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utaco もっと...

Re: 手探り航法・旅日記

このトピックの投稿一覧へ

通常 Re: 手探り航法・旅日記

msg# 1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1
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82
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2007-10-4 10:21
hide  長老 居住地: 兵庫県  投稿数: 650
hideです。
 先日のマルチプレイは、楽しそうでしたね。私も今度は参加したかったのですが、仕事が入ってダメでした。そのうちぜひ仲間に入れてください。(tetsuさん、先日の、うっかり二重投稿を消してくださって、ありがとうございました)(^^;)

     ○

 さて、私の西回り世界一周(と言いますか、北半球一周?)は前回、中国・新疆ウイグル自治区の烏魯木斉(ウルムチ)Diwopu空港に、到着したところまででした。
 今回は、まずオプショナルツアーとして、ここから東南へ100nmほどのところにある、トルファン盆地へ往復したのち、旧ソ連(現・独立国家共同体)のカザフ共和国へ長距離移動し、バイコヌール宇宙基地を上空から眺め、カスピ海沿岸まで進出します。

 また先日来、特に山岳飛行でパソコンに大きな負荷が掛かり、あれこれ問題が生じていましたので、少々メンテナンスを行いました。まず、そのお話から始めましょう。

●仮想メモリを再構築し、安定度を改善:
 私のノートパソコンは、ペンティアムM(1GHz)+主記憶1GBです。以前はFlightGearとAtlasを同時に使っても、特に問題がなかったのですが、最近は常駐ソフトが増えたり、WinXPのパッチ当てが度重なったためか、かなり処理が重くなり、FlightGearの異常終了が発生したり、機体の揺れが多発していました。どうも仮想メモリーを使う頻度が、増えているような気がします。

 WinXPの本を買ったところ、仮想メモリーの本体であるHDD上のページファイルは、デフラグ作業の対象外になっており、使用につれてフラグメンテーションが、どんどん進むと判明しましたので、次の操作を行いました。
 ・ページファイルをいったん解放する。
 ・デフラグを掛ける。
 ・再びページファイルを設定する。
 ・シャットダウンするたびに、自動的にページファイルを
  消去し、起動時に再構築する設定にする。

 …具体的な操作法は、次の通りです。
 コンパネから「システムのプロパティ」「詳細設定」「パフォーマンス」と開く。仮想メモリの設定画面が表示されたら、「初期サイズ」「最大サイズ」をメモしておく。
 「ページングファイルなし」のラジオボタンにチェックを入れて、「設定」「OK」を押す。再起動後にデフラグを掛けると、2カ所あった黄緑の「移動不可能なファイル」のうち、右側の一カ所がなくなっている(解放されている)のが分かる。
 デフラグ後、「パフォーマンスオプション」「詳細設定」タブを開き、「仮想メモリ」の「変更」をクリックし、「カスタムサイズ」にチェックを入れ、控えておいた数値を入力し「設定」「OK」とする。この際に、初期サイズと最大サイズを同じにすると、フラグメンテーションが起きにくいとのこと。(私は約1.8GB)
 シャットダウン時に、ページファイルを再構築する設定を行う。レジストリエディタで(以下、途中改行)HKEY_LOCAL MACHINE\SYSTEM
\Control\Sessionmanager\Memory Managimentを開き、
ClearPageFileAtShutdownの値を「0」から「1」に変更する。

 …やってみますと、確かに機体が安定しました。従来は、
(1)機体が1秒ごとに一瞬停止する。
(2)描画の負荷が大きい風景(山岳や大都市)では、
   フレームレートが大幅に落ち、オートパイロット
   使用中には、機体が大きく暴れる。
(3)倍速モードで、機体が緩やかにピッチングする。
   ひどい場合は1倍速でも発生し、容易に収束しない。

…という問題がありましたが、処理後は仮に(1)が発生しても、しばらく飛んでキャッシュが利くと解消。(2)はかなり改善され、(3)もほとんど起きなくなりました。またフライト中に、プリントスクリーンを取ってペイントツールで画像保存をする場合も、従来は1枚のセーブに8分以上掛かったのが、わずか15秒程度で終了するようになりました。まずは大成功、と言えそうです(^^)/。
 なお、専用ソフトでスパイウェア(無害なヤツが、ゾロゾロ溜ります)を一掃しただけでも、パソコンの負荷は少し減るようです。

●アジア最深部、「海面下」を飛ぶ:
 では、オプショナルツアーに出かけます。
タクラマカン砂漠(タリム盆地)周辺は、実世界ではシルクロード遺跡の宝庫。FlightGearでも、面白そうな場所が2カ所あります。

