Re: 手探り航法・旅日記
Re: 手探り航法・旅日記
msg# 1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.2.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1.1
hide
居住地: 兵庫県
投稿数: 650
hideです。
今回の旅で、文字通り「山場」の一つとなる、チベット高原とヒマラヤの横断飛行をする日がやってきました(^^)/。
中国西部にある、シルクロードの要衝・蘭州を離陸。チベット自治区の首都・ラサまで大高原を横断。そのままエベレスト山頂を越えて、ネパールのカトマンズまで、世界で最も高い地域を1081nmにわたって、無着陸飛行します。
【注:世界最高峰の名称】
エベレストとは、イギリスのインド測量局長の名だそうで、あまり芸のない命名ですね。近年はチベットの呼び方に基づく、中国政府の決めた「チョモランマ」が多用されて来ましたが、ネパールでは「サガルマータ」と名付けており、他にも呼び方がありますので、本稿では地図やネットにも多い「エベレスト」の表記にさせて頂きました。
○
エベレスト越えは8年前、マイクロソフトのFS98で試したことがありますが…このソフトは或る意味、傑作でした。まず、テクスチャーの張り方が間違っていて、低い山では雪景色なのに、アルプスやヒマラヤは、なぜか一面の緑に覆われていまして、「こりゃ、温暖化を先取りしたのかな?」とびっくり。エベレストの位置は本来の緯度経度から100nm以上ずれており、標高も約34000ftあるなど、まるで造山運動がはるかに進んだ、何億年も未来の地球を見るようで…なかなか圧倒されました(^^;)。
FlightGearの地形は、地域やバージョンによっては解像度が粗いものの、総じてかなり正確ですので、ヒマラヤがどう見えるのか、以前から一度は飛びたいと思っていました。
●世界最大、航空の「空白地帯」:
…そこで半年ほど前、ヒマラヤ主要部と周辺の地形データをダウンロードして、Atlasのmap.exeで地図を展開しましたが、北に隣接するチベット高原(東西約2000キロ、南北約1000キロ)の高さと広さに、改めて驚きました。
チベット高原は、Atlas画面では全域が、標高10000ft以上を示す青白いカラー表示で覆われています。地図帳などで調べますと、標高5000メートルの地点に幹線鉄道が通っていたり、ヒマラヤと合わせれば、7000メートル級の山だけで100座以上あったり、途方もないところですね。黄河と揚子江、ガンジス川とインダス川は、すべてこの大山系に源流を持っています。
ヒマラヤは、昔から「世界の屋根」と呼ばれますが、実際はチベット高原と一体になって、世界一広大な山岳地帯を形成していることが、よく理解できました。
ここは巨大な「天候の製造エンジン」でもあります。夏はインド洋からの湿った季節風が、この大高原へ上昇し、上空で冷えて雪や雨を降らせます。これがモンスーンで、アジア一帯に雨期をもたらし、日本の梅雨にも影響しているのですね。水分を吐き出して乾いた風はさらに北上し、ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠にフェーン現象となって吹き付け、カラカラに保っているわけです。冬は逆に風が吹き、また雪を大量に降らせます。
従ってヒマラヤの登山シーズンは、モンスーン直前の5月〜6月初旬と、秋の9〜10月ごろ。FlightGearのリアルウエザーを使う場合、気象は起動時に決定され、飛行中は変化しませんが、ある程度はシーズンを意識した方がよさそうです。
(私は当初、5月に飛びたかったのですが、多忙で果たせないまま、ちょうど秋のシーズンを迎えました)
○
もう一つ驚いたのは、この広大な地域には、空港や無線標識がないことです。実世界のチベットは、首都ラサのクンガ空港(ZULS)など2カ所に民間空港があり、軍用飛行場も何カ所かあるでしょうが、FlightGear上では再現されていません。VORやNDBも、外周部に数カ所あるだけで、この高原は南極大陸を除けば、世界最大の「航空の空白域」になっています。
さてこの大空白を、どうやって飛ぶか。
●燃費は、航法は、パソコンの負荷は?:
ブロンコ改などのプロペラ機で、この大高山地帯を横断する場合、燃費面で不利な高空を、約1000nmにわたって無着陸で、しかも電波誘導なしに飛ばなくてはなりません。一面の山岳地帯ですから、パソコンが大きな負荷を受け、FlightGearが再び異常停止する恐れもあります。あれこれ、対策を考えました。
まず上昇力と燃費ですが、ブロンコ改は何とか、3万4000ftくらいまでは昇れます。また今年5月に行った高度別の燃費測定データによりますと、なるべく山脈をかすめて低空を飛び、徐々に高度を上げれば、強い逆風が吹かない限り、カトマンズまで行けそうに思われました。
燃料が欠乏した場合は、ラサ郊外に降りる手もあります。VORと市街のそばには、必ず道路がありますから、ブロンコ改の短距離離着陸性能を生かして、強行着陸してしまうわけです。燃料はあらかじめ現地へ、輸送を手配しておいたとの想定で、メニューバーの「File」「Browse Internal Property」「Consumables」を使って給油するのも、また面白いでしょう。
次は、パソコンの安定性の問題です。
華北地方の旅では、2度にわたってFlightGearの異常停止を経験していますので、今回はパソコンの負荷を最少にするため、Atlasの使用を断念。代りに手元の古いWin98ノートにAtlasをインストールして、簡易航空図として使うことにしました。
航法については幸い、私は無線施設に依存しない、推測航法に習熟していますが、精度をさらに上げるため、今回は次のような工夫を加えました。
・各飛行区間の針路を決める際、偏差(真北とコン
パスの指す北との差)は通常、出発地のデータを
使うが、今回は出発地と到着地の平均を取る。
・最長区間の蘭州〜ラサ間は、中間点を設けて2区間
に分割し、中間点の偏差も航法に使う。
・ブロンコは、オートパイロットに磁気方位で針路
を入力する「Heading Bug」モードが使えないが、
今回はここに小数点以下まで針路を打ち込む。
するとHSI盤面の、赤い「Bug」が設定針路を正確
に指すので、画面を拡大表示し、精密な機首方位
の決定に役立てる。
・風の少ない早朝に出発し、風力による針路補正値
を最少に抑える。
【注:全地球の磁気偏差表】
「Almanac Online…」というサイトでは、世界の
偏差が精密に計れます。世界地図にマウスポイン
タを乗せ、計りたい地点の緯度経度表示に合わせ
ればOK。アドレスは以下の通り。(改行しました)
http://www.pangolin.co.nz/almanac/magvar.php?
LatDeg=0&LatMin=0&LatNam=N&LngDeg=0&LngMin=0&Lng
Nam=E&DeltaHr=0&DeltaMi=0&DeltaNa=A
…では、フライトプランをお目に掛けましょう。
記載事項は前回同様、空港の緯度経度、偏差、滑走路標高と方位、VOR周波数など。▼マーク部分は針路と距離、高度です。
針路は、最初に書いたのが真方位。「Mag」は偏差を加えた磁気方位。●印は、風力補正を加えたコンパス針路です。
