T-4 製作記 - Step3 フライトモデルの作成 (3)
Tat
投稿数: 375
T-4.xml の更新を続けて行きます。前半を書いていて思ったのですが、いちいちメートルをフィートやインチに変換するのは面倒ですね。やっぱり単位をインペリアルではなくメトリックにしておけば良かったと痛感しています... 皆さんはAeromatic で単位をメトリックに指定しておきましょう。
** ground_reactions タグ
ランディングギアについて記述するタグの集合です。沢山のタグを含んでいますが、今回変更すべき箇所は <contact type="BOGEY"> タグ内のギアの位置情報のみです。"NOSE," "LEFT_MAIN," "RIGHT_MAIN" にそれぞれのタイヤの接地座標を記述します。
<contact type="STRUCTURE"> の項目はコメントアウトしておいて問題ありません。
** propulsion タグ
エンジンに関する記述を行います。T-4 ではエンジンが2基あるので、このタグ内で2つの engine タグを記述します。
*** engine タグ
file 属性 に Aeromatic で作成したエンジン名(JSBSim はこれに .xml を付けてエンジンファイルにアクセスします。)を指定します。T-4 の場合は F3-IHI-30.xml ですので F3-IHI-30 を指定します。
*** location タグ
エンジンの重心位置を記述します。レシプロエンジンの場合はプロペラから少し後方になります。ジェットエンジンの場合はノズルの位置とエンジンの大きさとから推定することとなります。推定が難しい場合は吸気口とノズルの中心から1-2m 前方を指定しましょう。
*** orient タグ
推力線の傾きをpitch, roll, yaw の角度でそれぞれ指定します。ジェットエンジンの場合、X軸の後方が推力線の向きになりますから、そこからの角度となります。仕様がなければ 全て 0.00 で構いません。
*** thruster タグ
推力発生装置(プロペラやジェットエンジンのノズル)に関する設定を行います。
ジェットエンジンの場合は file 属性に "direct" と書き、Engines フォルダに direct.xml というファイルを作成します。
<?xml version="1.0"?>
<!--
Thrust is computed directly by the engine
-->
<direct name="Direct">
</direct>
*** feed タグ
エンジンに燃料を送り込む燃料タンクの番号を指定します。<feed>0</feed>とすれば tank 0 から燃料が注入されることになります。このタグを複数記述する事も可能です。
** tank タグ
燃料タンクの3Dモデル上の座標とタンク番号、容量を指定します。T-4の場合、以下のようになります。capacity や contents は最大容量を示しています。実際の搭載燃料容量は T-4-set.xml で指定します。
<tank type="FUEL" number="0">
<location unit="IN">
<x> -27.55 </x>
<y> 10.00 </y>
<z> -11.81 </z>
</location>
<capacity unit="LBS"> 2000.00 </capacity>
<contents unit="LBS"> 1820.00 </contents>
</tank>
</propulsion>
*** Flight_control タグ
揚力、抗力などの空力データの集合です。ここを記述するには Xfoil や Digital Datcom+ などの解析ツールが必須です。また翼断面の形状や表面の粗さ等、多くの技術情報が必要となります。現時点ではこのままにしておきましょう。
T-4 では2007/12/27の段階でブルーインパルスのデモ飛行のデータ(書籍から得られた情報)に近づける為に、最高速度と音速付近での抗力、ピッチ方向に対する揚力を若干変更しています。しかしながら正確である保証はありません。
ある程度はブルーインパルスのデモ飛行に近い動きをするようになって来たので、当たらずとも遠からずというところでしょうか。しかし、これらのパラメタに手を出すと、多大な労力と時間を費やします。川崎重工の方からデータを入手できれば嬉しいのですが、残念ながら誰にコンタクトすればいいかまでは判りません。論文でも調査してコンタクト先を探してみたいですね。
ちなみに、12/24にリリースした機体は燃料が多すぎますので、上昇がもっさりしすぎています。
T-4 2007-12-27 版を入手してください。
** ground_reactions タグ
ランディングギアについて記述するタグの集合です。沢山のタグを含んでいますが、今回変更すべき箇所は <contact type="BOGEY"> タグ内のギアの位置情報のみです。"NOSE," "LEFT_MAIN," "RIGHT_MAIN" にそれぞれのタイヤの接地座標を記述します。
<contact type="STRUCTURE"> の項目はコメントアウトしておいて問題ありません。
** propulsion タグ
エンジンに関する記述を行います。T-4 ではエンジンが2基あるので、このタグ内で2つの engine タグを記述します。
*** engine タグ
file 属性 に Aeromatic で作成したエンジン名(JSBSim はこれに .xml を付けてエンジンファイルにアクセスします。)を指定します。T-4 の場合は F3-IHI-30.xml ですので F3-IHI-30 を指定します。