 一つは砂漠の東端にある、アジアで最も標高の低い、トルファン盆地。ここの最低点は、海抜マイナス154mだそうです。もう一つは、地理学者スウェン・ヘディンが100年ほど前に発見した、「さまよえる湖」ロブノールです。
 ヘディンは、「川の流れの変化により、ロブノールは1600年周期で、南北に約100キロ移動する。湖のほとりにある都市・楼蘭が滅亡したのは、湖の移動が原因だ」という、壮大な仮説を立てました。この説はその後否定され、ロブノール湖自体もすでに枯れましたが、中央アジア探検史上、有名なお話です。
 Atlas地図のロブノールは堂々たる湖ですが、FlightGearのデータ上では、多分ただの砂漠(乾湖)でしょうから、今回は敬遠し、トルファン盆地だけを見物するプランを作りました。
------------------------------------------------------
◎Diwopu空港 ZWWW     △トルファン盆地中心
  ・往路▼RL132度107nm  ・復路▼RL312度107nm
△トルファン盆地中心   ◎Diwopu空港 ZWWW  
 N42.43.14-E89.17.26
------------------------------------------------------

●マイナスを指す高度計:
 増槽なしの機内燃料だけで、ブロンコ改を起動。Diwopu空港を離陸して、機首を132度に向けます。盆地は大きな目標なので、風向風速の補正は省略しました。

 天山山脈の切れ目を通過し、間に横たわる湖を眺めながら飛行。山脈の残りを飛び越えたところで、前方の大地の標高が下がり始め、やがて巨大な盆地が広がりました。まるで…熊本の阿蘇外輪山から、阿蘇町の盆地に入ったときのようです。
 地表は、砂漠のサーモンピンクと緑地の色が、ホルスタイン牛の模様みたいに入り組んで、なかなか面白い景色です。盆地中央北部にはトルファンの街があり、そばの湖の標高が最低点、ということですので、そちらへ向かいました。
 HUDを起動して、右端の高度目盛りと、その左の電波高度計のスケールを比較していましたら、標高がマイナスになったのが分かりました。これは面白い…FlightGearは、「海より低い土地」を、ちゃんと再現しているのですね。

 フラップを半分下げ、電波高度計をにらんで、地上10ftまで降下。おおっ、高度計はマイナス約400ftを指しています。スナップショットを撮影後、思い切って脚を出し、砂漠に着陸。ここは標高がマイナス312ftでした。というわけで、世界2番目の低地を実際に確認することができまして、なかなか楽しい飛行になりました。

●命を支える、5000キロの地下貯水路:
 トルファン盆地は年間降雨量が20ミリと、ムチャクチャに乾燥した土地で、最高気温は47度。地表温度は70度になるそうですから、フライパンを放り出しておけば、太陽熱クッカーがなくても、なんとか目玉焼きが作れそうです。おまけに水源は、天山山脈の雪解け水だけ。年間にほぼ1回しか、水に恵まれないのです。

   「なんで、そんな土地に、わざわざ住むの?」

 …という疑問が当然、湧いてきますが。生物学の「ニッチ」(生存圏のすき間)という考え方が、ヒントになりそうですね。生物は、ライバルが住んでいない「すき間」を見つけては進出し、繁殖するわけですが。詰まるところ、トルファンに人が住み着いた理由は、まさに「住みにくくて、まだ誰もいなかった!!」からでは、ないでしょうか…。
 昆虫のように、寿命が短くて繁殖力おう盛な生物は、短期間で進化して、新天地の苛酷な環境に適応します。しかし人間様は道具を使い、苦心して環境を造り変えるしかありません。
 トルファン盆地の住民は水を確保するため、約2000年前から数十メートルおきに井戸を掘り、井戸の底を相互に水平坑道で接続し、総延長5000キロに及ぶ「カレーズ」という地下貯水網を造っています。手掘りでは、1日数メートルしか掘れない場合もあるそうで、この努力と技術には、ただもう感心するしかありません。

 砂漠に着陸したブロンコ改は、ゴトゴト揺れながら、無事に離陸。VORを拾ってDiwopu空港に帰着しました。
 さあ、今度は補助タンクまで満タンにして、カザフスタンへの旅です。フライトプランをお目に掛けましょう。

■星への扉と、破壊された海■
    (烏魯木斉からバイコヌール、アラル海沿岸の旅)
・出発時の風向風速:
9000ft 290度 8.53Kt
6000ft 280度 7.76Kt
3000ft 270度 7.05Kt
・出発時の雲量:
6665ft scattered 厚さ600ft