■「世界の屋根」ヒマラヤ・チベット大高原をゆく■
(蘭州〜エベレスト山頂〜カトマンズ)
マップデータe100n30
e90n30
e90n20
e80n20
◎蘭州(ランチョウ=Lanzhou)ZLLL
36°30'54.87"N 103°37'14.79"E 6388ft
偏差=偏西1度38分 RWY-18/36
VOR-DME 114.3 NDB 198
▼真方位235.7度384nm
▼飛行高度15000ft
▼偏差は平均を取り、偏西1度。
▼Mag237度●風力修正=237.2度
△ラサへの中点
N32°54'28" E97°18'41" 偏差=偏東0度10分。
(バヤンハル山脈の南、金沙江=チンシャー川の北)
▼真方位235.7度384nm 高度20000ft
▼Mag236度●風力修正=236.2度
★チベット・ラサVOR(113.10)偏東0度20分
29°18.05N 91°00.08E
NDB 435(29°15'30.00"N 091°45'54.00"E)
▼真方位249.7°228nm 高度30000ft
▼Mag250度●風力修正=250.7度
△エベレスト(北緯27度59分303、東経86度56分197)
▼真方位258.35°85.3nm 高度3万未満。
▼Mag258度●風力補正=258.9度
◎カトマンズ(kathmando=Tribhuvan空港。VNKT
27°41'47.70"N 085°21'32.76"E 4390ft Var000°E
02/20(L=3050m) 4313feet 000E VOR 112.30 NDB 318
(全行程:1081nm、必要な総燃料:5163Lbs)
起動時の風向風速は以下の通り、追い風微風に恵まれました。さすがは秋の、登山シーズン…(^^)/。
9000 50 5.69kt
6000 40 5.17kt
3000 30 4.70kt
また雲高と雲量、雲の厚さは以下の通りでした。
8688 broken 750 Thickness
前置きが長くなりましたが、大飛行は往々にして、準備に当てるエネルギーが9割です。いったん出かけてしまえば、あとは計器と下界を眺めるだけ。では出発しましょう。
●蘭州を離陸、いよいよ大高原へ:
「…30回転も低い!」。
1927年5月。パリへの大飛行が始まる朝、リンドバーグは低気圧に見舞われて、エンジンの不調を嘆きました。
私の出発地・蘭州は滑走路の標高が約7000ftです。快晴ながら低い気圧に、私もエンジン計器を眺めて、
「…20%も、トルクが低い!!」
と呟きました。
先日はテスト中、この空港上空を一周したところ、着陸進入時に珍しくも失速してしまいました。空気が薄いと、無理は禁物です。長い滑走路を十分に使って離陸し、大きく左へ一周。Bugを237.2度に合わせ、画面拡大表示でコンパスを正確にセット。ラサとの中間点に向け、15000ftへ上昇を開始します。
2倍速に入れて、機体は層雲を突破。眼下の約半分を埋める雲の上に多数の山頂が浮かんで、多島海のような景色です。
●大波のように、打ち寄せる山々:
ひたすら飛び続けると、HSI盤上のBugの位置が、たまに設定針路からずれてきます。オートパイロットに直接方位を入力した場合と、私のようにウイングレベラーで針路保持を掛ける場合では、同じ「直進」でも、FlightGearの演算プロセスが違うのでしょう。これを時たま修正しながら、あとは台風の時のうねりのように、延々と地平線から現れては押し寄せる山並みを見て、徐々に高度を上げる旅が続きます。
中国・青海省を南下。山がだんだん高くなり、高度は20000ftを突破。一方速度は全開でも200Ktを割ります。山だらけで計算量が多い中、パソコンは時々動作が引っかかりますが、何とか無事に動いてくれています。がんばれ、落ちるな!!
…あ。まばらに雪景色が見えてきたぞ…。
ラサとの中間点を無事に通過。まだ350nm以上あるのですが、22000ftまで昇ったためか、VORが入ってびっくりしました。
○
3倍速を交えながら、離陸して約1時間。雪と氷のテクスチャーを持つ高峰が、視界をきりりと彩るなか、眼下に美しい谷間が広がりました。このどこかに、ラサのVORがあります。さあ、航法精度が気になる場面です。
嬉しいことに、離陸以来768nmも飛んだにも関わらず、VORから1.6nmの至近を通過しました。FlightGearを始めて以来、これは最良の推測航法精度で、大いに満足を味わいました。
●…これより高い、場所はない…:
高度を24000ftに上げると、ブロンコは次第に、パソコンが引っかかった際、ピッチングを起こし始めます。3倍速の維持が難しくなってきたため、2倍速に落として、いったん20000ftまで降下。ちょっと、山々すれすれですがね。
北緯28度25分、東経88度21分、前方に湖。左手の地平にピラミッド型の高山群。あれはもう、ヒマラヤ連山です。カンチェンジュンガの北あたりを、飛んでいるのでは…。
やがて正面に、ひときわ高い「ピラミッド」が見えました。
○
「これ、本番ですか?」
というのが、日本人で初めて宇宙を飛んだ、秋山豊寛さん(TBS)の第一声でしたけれど。私がやっとエベレストを見た感想は、
「これ、本物かな?」
でした。
ここで山を間違えては、お話になりません。上昇して山頂ぎりぎりを飛ぶと、高度は約27000ft。位置は北緯27度59分、東経86度56分。いずれもデータとぴったり。周囲に、これより高い場所はない。間違いないです。エベレストです。
わくわくしながら旋回し、ナイフのような稜線を持つ、主峰の北側を通過。小さな峰が付属しており、北がノースピーク、南がローツェでしょう。ローツェと主峰の間の鞍部は、登山史によく出てくるサウスコルですね。小学生のころ、1953年にヒラリーとテンジンによる初登頂を果たした、イギリス隊・ハント隊長の登山記を読んだ時の、高揚感を思い出しました。FlightGearでもなかなか、荘厳な眺めを味わうことができまして、一見の価値ありですよ。(コクピット・ビューを、UPしておきます)
ちなみに、最初のエベレスト上空飛行は1933年。イギリスのクライスデール侯爵らが、ウエストランド複葉機2機で行いました。同機は全長10.4m、670馬力。最高速度278キロ、最大到達高度10450mだそうです。
○
スナップショットを撮った後、カトマンズへ定針。空港の約25nm手前で、地平線が丸く見えそうな高空から、一気に8000ftまで急降下。スポンと雲の層を抜けると、緑の大地が広がりました。農地と川、市街地。雪と氷と岩を見た後では、とても目に優しい眺めでした。
着陸後に測定すると、使用燃料は総計4294Lbsと、補助タンクだけで済みました。燃費の悪い高空だったのに、1ポンドあたり0.2517nmも飛んでいて、これまたベスト記録です。弱いとは言え、追い風を受けたお陰でしょうね。
記録を塗り替える大長文になりまして、失礼しました。次回は、もう少しコンパクトに、カラコルム山脈を越えます。
今回の旅で、文字通り「山場」の一つとなる、チベット高原とヒマラヤの横断飛行をする日がやってきました(^^)/。
中国西部にある、シルクロードの要衝・蘭州を離陸。チベット自治区の首都・ラサまで大高原を横断。そのままエベレスト山頂を越えて、ネパールのカトマンズまで、世界で最も高い地域を1081nmにわたって、無着陸飛行します。