*** location タグ
エンジンの重心位置を記述します。レシプロエンジンの場合はプロペラから少し後方になります。ジェットエンジンの場合はノズルの位置とエンジンの大きさとから推定することとなります。推定が難しい場合は吸気口とノズルの中心から1-2m 前方を指定しましょう。
*** orient タグ
推力線の傾きをpitch, roll, yaw の角度でそれぞれ指定します。ジェットエンジンの場合、X軸の後方が推力線の向きになりますから、そこからの角度となります。仕様がなければ 全て 0.00 で構いません。
*** thruster タグ
推力発生装置(プロペラやジェットエンジンのノズル)に関する設定を行います。
ジェットエンジンの場合は file 属性に "direct" と書き、Engines フォルダに direct.xml というファイルを作成します。
<?xml version="1.0"?>
<!--
Thrust is computed directly by the engine
-->
<direct name="Direct">
</direct>
*** feed タグ
エンジンに燃料を送り込む燃料タンクの番号を指定します。<feed>0</feed>とすれば tank 0 から燃料が注入されることになります。このタグを複数記述する事も可能です。
** tank タグ
燃料タンクの3Dモデル上の座標とタンク番号、容量を指定します。T-4の場合、以下のようになります。capacity や contents は最大容量を示しています。実際の搭載燃料容量は T-4-set.xml で指定します。
<tank type="FUEL" number="0">
<location unit="IN">
<x> -27.55 </x>
<y> 10.00 </y>
<z> -11.81 </z>
</location>
<capacity unit="LBS"> 2000.00 </capacity>
<contents unit="LBS"> 1820.00 </contents>
</tank>
</propulsion>
*** Flight_control タグ
揚力、抗力などの空力データの集合です。ここを記述するには Xfoil や Digital Datcom+ などの解析ツールが必須です。また翼断面の形状や表面の粗さ等、多くの技術情報が必要となります。現時点ではこのままにしておきましょう。
T-4 では2007/12/27の段階でブルーインパルスのデモ飛行のデータ(書籍から得られた情報)に近づける為に、最高速度と音速付近での抗力、ピッチ方向に対する揚力を若干変更しています。しかしながら正確である保証はありません。
ある程度はブルーインパルスのデモ飛行に近い動きをするようになって来たので、当たらずとも遠からずというところでしょうか。しかし、これらのパラメタに手を出すと、多大な労力と時間を費やします。川崎重工の方からデータを入手できれば嬉しいのですが、残念ながら誰にコンタクトすればいいかまでは判りません。論文でも調査してコンタクト先を探してみたいですね。
ちなみに、12/24にリリースした機体は燃料が多すぎますので、上昇がもっさりしすぎています。
T-4 2007-12-27 版を入手してください。
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投稿ツリー
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T-4 製作記
(Tat, 2007-12-18 1:21)
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T-4 製作記 - 機体パッケージについて
(Tat, 2007-12-18 8:39)
-
T-4 製作記 - 作業手順
(Tat, 2007-12-18 21:15)
-
T-4 製作記 - Step1: 資料収集
(Tat, 2007-12-18 22:19)
-
T-4 製作記 - Step2: ラフな3Dモデル作成
(Tat, 2007-12-20 12:37)
-
T-4 製作記 - Step3: フライトモデルの作成 (1)
(Tat, 2007-12-20 23:17)
-
T-4 製作記 - メリークリスマス
(Tat, 2007-12-24 16:27)
-
T-4 製作記 - Step3 フライトモデルの作成 (2)
(Tat, 2007-12-27 1:51)
-
T-4 製作記 - Step3 フライトモデルの作成 (3)
(Tat, 2007-12-27 11:17)
-
T-4 製作記 - Coffee Break
(Tat, 2007-12-27 11:41)
-
T-4 製作記 - Coffee Break (2) Yasim モデルのチューニング
(Tat, 2007-12-29 1:26)
-
Re: T-4 製作記 Step4: 機体設定ファイル作成
(Tat, 2007-12-29 1:50)
-
T-4 製作記 Step5: テストフライト
(Tat, 2008-1-10 19:34)
-
T-4 製作記 Step6: 詳細な3Dモデルの制作 (その1)
(Tat, 2008-1-30 1:48)
- T-4 製作記 Step6: 詳細な3Dモデルの制作 (その2) (Tat, 2008-2-1 1:23)
-
T-4 製作記 Step6: 詳細な3Dモデルの制作 (その1)
(Tat, 2008-1-30 1:48)
