ポンドでした。私の改造機よりパワーが少ない分、スロットルを大きく開いたせいか、少し燃費が悪くなっています。
(注:ラウンドアウトとは、最終降下姿勢から、滑走路すれすれの水平飛行に移行する引き起こし。いわゆるフレアは、厳密にはこの後の、失速=着地のための引き起こしを言うのだそうです)

●レーダーが使えるNASA仕様機:
 次の区間は、NASA仕様機を試しました。レシフェを14時半に離陸。170度の風約2Kt。雲は2000ftにスキャタードです。

 本機は、機首と両翼に大きなピトー管があり、精密な空力試験をする研究機のようです。(機首の特大ピトー管は、空中給油プローブかと思いましたが、違うようですね)
 コクピットの仕様は、オートパイロットを含めて消防機とそっくりですが、NASA機はレーダーが作動します。この空域はAI機がいないので何も映りませんが、サンフランシスコでテストすると、空中の他機や沖合の空母などが、にぎやかにプロットされます。受像レンジも広範囲に調節可能ですから、マルチプレイに使うと、他機と会合するのに便利かも知れません。

 また本機は消防仕様機と同様、パネルの右左に分かれて、オートパイロットの操作パネルがあります。右の複雑なパネルは結局、使い方が分かりませんでした。左の簡易パネルは、オンにすると現針路を自動保持し、矢印キーのクリックにより、機首方位を変えられるようですが…これもまだよく分かりません。機体デザイナーの皆さんは、マニュアル執筆まで手が回らないのでしょうが、宝の持ち腐れですので、詳細な説明を読みたいところです。

 ともかくVORを頼りに、よく分からない針路保持機能を使って、サンタマリア空港まで進出。スムーズな着地でしたが、主滑走路の中央部に、なぜかILSの局舎があって驚きました。今回は巡航速度を190Ktに落としたので、急に燃費が良くなりました。

●空挺降下も可能…ギミックどっさり空軍仕様:
 お次は軍用の、USAFE仕様機に乗り換えます。
 パネルが独自設計で、大きくて視認性のよいHSIがあり、オートパイロットもメニューバーから操作可能で、快適に巡航できます。またHSIに加え、クロスポインタ指示器(ILSのローカライザと、グライドパスの針が十文字に交差した計器)が使えて便利です。欠点は、HSIの針が真上を指すと、盤面のDME表示と重なって、数値が読みにくいこと。針も数字も白なので、DMEの数字を黄色く塗ったところ、ずいぶん読みやすくなりました。

 この機体は武装しており、兵装パネルのスイッチを「DROP」や「FIRE」にセットすると、スペースキーでMk84爆弾2発とポッド入りの対地ロケット弾が投射できます。ロケット弾は、1発撃ちと斉射の切り替えが可能。曳光弾500発入りの機銃4挺は、キーボードからは作動しませんが、トリガー付きスティックを使えば、撃てるのではないかと想像します。また機外タンクがあるので、航続力は長くなっています。

 ここまでは旧モデルと同じですが、現行機には新たに、空挺隊の兵士を5名乗せて、パラシュート降下させる機能が加わりました。メニューに新設された「OV10」を開くと、燃料の分量や、機外兵装の選択が可能で、「5 Paratroopers」にチェックを入れますと、空挺の兄ちゃんが5人乗り込みます。飛行中に「j」キーを押すと、ゼロ秒開傘索を使って、瞬時にパラシュートを開いて降下していきます。各隊員は、接地の瞬間に画面表示から消えますが、それまでは、ゆったりした降下を観賞できますので、着地点の精度を競うような遊びも可能。これを民間仕様に改造し、真っ赤なパラシュートを付けたジャンパーが飛び降りるようにしたら…などと空想が拡がります。