【注:世界最高峰の名称】
エベレストとは、イギリスのインド測量局長の名だそうで、あまり芸のない命名ですね。近年はチベットの呼び方に基づく、中国政府の決めた「チョモランマ」が多用されて来ましたが、ネパールでは「サガルマータ」と名付けており、他にも呼び方がありますので、本稿では地図やネットにも多い「エベレスト」の表記にさせて頂きました。
○
エベレスト越えは8年前、マイクロソフトのFS98で試したことがありますが…このソフトは或る意味、傑作でした。まず、テクスチャーの張り方が間違っていて、低い山では雪景色なのに、アルプスやヒマラヤは、なぜか一面の緑に覆われていまして、「こりゃ、温暖化を先取りしたのかな?」とびっくり。エベレストの位置は本来の緯度経度から100nm以上ずれており、標高も約34000ftあるなど、まるで造山運動がはるかに進んだ、何億年も未来の地球を見るようで…なかなか圧倒されました(^^;)。
FlightGearの地形は、地域やバージョンによっては解像度が粗いものの、総じてかなり正確ですので、ヒマラヤがどう見えるのか、以前から一度は飛びたいと思っていました。
●世界最大、航空の「空白地帯」:
…そこで半年ほど前、ヒマラヤ主要部と周辺の地形データをダウンロードして、Atlasのmap.exeで地図を展開しましたが、北に隣接するチベット高原(東西約2000キロ、南北約1000キロ)の高さと広さに、改めて驚きました。
チベット高原は、Atlas画面では全域が、標高10000ft以上を示す青白いカラー表示で覆われています。地図帳などで調べますと、標高5000メートルの地点に幹線鉄道が通っていたり、ヒマラヤと合わせれば、7000メートル級の山だけで100座以上あったり、途方もないところですね。黄河と揚子江、ガンジス川とインダス川は、すべてこの大山系に源流を持っています。
ヒマラヤは、昔から「世界の屋根」と呼ばれますが、実際はチベット高原と一体になって、世界一広大な山岳地帯を形成していることが、よく理解できました。
ここは巨大な「天候の製造エンジン」でもあります。夏はインド洋からの湿った季節風が、この大高原へ上昇し、上空で冷えて雪や雨を降らせます。これがモンスーンで、アジア一帯に雨期をもたらし、日本の梅雨にも影響しているのですね。水分を吐き出して乾いた風はさらに北上し、ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠にフェーン現象となって吹き付け、カラカラに保っているわけです。冬は逆に風が吹き、また雪を大量に降らせます。
従ってヒマラヤの登山シーズンは、モンスーン直前の5月〜6月初旬と、秋の9〜10月ごろ。FlightGearのリアルウエザーを使う場合、気象は起動時に決定され、飛行中は変化しませんが、ある程度はシーズンを意識した方がよさそうです。
(私は当初、5月に飛びたかったのですが、多忙で果たせないまま、ちょうど秋のシーズンを迎えました)
○
もう一つ驚いたのは、この広大な地域には、空港や無線標識がないことです。実世界のチベットは、首都ラサのクンガ空港(ZULS)など2カ所に民間空港があり、軍用飛行場も何カ所かあるでしょうが、FlightGear上では再現されていません。VORやNDBも、外周部に数カ所あるだけで、この高原は南極大陸を除けば、世界最大の「航空の空白域」になっています。
さてこの大空白を、どうやって飛ぶか。
●燃費は、航法は、パソコンの負荷は?:
ブロンコ改などのプロペラ機で、この大高山地帯を横断する場合、燃費面で不利な高空を、約1000nmにわたって無着陸で、しかも電波誘導なしに飛ばなくてはなりません。一面の山岳地帯ですから、パソコンが大きな負荷を受け、FlightGearが再び異常停止する恐れもあります。あれこれ、対策を考えました。
まず上昇力と燃費ですが、ブロンコ改は何とか、3万4000ftくらいまでは昇れます。また今年5月に行った高度別の燃費測定データによりますと、なるべく山脈をかすめて低空を飛び、徐々に高度を上げれば、強い逆風が吹かない限り、カトマンズまで行けそうに思われました。
燃料が欠乏した場合は、ラサ郊外に降りる手もあります。VORと市街のそばには、必ず道路がありますから、ブロンコ改の短距離離着陸性能を生かして、強行着陸してしまうわけです。燃料はあらかじめ現地へ、輸送を手配しておいたとの想定で、メニューバーの「File」「Browse Internal Property」「Consumables」を使って給油するのも、また面白いでしょう。
次は、パソコンの安定性の問題です。
華北地方の旅では、2度にわたってFlightGearの異常停止を経験していますので、今回はパソコンの負荷を最少にするため、Atlasの使用を断念。代りに手元の古いWin98ノートにAtlasをインストールして、簡易航空図として使うことにしました。
航法については幸い、私は無線施設に依存しない、推測航法に習熟していますが、精度をさらに上げるため、今回は次のような工夫を加えました。
・各飛行区間の針路を決める際、偏差(真北とコン
パスの指す北との差)は通常、出発地のデータを
使うが、今回は出発地と到着地の平均を取る。
・最長区間の蘭州〜ラサ間は、中間点を設けて2区間
に分割し、中間点の偏差も航法に使う。
・ブロンコは、オートパイロットに磁気方位で針路
を入力する「Heading Bug」モードが使えないが、
今回はここに小数点以下まで針路を打ち込む。
するとHSI盤面の、赤い「Bug」が設定針路を正確
に指すので、画面を拡大表示し、精密な機首方位
の決定に役立てる。
・風の少ない早朝に出発し、風力による針路補正値
を最少に抑える。
【注:全地球の磁気偏差表】
「Almanac Online…」というサイトでは、世界の
偏差が精密に計れます。世界地図にマウスポイン
タを乗せ、計りたい地点の緯度経度表示に合わせ
ればOK。アドレスは以下の通り。(改行しました)
http://www.pangolin.co.nz/almanac/magvar.php?
LatDeg=0&LatMin=0&LatNam=N&LngDeg=0&LngMin=0&Lng
Nam=E&DeltaHr=0&DeltaMi=0&DeltaNa=A
…では、フライトプランをお目に掛けましょう。
記載事項は前回同様、空港の緯度経度、偏差、滑走路標高と方位、VOR周波数など。▼マーク部分は針路と距離、高度です。
針路は、最初に書いたのが真方位。「Mag」は偏差を加えた磁気方位。●印は、風力補正を加えたコンパス針路です。
■「世界の屋根」ヒマラヤ・チベット大高原をゆく■
(蘭州〜エベレスト山頂〜カトマンズ)
マップデータe100n30
e90n30
e90n20
e80n20
◎蘭州(ランチョウ=Lanzhou)ZLLL
36°30'54.87"N 103°37'14.79"E 6388ft
偏差=偏西1度38分 RWY-18/36
VOR-DME 114.3 NDB 198
▼真方位235.7度384nm
▼飛行高度15000ft
▼偏差は平均を取り、偏西1度。
▼Mag237度●風力修正=237.2度
△ラサへの中点
N32°54'28" E97°18'41" 偏差=偏東0度10分。