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T-4 製作記 Step5: テストフライト
(Tat, 2008-1-10 19:34)
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Re: T-4 製作記 Step4: 機体設定ファイル作成
(Tat, 2007-12-29 1:50)
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T-4 製作記 - Coffee Break (2) Yasim モデルのチューニング
(Tat, 2007-12-29 1:26)
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T-4 製作記 - Coffee Break
(Tat, 2007-12-27 11:41)
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T-4 製作記 - Step3 フライトモデルの作成 (3)
(Tat, 2007-12-27 11:17)
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T-4 製作記 - Step3 フライトモデルの作成 (2)
(Tat, 2007-12-27 1:51)
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T-4 製作記 - メリークリスマス
(Tat, 2007-12-24 16:27)
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T-4 製作記 - Step3: フライトモデルの作成 (1)
(Tat, 2007-12-20 23:17)
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T-4 製作記 - Step2: ラフな3Dモデル作成
(Tat, 2007-12-20 12:37)
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T-4 製作記 - Step1: 資料収集
(Tat, 2007-12-18 22:19)
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T-4 製作記 - 作業手順
(Tat, 2007-12-18 21:15)
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フライトモデルの修正
(Tat, 2008-6-22 10:43)
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Re: フライトモデルの修正
(hide, 2008-6-24 12:28)
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Re: フライトモデルの修正
(Tat, 2008-6-26 12:51)
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Re: フライトモデルの修正
(hide, 2008-6-27 11:42)
- Re: フライトモデルの修正 (sambar, 2008-7-25 1:22)
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Re: フライトモデルの修正
(hide, 2008-6-27 11:42)
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Re: フライトモデルの修正
(Tat, 2008-6-26 12:51)
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Re: フライトモデルの修正
(hide, 2008-6-24 12:28)
- Re: T-4 製作記 (Tat, 2008-7-20 6:07)
- Re: T-4 製作記 (Tat, 2008-10-18 7:00)
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Re: T-4 製作記
(Tat, 2012-7-21 13:02)
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Re: T-4 製作記
(Hyde, 2012-7-21 22:21)
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Re: T-4 製作記
(Tat, 2012-7-22 10:47)
- Re: T-4 製作記 (Hyde, 2012-7-22 11:18)
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Re: T-4 製作記
(Tat, 2012-7-22 10:47)
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Re: T-4 製作記
(Hyde, 2012-7-21 22:21)
- Re: T-4 製作記 (kozenigata, 2012-7-31 21:56)
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T-4 製作記 - 機体パッケージについて
(Tat, 2007-12-18 8:39)