 1535時、イリェウス空港に着陸。片田舎の小飛行場という印象です。サントスまでは、まだ686nmも残っています。

●やっぱり、ブロンコ改が好き:
 こうして3機を乗り継いで、ブラジルの旅を楽しみましたが、USAFE仕様機を使った航程では、あちこちでNDBが受信できませんでした。機体側の問題なのかどうか確かめるため、手慣れたブロンコ改に乗り換えて、再びサンタマリア空港から飛び直すことにしました。やはりあちこちでNDBの不感があり、どうやらブラジル空域のマップには若干、欠陥があるようです。
 ところで、パワーアップしたブロンコ改は、やはり強力で快適です。また航法計器の読みやすさは、どの現行ブロンコもしのぎます。高度4000ftを、240Ktでぐんぐん飛び続け、途中から5倍速に上げて快調に巡航。使えるVORを乗り継ぎながら、広い耕地や大きな河口を飛び越え、やがてカラヴィエラス空港が視界に入りました。1533時、北東方面から進入し、ふわりと接地しました。うーん、航続力は長いし飛ばしやすいし、これはやっぱり優秀機。などと…つい、一人で悦に入る私でした(^^;)。

●FlightGear航法の革命、daytime.nasを装備:
 ここで、Tatさんにお作り頂いたdaytime.nasを実装。これで倍速モードでも、パネルの時計が経過時間に同調します。これは非常にありがたいことですね。日を改めて、補助タンク搭載の旧ブロンコ改で、カラヴィエラスから旅を続けました。

 カラヴィエラス空港の離陸時、風は3000ft以下が300度10Kt、6000ft以下が310度20Kt。ほぼ快晴ですが、推測航法の精度を試すため、5000ftにブロークンの雲を出して、やや視界を悪化させました。風向風速に基づいて針路の補正計算を行い、航法無線のセットを終えてエンジン始動、1458離陸。
 やはり空港のDMEが受信できず、VORがNDB並みにしか使えないのは残念です。滑走路から1分間直進し、リバーサル・ディパーチュアを行い、空港上空で予定針路に乗せました。次の中継地点・ヴィトリア空港の到着予定は1537時です。

 3Dクラウドの合間に、下弦の月が見え隠れする雲海上を、快調に飛行。途中でNDBのホーミング角度を微調整し、やがてヴィトリアVORを捉え、1533時に空港の真上に到着。予定より4分(1割)も早かったのは奇妙ですが、かつてタスマニア海や太平洋を飛んだときも、しばしば同様の現象がありました。理由は分かりませんが…まあ、早めに空港を探せば済むことです。
 以下、予定到着時刻と時計をきちんと見比べながら、無線を補助に使った推測航法を続行。Tatさんのnasのお陰で、航法が一段と深みを増して、まずます面白くなりました。
 ふと見上げると、太陽が北の空に輝いています。南半球を飛んでいるんだなあ、と実感する一瞬ですね。

 あと5分で、リオデジャネイロ到着の予定。雲の下へ降りると…どんぴしゃり、大規模な市街地が眼下に広がりました。素晴らしい眺めの湾を横断し、対岸の半島にあるアントニオ・カルロス・ジョンビン空港へ最終進入。なかなか立派な大空港で、エプロンまでタキシングすると遠いので、誘導路へ降りることにしました。空港の境界線すれすれに教会が建っていて、少し気になったものの、ナイスランディング。燃料の残りは、補助タンクに2796Lbs、機内タンクの2772Lbsは手つかずのままでした。

     ○

 旧首都のリオは、さすがに大都会で、東西50nm余りの都市圏に7つも飛行場があります。ブラジルには農業機から軍用機まで、かなり国産機がありますが、リオには「アエロクラブ・ノヴァ・イグアク」という小空港もあるので、古くからお金持ちがいて、アマチュアを含む航空活動が盛んだったのでしょう。

 休憩後、外部タンクを外して再び離陸。軽い機体を駆って南下し、湾口を見物しましたが、アーモンドが突っ立ったような独特の山「パン・デ・アスカル」は、残念ながら再現されていませんでした。市街地背後のコルコヴァードの丘にも、有名な巨大キリスト像はなく、ちょっと残念。湾口のサントス・デュモン空港にタッチアンドゴーを行い、ジョンビン空港に帰還しました。
 FlightGearは当然ながら、緯度に応じて太陽の高度を変えます。ここ南国の空の青さは、澄んだ深い青みをたたえ、強い陽光を受けたブロンコ改の白い機体も、ちょっと眩しく見えるようです。
 予定のサントスはまだですが、少々疲れたので、ここでお休み。次回はさらに南下を続けます。
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