(バヤンハル山脈の南、金沙江=チンシャー川の北)
▼真方位235.7度384nm 高度20000ft
▼Mag236度●風力修正=236.2度
★チベット・ラサVOR(113.10)偏東0度20分
29°18.05N 91°00.08E
NDB 435(29°15'30.00"N 091°45'54.00"E)
▼真方位249.7°228nm 高度30000ft
▼Mag250度●風力修正=250.7度
△エベレスト(北緯27度59分303、東経86度56分197)
▼真方位258.35°85.3nm 高度3万未満。
▼Mag258度●風力補正=258.9度
◎カトマンズ(kathmando=Tribhuvan空港。VNKT
27°41'47.70"N 085°21'32.76"E 4390ft Var000°E
02/20(L=3050m) 4313feet 000E VOR 112.30 NDB 318
(全行程:1081nm、必要な総燃料:5163Lbs)
起動時の風向風速は以下の通り、追い風微風に恵まれました。さすがは秋の、登山シーズン…(^^)/。
9000 50 5.69kt
6000 40 5.17kt
3000 30 4.70kt
また雲高と雲量、雲の厚さは以下の通りでした。
8688 broken 750 Thickness
前置きが長くなりましたが、大飛行は往々にして、準備に当てるエネルギーが9割です。いったん出かけてしまえば、あとは計器と下界を眺めるだけ。では出発しましょう。
●蘭州を離陸、いよいよ大高原へ:
「…30回転も低い!」。
1927年5月。パリへの大飛行が始まる朝、リンドバーグは低気圧に見舞われて、エンジンの不調を嘆きました。
私の出発地・蘭州は滑走路の標高が約7000ftです。快晴ながら低い気圧に、私もエンジン計器を眺めて、
「…20%も、トルクが低い!!」
と呟きました。
先日はテスト中、この空港上空を一周したところ、着陸進入時に珍しくも失速してしまいました。空気が薄いと、無理は禁物です。長い滑走路を十分に使って離陸し、大きく左へ一周。Bugを237.2度に合わせ、画面拡大表示でコンパスを正確にセット。ラサとの中間点に向け、15000ftへ上昇を開始します。
2倍速に入れて、機体は層雲を突破。眼下の約半分を埋める雲の上に多数の山頂が浮かんで、多島海のような景色です。
●大波のように、打ち寄せる山々:
ひたすら飛び続けると、HSI盤上のBugの位置が、たまに設定針路からずれてきます。オートパイロットに直接方位を入力した場合と、私のようにウイングレベラーで針路保持を掛ける場合では、同じ「直進」でも、FlightGearの演算プロセスが違うのでしょう。これを時たま修正しながら、あとは台風の時のうねりのように、延々と地平線から現れては押し寄せる山並みを見て、徐々に高度を上げる旅が続きます。
中国・青海省を南下。山がだんだん高くなり、高度は20000ftを突破。一方速度は全開でも200Ktを割ります。山だらけで計算量が多い中、パソコンは時々動作が引っかかりますが、何とか無事に動いてくれています。がんばれ、落ちるな!!
…あ。まばらに雪景色が見えてきたぞ…。
ラサとの中間点を無事に通過。まだ350nm以上あるのですが、22000ftまで昇ったためか、VORが入ってびっくりしました。
○
3倍速を交えながら、離陸して約1時間。雪と氷のテクスチャーを持つ高峰が、視界をきりりと彩るなか、眼下に美しい谷間が広がりました。このどこかに、ラサのVORがあります。さあ、航法精度が気になる場面です。
嬉しいことに、離陸以来768nmも飛んだにも関わらず、VORから1.6nmの至近を通過しました。FlightGearを始めて以来、これは最良の推測航法精度で、大いに満足を味わいました。
●…これより高い、場所はない…:
高度を24000ftに上げると、ブロンコは次第に、パソコンが引っかかった際、ピッチングを起こし始めます。3倍速の維持が難しくなってきたため、2倍速に落として、いったん20000ftまで降下。ちょっと、山々すれすれですがね。
北緯28度25分、東経88度21分、前方に湖。左手の地平にピラミッド型の高山群。あれはもう、ヒマラヤ連山です。カンチェンジュンガの北あたりを、飛んでいるのでは…。
やがて正面に、ひときわ高い「ピラミッド」が見えました。
○
「これ、本番ですか?」
というのが、日本人で初めて宇宙を飛んだ、秋山豊寛さん(TBS)の第一声でしたけれど。私がやっとエベレストを見た感想は、
「これ、本物かな?」
でした。
ここで山を間違えては、お話になりません。上昇して山頂ぎりぎりを飛ぶと、高度は約27000ft。位置は北緯27度59分、東経86度56分。いずれもデータとぴったり。周囲に、これより高い場所はない。間違いないです。エベレストです。
わくわくしながら旋回し、ナイフのような稜線を持つ、主峰の北側を通過。小さな峰が付属しており、北がノースピーク、南がローツェでしょう。ローツェと主峰の間の鞍部は、登山史によく出てくるサウスコルですね。小学生のころ、1953年にヒラリーとテンジンによる初登頂を果たした、イギリス隊・ハント隊長の登山記を読んだ時の、高揚感を思い出しました。FlightGearでもなかなか、荘厳な眺めを味わうことができまして、一見の価値ありですよ。(コクピット・ビューを、UPしておきます)
ちなみに、最初のエベレスト上空飛行は1933年。イギリスのクライスデール侯爵らが、ウエストランド複葉機2機で行いました。同機は全長10.4m、670馬力。最高速度278キロ、最大到達高度10450mだそうです。
○
スナップショットを撮った後、カトマンズへ定針。空港の約25nm手前で、地平線が丸く見えそうな高空から、一気に8000ftまで急降下。スポンと雲の層を抜けると、緑の大地が広がりました。農地と川、市街地。雪と氷と岩を見た後では、とても目に優しい眺めでした。
着陸後に測定すると、使用燃料は総計4294Lbsと、補助タンクだけで済みました。燃費の悪い高空だったのに、1ポンドあたり0.2517nmも飛んでいて、これまたベスト記録です。弱いとは言え、追い風を受けたお陰でしょうね。
記録を塗り替える大長文になりまして、失礼しました。次回は、もう少しコンパクトに、カラコルム山脈を越えます。
投票数:32
平均点:4.38
投稿ツリー
-
手探り航法・旅日記