◎Diwopu空港 ZWWW(VOR 115.70)
43°54'25.58"N 087°28'27.28"E
Elev2125ft MagVar002°E
    ▼RL285.51deg855.16nm GC292.46deg852.97nm
     MagRL280.5deg
    (GPS機能が計算した針路データ:
     hdg=292.4 UAKD 856.5nm 3:20 alt=20000)
    ▼
◎Zhezkazgan空港UAKD
VOR(ZG 113.30)1.2NM 237.5 NDB-435
N47.43.09-E67.45.34 Elev1250ft
MagVar008°E Rwy04/22 8530x138ft
    ▼RL243.8deg257.58nm GC245.98deg257.52nm
    ▼MagRL236deg●風力修正値237.5度
★Novokazallinsk VOR(KZ 113.60)NDB-510
N45.49.50-E62.07.46
    ▼RL238.67deg618.35nm GC242.94deg617.81nm
    ▼Mag234deg ●修正値232度
◎Heidar Aliyav空港UBBB(Baku VOR 114.10)
N40.28.20-E50.03.02 Elev10ft MagVar005°E
Rwy16/34 8858x197ft 18/36 10499x167ft CONCRETE.

●GPS航法で、カザフ共和国を西へ:
 ウルムチから一気に852nmを飛び、カザフ共和国Zhezkazgan空港に向かう長い直線路は、航法テストのチャンスです。私はめったに使わない、GPS連動のオートパイロットを試すことにしました。

 GPS自動操縦は大圏コースを飛ぶため、連続的に針路修正が続き、機体が揺れやすくなります。特に倍速モードにですと、機種によってはぐらぐら揺れて、針路保持も困難になり、とても使う気になれませんでした。
 そこで今回は、ウイングレベラーで一定区間を直進し、再びGPSオートに戻して針路修正をして、また直進…という方法で、大圏コースを倍速モードで飛ぶことができないか、定期的に緯度経度をチェックしながら、実証試験をしました。
 結果のみ言えば…実はウイングレベラーを掛けても、そのままGPS自動操縦は維持されるんですね。知りませんでした(^^;)。またウイングレベラーから、通常のGPSモードに戻すには、倍速モードを外した後、単に針路保持のチェックを「True Heading」に変更するだけです。GPSの目的地設定を解除するには、メニューバーから「Pop Waypoint」を選択します。(これらは皆さん、とっくにご存じですね)

 …という次第で、快適に飛び続けてZhezkazgan空港着。途中、ハルハシ湖に沿って飛び、手前が砂漠、対岸は緑のカザフ高原という、すてきな景色を堪能しました。湖に点在する、緑地と砂地の入り交じった、小島や半島群もきれいでした。
 GPS大圏コース航法は、当然ながら極めて正確でした。もちろん、磁気偏差や風向風速による、機首方位の補正も全自動です。先を急ぐ旅には便利ですね。(ただし。いつもこれに頼ると、私の場合はフライトシムに飽きてしまいそうですが)
 Zhezkazganで給油し、次の目標Novokazallinsk VORへ向かいます。

●ガガーリンの栄光と、「自然改造」の破壊跡:
 Novokazallinsk VORの手前、シルダリア川が流れるステップ(草原地帯)には、福岡県と同じ面積という、広大なバイコヌール宇宙基地があります。本来の地名はチュラタムですが、秘密保持の目的で、わざわざ500キロも離れた、バイコヌールの地名を付けたようです。
 Google Earthを使うと、ガガーリンが初の有人宇宙飛行に出発した発射台や、地上に展示された旧ソ連版シャトル「ブラン」などを眺めることが出来ますが、FlightGearでは、低い潅木の生えているらしい、荒れ地風の大平原に、基地内を走る鉄道線路や、市街地などが判別できました。
 ケネディ宇宙センターは、フロリダのリゾートに隣接し、どこか陽気なムードですが、ここは沈鬱でクソ真面目。よく言えば「宇宙というフロンティア」にふさわしい、ストイックな雰囲気が漂っています…。

 ここからは、Heidar Aliyav空港(カスピ海西岸のバクー市)に針路を取ります。まず手前のアラル海を横断しますが、バイコヌールが旧ソ連の栄光の象徴なら、「社会主義の勝利のため、自然改造を!!」の掛け声の下に、砂漠灌漑用の運河を建設して水位が下がり、7割以上が干上がったアラル海は、たぶん「負の象徴」でしょう。
 FlightGearのアラル海が、どの程度縮んでいるか、興味津々だったのですが…中央部を南西に向けて横断してみますと、最初はサーモンピンクやグレー、緑がかった褐色の砂漠テクスチャーが入り交じり、なるほど「死んだ湖」の感じが出ていました。でも20nm足らず飛ぶと、青々とした湖面が広がり、元の面積の8割程度を保っている様子で、ちょっと拍子抜けでした。(そんな、生やさしい自然破壊ではないと、思うのですが)

     ○

 早起きフライトをしていましたので、そろそろ出勤時間に。カスピ海西岸のバクーまで行く余裕がなく、Atlasで見つけたアラル海南岸の小空港、Muynak(UT1R)のNDB電波をゲット。今回はここに降りて、一休みとなりました。旅は続きます。
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