(hide, 2006-1-14 7:08)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(ゲスト, 2006-1-16 21:25)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-1-23 13:06)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-1-25 21:41)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(tetsu, 2006-1-28 14:18)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-1-30 9:44)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-2-3 16:30)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-2-8 19:39)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-2-11 7:12)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-2-14 18:44)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-2-17 4:40)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(ゲスト, 2006-2-17 8:04)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(tetsu, 2006-2-17 21:52)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(Hit, 2006-2-19 1:02)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-2-28 5:18)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-3-5 18:21)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-3-6 4:18)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-3-12 14:40)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-3-13 12:45)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-3-15 20:47)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-3-17 19:25)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-3-29 0:58)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-4-2 21:39)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-4-12 12:58)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-4-14 16:47)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-4-22 2:56)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-4-28 21:31)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-5-3 20:48)
- Re: 手探り航法・旅日記 (hide, 2006-5-4 13:41)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-5-4 13:43)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-5-4 13:45)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-5-13 2:05)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-5-20 5:03)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(tetsu, 2006-5-21 10:44)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-5-27 20:46)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-6-3 11:08)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-6-10 4:52)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-6-24 8:11)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-7-8 17:47)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-7-17 12:57)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-7-23 23:22)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-7-28 5:25)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-8-4 6:31)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-8-13 14:52)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-8-13 14:57)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-8-22 22:52)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-9-1 9:02)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-9-9 13:59)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-9-23 13:42)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-10-7 15:13)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-10-26 21:15)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(ゲスト, 2006-10-28 21:12)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-10-29 17:50)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(ゲスト, 2006-11-1 23:02)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-11-13 19:56)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(tetsu, 2006-11-18 21:00)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-11-20 13:48)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(ballon, 2006-11-20 19:29)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-11-28 22:12)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-12-2 22:23)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-12-13 0:06)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-12-13 0:13)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(tetsu, 2006-12-16 17:55)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-12-26 1:18)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-1-6 20:52)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-1-31 11:03)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-2-4 13:51)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-2-10 15:01)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-2-18 23:20)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-2-27 22:48)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-3-7 14:46)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-3-27 11:52)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-5-3 0:23)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-5-10 2:48)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-5-18 3:01)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-5-29 19:30)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-6-11 15:52)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-8-18 0:37)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-8-25 12:05)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-9-2 9:02)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-9-8 13:38)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-9-19 0:31)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-9-26 19:51)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-10-4 10:21)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-10-14 18:15)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-10-26 13:03)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-11-8 20:14)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-11-27 17:14)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-11-27 17:19)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-12-11 16:38)
-
コンコルドのバーチャル・クルーたち
(hide, 2008-1-16 11:07)
-
コンコルドのマニュアル訳(前回の続きです)
(hide, 2008-1-29 1:21)
-
コンコルドで初の超音速飛行
(hide, 2008-2-12 17:45)
-
Re: コンコルドで初の超音速飛行
(hide, 2008-2-13 20:03)
-
ベルリンを経て、仏ツールーズへ
(hide, 2008-3-4 11:21)
-
サンテグジュペリの郵便飛行
(hide, 2008-3-29 2:37)
- 西から陽が昇る時 (hide, 2008-4-11 0:58)
-
サンテグジュペリの郵便飛行
(hide, 2008-3-29 2:37)
-
ベルリンを経て、仏ツールーズへ
(hide, 2008-3-4 11:21)
-
Re: コンコルドで初の超音速飛行
(hide, 2008-2-13 20:03)
-
コンコルドで初の超音速飛行
(hide, 2008-2-12 17:45)
-
コンコルドのマニュアル訳(前回の続きです)
(hide, 2008-1-29 1:21)
-
コンコルドのバーチャル・クルーたち
(hide, 2008-1-16 11:07)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-12-11 16:38)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-11-27 17:19)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-11-27 17:14)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-11-8 20:14)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-10-26 13:03)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-10-14 18:15)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-10-4 10:21)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-9-26 19:51)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-9-19 0:31)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-9-8 13:38)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-9-2 9:02)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-8-25 12:05)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-8-18 0:37)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-6-11 15:52)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-5-29 19:30)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-5-18 3:01)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-5-10 2:48)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-5-3 0:23)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-3-27 11:52)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-3-7 14:46)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-2-27 22:48)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-2-18 23:20)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-2-10 15:01)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(kt8000, 2008-4-11 18:59)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(sambar, 2008-4-12 20:13)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(kt8000, 2008-4-13 10:31)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(Tat, 2008-4-14 10:30)
-
新しいブロンコ3種でブラジルを南下
(hide, 2008-5-5 0:39)
- Re: 新しいブロンコ3種でブラジルを南下 (Tat, 2008-5-5 4:18)
-
新しいブロンコ3種でブラジルを南下
(hide, 2008-5-5 0:39)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(Tat, 2008-4-14 10:30)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(kt8000, 2008-4-13 10:31)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(sambar, 2008-4-12 20:13)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-2-4 13:51)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-1-31 11:03)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2007-1-6 20:52)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-12-26 1:18)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(tetsu, 2006-12-16 17:55)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-12-13 0:13)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-12-13 0:06)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-12-2 22:23)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-11-28 22:12)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(ballon, 2006-11-20 19:29)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-11-20 13:48)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(tetsu, 2006-11-18 21:00)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-11-13 19:56)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(ゲスト, 2006-11-1 23:02)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-10-29 17:50)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(ゲスト, 2006-10-28 21:12)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-10-26 21:15)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-10-7 15:13)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-9-23 13:42)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-9-9 13:59)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-9-1 9:02)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-8-22 22:52)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-8-13 14:57)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-8-13 14:52)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-8-4 6:31)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-7-28 5:25)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-7-23 23:22)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-7-17 12:57)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-7-8 17:47)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-6-24 8:11)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-6-10 4:52)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-6-3 11:08)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-5-27 20:46)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(tetsu, 2006-5-21 10:44)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-5-20 5:03)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-5-13 2:05)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-5-4 13:45)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-5-3 20:48)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-4-28 21:31)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-4-22 2:56)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-4-14 16:47)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-4-12 12:58)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-4-2 21:39)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-3-29 0:58)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-3-17 19:25)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-3-15 20:47)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-3-13 12:45)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-3-12 14:40)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-3-6 4:18)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-3-5 18:21)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-2-28 5:18)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(Hit, 2006-2-19 1:02)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(tetsu, 2006-2-17 21:52)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(ゲスト, 2006-2-17 8:04)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-2-17 4:40)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-2-14 18:44)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-2-11 7:12)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-2-8 19:39)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-2-3 16:30)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-1-30 9:44)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(tetsu, 2006-1-28 14:18)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-1-25 21:41)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(hide, 2006-1-23 13:06)
-
天測航法に挑む(前編)
(hide, 2008-6-14 1:11)
-
天測航法に挑む(後編)
(hide, 2008-6-19 9:28)
- ホンダジェット試乗と大瀑布 (hide, 2008-6-27 21:01)
-
天測航法に挑む(後編)
(hide, 2008-6-19 9:28)
-
Re: 手探り航法・旅日記
(ゲスト, 2006-1-16 21:25)